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乳がん検診・板橋区・女性医師・マンモグラフィ・超音波・女性専用・針生検・乳房CT検査

Dr.ちずこの診療日記
ims東京腎泌尿器センター大和病院レディースセンター乳腺科

高齢の方も乳がんになることがあります。

また、乳がんが原因で亡くなる方もいらっしゃいます。

高齢者の乳がんについて考えてみましょう。

乳がんは、がん細胞の性質によって、その進行する速さ再発する確率がちがってきます。

大きく分けるとホルモン感受性の有無HER2タンパク発現の程度細胞分裂の割合によって性質がちがってきます。

また、治療を開始する時点でのがんの進行度によってもちがってきます。

したがって、年齢によって一概に進行が遅いとか早いとかは言えません

ただし、高齢の方の乳がんには、つぎのような傾向があるようです。

①高齢者乳がんは限局していることが多い

②高齢者乳がんの細胞は、おとなしいことが多い

③高齢者乳がんは、ホルモン感受性が高いことが多い

以上の性質の乳がんの治療はつぎのようになります。

乳がんと周りの乳房組織の一部を部分的にとる(温存療法+センチネルリンパ節生検)

ホルモン療法(飲み薬)

これら治療は、身体的に負担が少なく、高齢者でも受けやすい治療です。


したがって、進行しやすいことはなく、治療しやすい傾向があるようです。


乳がんと大豆イソフラボン

健康志向が高まって、有効とされる食品やそのエキスを濃縮したサプリメントを積極的に利用されることも多いと思います。

乳がんに関しては、一時、イソフラボンに予防効果があるとされました。

ところが、反対に乳がんのリスクを高めるという意見もあるようです。

本当のところはどうなのでしょうか?

内閣府 食品安全員会』が詳細に調べて、現状でのイソフラボンの利用について指針を発表しています。

http://www.fsc.go.jp/sonota/daizu_isoflavone.html

今回は、そのホームページを参考にして、イソフラボンについて考えてみましょう。

大豆イソフラボンは、大豆胚芽に多く含まれる植物エストロゲンのひとつです。

その化学構造が女性ホルモン(エストロゲン)に似ているため、体の中のエストロゲン受容体に結合します。

そして、エストロゲンの働きを高めたり、抑制したりして働くようです。

その結果、イソフラボンのエストロゲン様作用が「有効性」と「有害性」の両方に働く可能性があり、現在も研究されています。

有効性としては、骨粗しょう症、乳がん、前立腺がん等の予防効果更年期障害の軽減等が期待されています。

有害性として、乳がん等の発症、再発のリスクを高める可能性が懸念されています。

内閣府 食品安全員会の指針は、下記のようになっています。

食品安全委員会新開発食品専門調査会では、「大豆イソフラボンを含む特定保健用食品(イソフラボンのサプリメント)の安全性評価の基本的な考え方」において、現時点における大豆イソフラボンの安全な一日摂取目安量の上限値は、大豆イソフラボンアグリコンとして70~75mg/日と設定しました。

特定保健用食品サプリメント)としての、大豆イソフラボンの安全な一日上乗せ摂取量の上限値を30mg(大豆イソフラボンアグリコン換算)としております。


なを、長期的な摂取に関しての安全性は明記されていません

また、日本乳癌学会では、乳がんを発症した方に、イソフラボンのサプリメントの摂取をすすめていません

さらに、アメリカでは、サプリメントの妊婦と子供の摂取を禁止しています。


食品として大豆製品をとることは、健康上良いことのようですが、サプリメントの使用は注意が必要だということのようです。

乳がんに関しては、サプリメントはおすすめではないようです


オキシトシンの効果について、興味深い研究があります。

オキシトシンは、出産と授乳にはたらくホルモンです。

出産のときには、子宮が収縮して出産を促進します。

陣痛といわれる子宮の収縮に、体内のオキシトシンがはたらいています。

人工的に陣痛を促進する必要がある場合は、オキシトシンの入った薬を点滴します。

授乳のときには、母乳を出すためにオキシトシンがはたらきます。

乳頭(ちくび)には、乳頭括約筋という筋肉があります。

オキシトシンが母乳を放出させるように、この筋肉に作用します。

オキシトシンの効果は、それ以外にもあることがわかってきました。

ドイツのボン大学で、Dirk Scheele先生たちが研究して、オキシトシンは男性にも効果があることを明らかにしました。(Oxytocin Modulates Social Distance between Males and FemalesThe Journal of Neuroscience November 14, 2012)

男女の距離は、親密な人とは近く、それ以外の人とは一定の距離を保ちます。

親密でない異性が、必要以上に近づくと、それを避けようとしますよね。

Dirk Scheele先生たちは、その男女の距離間について、親密な関係のパートナーがいる男性と、いない男性(シングル)とを比較する実験をしました。

オキシトシンをスプレーした前と後で、両者に魅力的な女性を近づけました。

両者ともオキシトシンなしではその距離が55cmでした。

しかし、親密な関係のパートナーがいる男性はオキシトシンスプレー後に70cmになりました

すなわち、親密な関係のパートナーがいる男性にオキシトシンがはたらくと、パートナー以外の女性とより離れた距離をとろうとすることがわかりました

また、脳の活動を調べると、既婚男性にオキシトシンをスプレーすると、男性たちは見知らぬ女性よりも、見慣れたパートナーをより魅力的だと感じるようです。

そして、見慣れた女性とは、同僚や知人の女性ではなく恋人に限定するという結果でした。

そのような結果で、オキシトシンは浮気予防効果があるといわれるようになりました。

オキシトシンは、パートナーと寄り添ったり、触れ合ったりすることで分泌されるようです。

赤ちゃんを二人で育てるように、自然が作ったシステムはすごいですね。