乳腺の石灰化について | 乳がん検診・板橋区・女性医師・マンモグラフィ・超音波・女性専用・針生検・乳房CT検査

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Dr.ちずこの診療日記
ims東京腎泌尿器センター大和病院レディースセンター乳腺科

乳腺の石灰化について

まず石灰化ってなんでしょうか?

石灰化は、体の組織(そしき)の色々なところでみられるものです。

体液中のカルシウムが組織に沈着したものです。

乳腺の場合は、乳管という母乳の通る管のなかにカルシウムが沈着します。

あるいは、乳管のまわりの組織に沈着することもあります。

そして、腫瘍のなかに石灰化が生じることがあります。

マンモグラフィでは、その石灰化がよく見えます。

乳腺に石灰化がある場合、つぎの3つに分けて考えます。

①『良性の石灰化
=乳管の周りに沈着した石灰化、孤立性あるいは全体にある石灰化

②『悪性の石灰化
=腫瘍のなかに生じた石灰化

③『良・悪性の区別の難しい石灰化

①の場合は、精密検査は必要ではありません。

②と③の石灰化は、精密検査が必要になります。

②は乳がんの可能性が高く、早急に診察を受けてほしい石灰化です。

③は良性の可能性が大きいですが、乳がんの可能性もあります

ドック検診などで、乳房超音波検査も行うこともあると思います。

その場合、超音波検査で異常を認めなくても②、③の石灰化は精密検査が必要です。

超音波検査で分かりにくい乳がんがあるからです。

『せっかくマンモグラフィと超音波検査の両方を受けたのに分からないとは、どういうこと?』

『超音波で異常がないから、精密検査は必要ないだろう』

そのように自己判断しないで、受診して相談してみましょう。