高齢の方に乳がんが発症した場合、若い人に比べ進行は早いのでしょうか? | 乳がん検診・板橋区・女性医師・マンモグラフィ・超音波・女性専用・針生検・乳房CT検査

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Dr.ちずこの診療日記
ims東京腎泌尿器センター大和病院レディースセンター乳腺科

高齢の方も乳がんになることがあります。

また、乳がんが原因で亡くなる方もいらっしゃいます。

高齢者の乳がんについて考えてみましょう。

乳がんは、がん細胞の性質によって、その進行する速さ再発する確率がちがってきます。

大きく分けるとホルモン感受性の有無HER2タンパク発現の程度細胞分裂の割合によって性質がちがってきます。

また、治療を開始する時点でのがんの進行度によってもちがってきます。

したがって、年齢によって一概に進行が遅いとか早いとかは言えません

ただし、高齢の方の乳がんには、つぎのような傾向があるようです。

①高齢者乳がんは限局していることが多い

②高齢者乳がんの細胞は、おとなしいことが多い

③高齢者乳がんは、ホルモン感受性が高いことが多い

以上の性質の乳がんの治療はつぎのようになります。

乳がんと周りの乳房組織の一部を部分的にとる(温存療法+センチネルリンパ節生検)

ホルモン療法(飲み薬)

これら治療は、身体的に負担が少なく、高齢者でも受けやすい治療です。


したがって、進行しやすいことはなく、治療しやすい傾向があるようです。