Thu 130530 新神戸「みかど自由亭」のカレー 車内大宴会 春日部「ラホール」のカレー | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Thu 130530 新神戸「みかど自由亭」のカレー 車内大宴会 春日部「ラホール」のカレー

 話が昨日と前後してしまうが、6月21日午前の今井君はまだ神戸の街を満喫していた。台風と梅雨前線の雨がまだやまず、ホテルオークラ11階から眺める六甲山には、ぬくぬくと蒸し暑そうな雲がかかっていた。
 まず何といってもサトイモ君がびっくりしたのは、メリケンパークの入り口に立ちふさがる巨大なお魚の像である。前日タクシーでホテルに入ってきたときも、思わず「うお、でっかいウオですね!!」と叫んで、運転手さんと仲良く笑いあったものだった。
 ついさっき道で出会ったトラックの「口は弁護士、心は詐欺師」という勘亭流の文字についても(一昨日の記事参照)、この運転手さんは無言のままこっそりニタニタし続けていたので、何だかますます仲良くなった実感があった。
六甲山
(蒸し暑い湯気にけむる六甲山)

 雨が小降りになった6月21日のお昼過ぎ、「うお!!」と叫びたくなる巨大なウオに、チョイと近寄って記念撮影を試みた。いやはや、こりゃ何ともバカバカしいものをこしらえたねぇ。
 撮影してみると、ところどころメッシュが入っていたりして、細かい細工も少なくない。「フィッシュダンス」と名前までつけて、神戸の代表的な観光地に設置したところをみると、うお、これはどうやら100%マジメなおサカナであるようだ。
フィッシュ
(フィッシュダンス)

 さて、神戸を離れるにあたり、サトイモ君にはいつも決まった儀式のようなものがあって、それは新神戸駅のカレー屋「みかど自由亭」のステーキカレーである。21日は授業も講演会もないから、生ビールも1杯注文して、いつも通りのカレーを満喫することにした。
 もちろん、「絶品です!!」と絶叫するほどのシロモノではない。カレーというものは、思わず顔をクシャクシャにするほど旨いとか、身体をよじって「んんんんんー💦」と唸るほどに旨い、というのでは困るのだ。最も望ましいのは「いつも通りの旨さ」「前回来た時と同じ旨さ」なのである。
 里芋サトちゃんが新神戸駅「みかど自由亭」が好きなのは、いつ来ても同じ味のカレーを出してくれるからである。オウチが東京都渋谷区なんだから、新神戸訪問は年に3回か4回の神戸出張の時に限られる。下手をすれば1年ぶりとか1年半ぶりとか、それぐらいは平気であいてしまうけれども、それでも、ここのステーキカレーの味は全く変わらない。
ステーキカレー
(みかど自由亭のステーキカレー)

 味ばかりか、お店の雰囲気も、従業員のオバサマたちの笑顔も変わらない。客層さえもいっしょ。「これから新幹線に乗ります」という、ちょっと高ぶった緊張の表情でお店に入ってくる。
 ほとんどの客が1人。おしゃべりの相手がいないから、黙々とカレーを口に運んで、平均15分もかからずにお店を出て行くようである。かくいう今井君の場合、この店にくるのは
「用事は全て昨日の夜に済ませました」
「今日はもう帰るだけです」
という時ばかりだから、もちろん「生ビールも!!」と叫ぶことになる。
 ステーキカレーは、よく焼いたロースステーキを5つか6つにカットしてライスにのせ、辛めのカレーをタップリかけて供される。ホントにしっかりしたステーキで、「どうせカレーの辛さに負けて肉の味なんか全然わからないんだから」とか、そういうおざなりなところは全く感じられない。
ビア
(生ビール!!)

 6月23日、昨日の名古屋での講演会の余韻が残る中、今井君は東京を素通りして、一気に埼玉県春日部の街に向かった。浅草から東武線の特急「スペーシア」に乗れば、春日部まで30分の道のりである。
 いやはや、日光や塩原温泉に向かう休日の特急なんかには、若い諸君は乗らない方がいいかもしれない。だって諸君、あれはもはや電車じゃなくて、オジサマ&オバサマたちの宴会場と化している。
 浅草発12時00分、すぐにスカイツリーが迫ってくるが、その段階ですでに車内はお酒のにおいがムーンムン。車両を埋め尽くしたオジサマ&オバサマはとうの昔に酔っぱらっていて、無遠慮な「かんぱーい!!」「かんぱーい!!」の叫びがそこいら中であがる。話す声にも、もう一切の遠慮が消滅してしまっている。
 彼ら彼女らの話を聞くに、どうやら昨日の伊豆か熱海で「同窓会」があったこと、はるか昔の中学校の同窓会だったらしいこと、一夜明けた今朝も朝食の時から大宴会をヤラカシたらしいこと、電車を乗り継いで、これからいよいよ栃木県の奥の方にみんなで凱旋する予定であることがわかった。
 わかったころにはもう電車は春日部に近づいていて、さすがの今井君にも「もう少し静かにしないと、他のお客さんが迷惑しますよ」とご注意申し上げる時間がなかった。そもそも「他のお客さん」などという者がこの車両に乗っているかどうかさえ、わからないほどだった。
新神戸駅
(新神戸駅。さすが神戸、新幹線ホームの時計もオシャレである)

 さて春日部に降りたら降りたで、この街にもどうしても訪ねなければならないカレー屋がある。「またカレーですか?」とビックリされそうであるが、小学生男子にも負けないほどのカレー好きなんだから仕方ないじゃないか。
 店は、言わずと知れた「ラホール」である。このブログにもすでに何度も登場していて、春日部周辺で講演会があると、まず例外なく「ラホール」を訪れている。通い始めてすでに30年、味も雰囲気も少しも変わらない。というか、変わったのかも知れないが、例え変わったとしても変わったことを一切気づかせない、マコトに見事なカレー屋なのである。
ラホール1
(春日部ラホールで。こんなメニューの店である)

 いつもと同じ「ジャンボハンバーグカレー、インドカレーの辛口」を注文。このハンバーグのジャンボさや、インドカレーのサラサラ感覚を、写真では伝えきれないのが悔しいほどである。
 しかし、まあそのへんは写真の腕の問題だ。まあ仕方ないじゃないか。どのぐらい旨いか知りたい人は、ブログの写真や描写や口コミなんかで満足していないで、さっそく明日にでも埼玉県春日部市に足を運んでみたまえ。
ラホール2
(ジャンボハンバーグ、インドカレーの辛口)

 東北新幹線大宮駅から東武野田線に乗って約30分。または常磐線/千代田線/日比谷線の北千住から東武線急行電車で約30分。首都圏のヒトなら、ちょっとの我慢で春日部ラホールのカレーを実際に味わうことができる。その程度の手間を惜しんで、「自分はグルメでございます」な発言は100年早いんじゃないの?
 なお、6月23日の里芋サト助は、別にグルメを気取って春日部まで特急料金を払ったのではない。この日の午後3時から、春日部近辺の保護者を対象とした講演会があったのである。今井君は保護者対象講演会が大好き。実際の英語の授業より自信があるぐらいだが、今日も長くなりすぎた。講演会の模様は明日の記事で詳述することにしたい。