Mon 230626 おお誕生日/テレビCM開始/先生ですか?2連発/歯科治療が完了 4397回 | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Mon 230626 おお誕生日/テレビCM開始/先生ですか?2連発/歯科治療が完了 4397回

 ワタクシぐらいの年齢になると、お誕生日だからといって「周囲に何かしてもらう」というのはもうメンドーだし、むしろ「放っておいてもらいたい」が正直なところ。何かするとしたら、自分自身でぐいぐい動いた方が爽快だ。

 

 というか、自然に何だかいろいろ動き出す。「おお、昨日が誕生日イブだったということは、今日こそはホンマモンのお誕生日だな」とウツラ&ウツラしていたら、いきなりテレビに今井君の姿が映って、東進のCMなのだという。

 

 こんな嬉しいプレゼントは他にあんまり考えられない。今年だけじゃなくて、来年も、再来年も、3年後も、どんどん&バリバリ今井君の映像をCMに使ってほしい。遠慮なんかいらないから、全編がイマイでもいいぐらいだ♡

(6月17日、淡路島・洲本で公開授業。会場に向かう途中、新神戸駅「自由亭」で豪華ステーキカレーをいただく)

 

 最高のプレゼントをいただいた勢いで、朝の電車に乗った。地下鉄銀座線で京橋に向かう。京橋は、東京の地下鉄でおそらく最も地味な駅のうちの1つであって、駅の雰囲気も構造もパリのメトロにそっくりだ。

 

 座席でしばらくウトウトしていたら、隣に座った男子が1人、妙にそわそわしている。スマホをずっといじっているのだが、そのスマホの画面にどうやら集中できない様子である。

 

 そのまま外苑前・青山一丁目・赤坂見附と過ぎて、電車が虎ノ門に近づいたとき、いきなり隣席の男子が「すみません、もしかして今日が誕生日なんですか?」と質問してきた。

 

 さすがにワタクシは察しがいいから、すぐに「ブログの読者だ!!」と気づいた。昨日の記事のタイトルが「誕生日イブ」だったんだから、あれを読んだ人に違いない。

 

 そこからしばらく話が弾んだ。いや、「コロナ第9波が来ている」と専門家が口をそろえる中、ホントは地下鉄の中で「話が弾ん」じゃったりしちゃいけないので、声をかけてくれた男子も、懸命に口を抑えながら低い声で遠慮がちに話を続けた。

 

 むかしむかし四国の徳島で、今井の授業を受けていたんだそうである。早稲田大に合格して、もうとっくに卒業、今は建築関係の仕事をなさっているんだという。そりゃ素晴らしい。渋谷あたりに部屋を借りて、仕事先は「三越前の駅のそば」とのことだった。いやはや、すっかりご立派になられましたな。

(新神戸駅「自由亭」。もう長年のお馴染みだ。よかったら、以下の記事で自由亭の歴史をどうぞ。昔は「みかど自由亭」だったが、気がつくと「みかど」の3文字が消えている)

Mon 110725 超満員!! 岡崎で講演会 タイガーホースと小リベンジ 全席喫煙席のフシギ

Thu 130530 新神戸「みかど自由亭」のカレー 車内大宴会 春日部「ラホール」のカレー

Tue 140128 感涙のクマ蔵 新神戸「みかど自由亭」 神戸から藤沢への旅 藤沢でお仕事

 

 京橋の駅で降りて、「パリのメトロにそっくりな」たいへん地味な階段を駆け上がり、朝から27℃ & 湿度80%、サウナみたいな東京駅前を歩いていると、横断歩道の向こうからやってきた男子が「今井先生ですか?」と尋ねてくれた。おお、2連発だ。

 

「今井先生ですか?」それ自体は別に珍しくないが、朝から2連発、しかも銀座線の周辺となるとさすがに珍しい。

 

 銀座線は、大人の路線だ。小田急とか京王とか、地下鉄でも東西線とか有楽町線とか千代田線とかなら、高校生も大学生もたくさん乗っているから「今井先生ですか」の頻度は高いが、さすがに平均年齢の高い銀座線周辺の2連発には、朝から呆気にとられる思いだった。

 

 お誕生日のせいか? まさかそんなことはないだろう。ではテレビのCMのせいか。でもCMは今朝始まったばかりで、まだそんなに熱い話題にはなっていないはずだ。

 

 まああくまで偶然だろうし、その時点でちょうど9時、始業のチャイムがそこいら中のオフィスビルから聞こえてくる。ワタクシと立ち話なんかしていて遅刻しちゃいけないから、2人目の彼とはホンの2言3言コトバを交わすだけに留めた。

 

 まあ諸君、これから先も、路上でイマイを発見したら、どんどん積極的にお声をかけてくれたまえ。うすら笑いを浮かべていつまでも黙ってニヤニヤこっちを眺めているだなんて、そんな消極的な人生ではいかん。

 

 もし、もう21歳以上の大人だったら、そして朝ではなく夕暮れ時だったら、「どうですか、一杯飲みに行きませんか?」ぐらいは言ってあげますぜ。立ち飲み屋で30分ぐらいだったら、ナンボでも付きあって差し上げますぜ。

(6月17日、羽田からANA機で大阪へ。23日まで、ずっと大阪に滞在した。ANAのランチ、コロナの間にグッと地味になりましたな)

 

 というわけで諸君、今朝の今井は丸1年通い続けたデンタルクリニックに、最後の仕上げに出かけたのである。

 

 忘れもしない、2021年の12月18日、京都・四条烏丸の高級ステーキハウスでお肉を貪っていたら、いきなり右下の奥歯が1本、スポンと音を立てて抜けてしまった。

 

 一昨年の12月は、延々と京都・大阪・神戸での公開授業が続いていたから、確かあの時は京都に7連泊だか8連泊だか、思うぞんぶん京都の年の暮れを満喫していた。

 

 あの12月18日だけ、公開授業のスケジュールは「東京・豊洲」になっていた。その前もずっと近畿、その後もずっと近畿、それなのに18日たった1日のために荷物をまとめてホテルをチェックアウトするのはイヤだから、東京・豊洲の公開授業は京都から新幹線で出かけ、最終の新幹線で京都にトンボ返りする予定でいた。

 

 だからもともと「ステーキを食べ終えたらすぐに新幹線に乗り込んで東京に移動」の予定。すでに新幹線のチケットも購入済みだった。まさかそこで「奥歯がスポン!!」なんてのは、全く予定になかった。

 

 そこで一計を案じた今井君は、スポン!!と抜けた奥歯をハンカチに包んで新幹線に乗車、東京駅到着から豊洲の公開授業会場に向かうホンのわずかのスキをついて、自宅近くの歯医者に直行。とにかく接着剤でも何でもいいから、奥歯を元の位置に固定する応急処置をしてもらった。

(6月17日、淡路島のド真ん中での公開授業は「洲本市民体育館」にて。昨年と同じ会場だった)

 

 応急処置は何とかうまく終わって、その日の豊洲の危機は切り抜けた。それでも治療痕から鮮血が流れ続け、2021年の年の暮れのことだから、コロナのためのマスクが2枚、血で真っ赤に染まったりした。

 

 そういうシュールな経験があって、2022年の春の頃から、キチンと本格的に&徹底的に、歯の悪いところを治療することにした。「大工事になりそうだ」と分かっていたので、お世話になるクリニックの選択にもずいぶん気を遣った。

 

 治療が始まったのは、2022年7月。「一念発起して徹底的に治療なさるとおっしゃるなら」と、歯科医の先生もホントに真剣になってくれて、別の専門医も2人紹介していただき、東京駅そばのそのクリニック以外に、東京歯科大付属病院やら、東新宿の「根管治療専門クリニック」やら、いろいろ掛け持ちしてマコトに大掛かりな大工事に着手した。

(淡路島は、阿波の徳島と同様に人形浄瑠璃が盛ん。「淡路」とはもともと「阿波路」であって、近松半二「傾城阿波の鳴門」の舞台はすぐそばだ)

 

 ホントなら、今年の2月か3月で全ての治療が終わる予定だったのだが、歯科治療真っただ中の2022年12月、左目の網膜剥離を発症。「歯科治療は中断したほうが無難」という眼科医の判断で、歯科のほうは丸4ヶ月お預けになった。

 

 そうして本日、ついに全ての治療が終了。大好きなステーキも、焼き鳥も、唐揚げも、ウツボもタコもイカも、シカもクマもイノシシも、何だか危険な雰囲気のオモチも銚子電鉄「ぬれ煎餅」も、「もうこれからは何でもござれ」の嬉しい状況が戻ってきた。

 

 午前9時、丸1年通い続けたクリニックのドアを開けると、歯科医の先生が満面の笑顔で受付に出てきて、「さっきテレビで今井先生のCM見ましたよ」とおっしゃる。

 

 歯科医の先生は、もうとっくに今井も「先生」であることをご存知だ。患者さんの中に今井の元生徒がいたか何か、まあよくある話なのだが、まさに治療が完了する日の朝に、ワタクシの登場する東進CMを見てくださったとは、こりゃまた偶然、しかし何だか嬉しい偶然だった。

(さあ、歯はカンペキだ。まずはお蕎麦屋で、熟したアボカドを満喫した)

 

 今や、東京中の電車という電車の戸袋に、我々の広告が貼り出されている。近畿圏でも同様らしい。いやはや、ホントにこういうのってウキウキしますな。もっともっとどんどん、ジャンスカやっていただきたい。同業他社のド派手な広告ばっかり指をくわえて眺めながら、ワタクシは内心忸怩たる思いでいたのだ。

 

 驚くなかれ、これも偶然に知ったのだが、歯科医の先生はワタクシと同い年。受付の後ろの壁にあった先生の「学位記」を見て知ったのだが、精力的にたくさんの患者さんの治療に当たっていらっしゃる姿を眺めつつ、「こりゃ今井君もまだ10年は、英語の授業を夢中で続けなきゃな」と、意を強くしたのである。

 

 まあ、もちろんお世辞なんだろうけれども、全ての治療を受け終わってクリニックを立ち去ろうとした時、歯科医の先生が「ワタシも今井先生の英語の授業を受けたかった」とシミジミおっしゃった。諸君、ワタクシはそういう瞬間にも胸がジーンとして、思わず涙がこぼれそうになるのである。

 

1E(Cd) Richter:BACH/WELL-TEMPERED CLAVIER 3/4

2E(Cd) Richter:BACH/WELL-TEMPERED CLAVIER 4/4

3E(Cd) Eduardo Egüez:THE LUTE MUSIC OF J.S.BACH vol.1

4E(Cd) Christopher Cross:EVERY TURN OF THE WORLD

5E(Cd) Bobby Caldwell:Bobby Caldwell

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