乳がん検診・板橋区・女性医師・マンモグラフィ・超音波・女性専用・針生検・乳房CT検査 -21ページ目

乳がん検診・板橋区・女性医師・マンモグラフィ・超音波・女性専用・針生検・乳房CT検査

Dr.ちずこの診療日記
ims東京腎泌尿器センター大和病院レディースセンター乳腺科

母乳の分泌は、調整できるのです。

母乳は、出産後になかなか出ないということがあります。

また、母乳の出が良すぎて、乳房がはって痛いという場合もあります。

あるいは、授乳を終わらせるために母乳の分泌を止めたい時もあります。

乳汁の分泌やホルモンによって調整されています。

そのホルモンは、プロラクチンオキシトシンです。

プロラクチンは母乳をつくる作用を刺激します。

オキシトシンは母乳が乳頭から放出する作用を調整します。

これらのホルモンは、ある程度、お薬によって調整することができます。

乳汁分泌の開始が不十分な場合は、プロラクチンの分泌を促進する薬があります。

母乳がうっ滞して、乳房が緊満し痛みがある場合は、プロラクチンの分泌を抑える薬を短期間内服します。

乳汁の分泌を完全に抑えるためには、プロラクチンの分泌を抑える薬を数日間内服します。

また、出産と関係がなく乳汁分泌を認める場合があります。

血液中のプロラクチンを調べて、数値が高い場合は、高プロラクチン血症と診断されます。

脳下垂体に腫瘍があることがあり、脳MRI検査で腫瘍の有無を診断します。

腫瘍がない場合は、プロラクチンを抑える薬で治療します。


乳腺の石灰化について

まず石灰化ってなんでしょうか?

石灰化は、体の組織(そしき)の色々なところでみられるものです。

体液中のカルシウムが組織に沈着したものです。

乳腺の場合は、乳管という母乳の通る管のなかにカルシウムが沈着します。

あるいは、乳管のまわりの組織に沈着することもあります。

そして、腫瘍のなかに石灰化が生じることがあります。

マンモグラフィでは、その石灰化がよく見えます。

乳腺に石灰化がある場合、つぎの3つに分けて考えます。

①『良性の石灰化
=乳管の周りに沈着した石灰化、孤立性あるいは全体にある石灰化

②『悪性の石灰化
=腫瘍のなかに生じた石灰化

③『良・悪性の区別の難しい石灰化

①の場合は、精密検査は必要ではありません。

②と③の石灰化は、精密検査が必要になります。

②は乳がんの可能性が高く、早急に診察を受けてほしい石灰化です。

③は良性の可能性が大きいですが、乳がんの可能性もあります

ドック検診などで、乳房超音波検査も行うこともあると思います。

その場合、超音波検査で異常を認めなくても②、③の石灰化は精密検査が必要です。

超音波検査で分かりにくい乳がんがあるからです。

『せっかくマンモグラフィと超音波検査の両方を受けたのに分からないとは、どういうこと?』

『超音波で異常がないから、精密検査は必要ないだろう』

そのように自己判断しないで、受診して相談してみましょう。


乳がん検診の結果の判断についてお話します。

乳がん検診を受けて、『異常なし』と書いてあれば安心しますね。

ところが、『精密検査を受けて下さい』と書いてあると相当びっくりされますよね。

病気があると思い込んで、診察に来られる方もいらっしゃいます。

診断をする方としましては、はっきりと乳がんだと診断できる場合にだけ、『精密検査が必要』のご連絡ができることが理想だと承知しています。

しかし、マンモグラフィ検査の限界があって、そのようにできないことも多いです。

あまり心配されないで、これから説明することを理解して冷静に対処してください。

乳がんの診断は、マンモグラフィだけで行うのではありません

マンモグラフィだけで、乳がんと診断できるはっきりした所見もあります。

しかし、検診で見つかる乳がんは、マンモグラフィではっきり写るとはかぎりません。


精密検査が必要』は、

乳房に異常があるのかどうかの診断が、マンモグラフィ検査だけでは難しい』ということです。

診断医は、乳がんの可能性のある疑わしい所見をチェックします。

あくまで、『疑わしい所見』なので、病気ではなく正常の個人差のこともあります。

精密検査では、マンモグラフィで疑わしい所を超音波検査などで調べて診断していきます。

乳腺は、授乳のためにあるので、授乳が必要な年齢をすぎると萎縮していきます。

乳腺が少なくなって脂肪に変わっていきます。

その変化は、人によって色々ですし、同じ乳房でも場所によってむらがあります。

マンモグラフィでは、白が乳腺で黒が脂肪です。

そして『しこり』は白く映ります。

乳腺が厚く残っていると『しこり』と区別が難しい場合があります

『しこり』のように映っているところが、超音波検査などで調べると乳腺のことも多いです。

でも、やはり病気のこともあります。精密検査を受けて、病気の有無を調べましょう。