10月ですねぇ~土木業界もそろそろ忙しくなる時期がやってきました
今回もまた一般の方には全く解らないことだらけとは思いますが(笑)生コンの種類、特に「配合」という部分について紹介したいと思います。
一般の方で生コンの注文をしてことがある人なら分かると思いますが
「すいませ~ん、コンクリートください」
「はーい、現場と配合お願いします」
「・・・・・現場はワシの家なんやけど、配合って何???」
こんな、やりとりがたまにあります
直接会社に来てくれてたら単価表を見せながら説明しやすいんですけど、生コンは基本的に電話注文なので説明に困ることが生じます
この「配合」という奴なのですが
「24-18-20N」(例)
このように表記します。
まず最初の「24」これは「呼び強度」と呼ばれるコンクリートの固さ(圧縮強度)を数値化したもので記号としてN(ニュートン)で表現します。
※N(ニュートン)とは国際単位系(SI)における力の単位です。
次の「18」は「スランプの値」でスランプとは硬化前の生コンの粘性の値です。
コレはスランプコーンという高さ30cmの円錐形の筒に生コンを積め、引き抜いたときの落ち幅を計ります。
つまり数値が大きいほど落ち幅が大きい、粘性値の高い柔らかい生コンという事になります。
次の「20」は「骨材の最大寸法」です。骨材と言われると「何?」って感じでしょうけど、早い話が「砂利」「砂」を総称したものです。記号はmm(ミリ)表記です。
最後の「N」は「セメントの種類」です。N(普通ポルトランドセメント)は一般的なセメントの種類になります。
簡単な考え方として、建築は「N」、土木には「BB(高炉B種)」というのがあります。
つまり「24-18-20N」を訳すと
「強度24N、スランプ18cm、骨材サイズ20mm、普通ポルトランドセメントの生コン」という意味になります
意味は何となく解ったけど他の種類は?・・・とお思いですね。
強度は18・21・24・27・30・33と3N刻みです。
※33以上の高強度もあります
スランプは8・12・15・18とこちらも3刻みです。
※厳密に言うと5・10・21等もアルのですが強度や生コンの種類によって変わってきます。
骨材は地方や会社によってサイズが微妙に変わってきます。我が社では10・20・40の3種類です。
※大・中・小があると思って大丈夫です。
セメントも工場設備よって違ってきますがNとBBは大抵の工場で取り扱っています。
我が社は予備サイロに「H(早強セメント)」を常備しています。
おそらく、説明の中にも分からない部分があると思いますが、その辺りもまた後ほど、ということにさせていただきます