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「イルジメ」ヨン、ウンチェ、ポンスンの恋愛所感その2

アンニ・ヨン・ハセヨン。


暑いですねぇ。こんな暑い時期に山奥で「イルジメ」ドラマ班たちは撮影をしていたんですねぇ。ふと撮影時の苦労を考えてしまいました。画面で見ていると、照り付ける日差しが顔に役者たちの顔に映り、いやぁ大変だったろうなぁとあらためて思ってしまいます。ヨンとコンガルの特訓シーンなんて、暑そうですよ、ほんと…。それを両者、長袖衣装でやっていますからねぇ。私なら絶対嫌だな、猛暑の中の撮影なんて(笑)。


さて、『「イルジメ」ヨン、ウンチェ、ポンスン恋愛所感その1』から続きます。

最初にここに来ちゃった皆さん、その1から読んでください。

でないと、「??」となってしまうかもしれませんので。

ちなみに、その1は推敲せずにアップしました。なので、読みづらい箇所もあるかもしれませんが、ご了承くださいませ。

で、前置きはこれくらいにして、その2、行ってみよう!

その1では、“「イルジメ」の親世代の恋愛の構造は、子供達の恋愛に色濃く反映されている”と書きました。それを表した構図が2つあり、


◆構図A

タン=ギョム

ウォノ=ウンチェ

セドル=ポンスン


◆構図B
タン=ウンチェ
セドル=ヨン
ウォノ=イルジメ


として、構図Aのみ説明しました。

で、Bです。
これはもう、大体察しがつくのではないでしょうか。
ヨンの中には、2人の父親がいます。セドルとウォノ、双方の性質が彼の中に受け継がれている。イルジメの正義感や気品はウォノから引き継がれており、ヨンの人なつこさや優しさはセドルの影響を受けている。

恋愛の仕方もそう。ウォノは、タンとのやり取りを見る限り、女心をよくわかった憎いヤツだと思います(いい意味で)。当人は意識していないでしょうが、そういうモテ男の素質がある。タンが落ちたのも、わかりますなぁ。で、ウンチェに接するときのイルジメもまた、憎いほど、うまく女心をうまく掴んでいる!

ウンチェ役のハン・ヒョジュがインタビューの際、「イルジメは女にとっては悪い男だと思う。そういうところに、惹かれたんじゃないか」というようなことを言っていました。彼女に、自分ならヨンとイルジメ、どちらに惹かれるか?と訊いたところ、「イルジメだ」と言い、上記のように話してくれたのです。

そのときは、「イルジメが悪い男?」と疑問に思ったのですが、確かに言われてみればそうですね。ウンチェにしてみれば、急に現れて優しくしてくれたと思ったら、突然冷たく突き放されたり、最後まで決して顔を見せてくれなかったりと、イルジメの“イケズ”っぷりに振り回されて、どうしたらいいの?って感じでしょう。


わかるなぁ、その気持ち。若いころは、そんな男に惹かれてしまうものです(若くなくても、惹かれてしまいますが…苦笑)。謎が多いんですよね。そこがたまらない。

あれ? 構図Bの説明のつもりが、別な方向に話が進んでしまった…。

で、女から見れば、ウォノもイルジメも“悪い男”なわけです。人間的に素敵な魅力を持つ彼らに惹かれながら、また一方で、信じがたい部分がある。タンもウンチェも、そんな男たち(しかも父子)を愛しながら、憎しみに似た感情を抱くわけです。その憎しみの理由は、自分を惑わしたこと、です。まぁ、ウォノもイルジメも、それは本意じゃなかった(つまり誤解だった)んですがね。


反対の立場から見てみましょう。
まずはウォノです。ウォノはタンを確かに愛していたと思います。けれど、彼女を手離さざるを得ないことは承知していた。愛した、でも、叶わぬ恋だとわかった、結果、別れることを決意した。この別れは、自分から切り出したり、突き放すという形ではなく、タンには黙って、ある日突然、彼女を捨てる=セドルにタンを託すという形で成されました。

ちなみに、この別れはウォノの意志ではなく、彼の親の命令で、彼は黙って見ているしかなかったのだろうと察せられます。それくらい、ウォノも若かった頃の話でしょう。なにせ、ヒゲをたくわえていませんからね(笑)。若き日の甘く切ない初恋、といった感じでしょう。


そして、男性陣に言わせれば、「初恋は忘れられない一生の思い出」だそうで、ウォノにとってのタンは、生涯心に残る人だったはずです。


イルジメ(というかギョム)にとってのウンチェもこれに近いでしょう。高貴で心優しいウンチェに惹かれた、でも、叶わぬ恋とわかった(復讐がありますから)、結果、突き放すこと、気持ちを振り切ることを決意したわけです。

それに、ギョムにとってもウンチェは、幸せだった幼い頃の思い出を蘇らせる、初恋に似た存在でもあるのでしょう。ギョムが大好きだった梅の花、その木から離れられない運命にあるウグイス(フィパランセ)。自分と同じように、それに魅入られてやってきた女の子(ウンチェ)。自分が好きなものとセットになり、そこから好意が生まれるというのは、心理学的にも立証済みだそうです。


ちなみに、以前書いたように思いますが、ウグイスを韓国語でいうと、フィパランセ。これは、「口笛(フィパラン)・鳥(セ)」という意味になります。ヨンが、ウンチェにウグイスの話を持ち出し、「俺たち、運命かなぁ?」とからかうときに、口笛を鳴らすのはそういう意味もあるんですね。

話があちこちに飛んでいますねぇ。読みにくかったら、ごめんなさい。推敲すればいい話なんですがね(苦笑)。


そして、ヨンとウンチェの関係を考えるときに思い出してほしいのが、セドルです。セドルとタンの関係と重ねて考えると、合点がいきやすくなる。

例えば、ヨンが初めてウンチェと出会ったときのエピソード。セドルの手首を死守するために賭博格闘に出場したヨンとシフですが、控え室にいたヨン(目マスクあり)をウンチェがシフと間違えて手を握り、出場を引き止めるシーンです。ここで、ヨンは美しいウンチェに見惚れて、握った手を掴んだまま離さず、ウンチェに平手打ちを食らいますね。これ、初めてタンを見たときに一目惚れしてしまったセドルによく似ています(平手打ちは食らいませんが)。このとき、ヨンはまだ記憶を失くしている状態なので、まんまセドルという感じですね。


その後のヨンとウンチェの関係性も、セドルとタンの関係に近いものがあります。ウンチェの方が身分が高く高貴で、ヨンは見下されているという構図。ただ、この場合、ヨン目線、セドル目線ではそうだというだけで、実はウンチェやタンは彼らを決して下に見ているわけではなく、ちゃんと良さは分かっています。現に、ウンチェはヨンの遠まわしの助言で、旅館の部屋にオンドルを敷くことを実践しましたからね。礼を言おうとすると、逆にヨンの方からその気をそぐような軽薄な言葉が出てくるので、なかなか信じきることができないわけです。ま、それがヨンの狙いですが。

でも、それだけではなく、ヨンには所詮かなわぬ恋というのが分かっており、好きなのに敢えて嫌われるような言動をとっていたのかもしれません。相手は両班の娘(しかも防衛庁長官の娘)で、今は一介の庶民でしかないヨンには手の届く存在ではありません。その身分差ゆえにヨンとしては恋路に踏み込めないのかもしれない。

タンもセドルが過去にコソ泥だった過去があるため、時に疑ったりしてしまいます。そういうこともあり、セドルは自分がタンにそぐわない身分の人間だと引け目を感じてしまうのでしょう。よって、セドルにはいつもウォノという恋のライバルがいて、彼にはかなわないという気持ちがどこかにあるのです。


で、この構図で考えると、ヨンの恋のライバルは実はシフではなく、イルジメなんですね。複雑な恋です。どちらも同じ自分なのに、1人(ヨン)は敬遠され、1人(イルジメ)は恋われている。でも、上にも書きましたが、ウンチェからすれば、ヨンを敬遠はしていても心から嫌いなわけではないのです。セドル=タンの関係ですね。

以上が、構図Bについてです。
ヨンとイルジメ、つまりイ・ギョムという青年は、育った環境と血筋によって、その人間性が形成されたのだということがお分かりになるかと思います。ヨンの部分があって、イルジメの部分があって、ギョムが完成する。事実、イルジメは記憶を取り戻して以降の彼ですし、そこにウォノの血が流れているというのは今、説明したとおりです。

このドラマで重要なパートとなっているのが、父子の愛、絆の部分ですが、血筋と育った環境、ウォノとセドル、双方の影響を受けてこそ、この青年が魅力を放ったのだと思います。両班の品位と、庶民の温かい思いやり。それをそなわるように運命付けられていた。ポンスンの父であった盲目の占い師が見た“太陽”が、彼だったわけですからね。

ギョムが父の死という悲しい出来事に出会ったのも運命であり、もし彼があのまま幸せに暮らしていたら…といった仮説は意味がないように思います。

血筋同様、育った環境が、人間にはとても大きく作用する。それを体現したのが、ヨンとイルジメですね。


で、補足になるのですが、ウンチェ派とポンスン派にわかれる中、なぜウンチェ派が少ないのか、ということです。
これは、おそらくウンチェのみ背景があまり語られていないせいではないかと思います。これは、脚本家もまたウンチェを演じたハン・ヒョジュも残念がっていたのですが、彼女のこれまでの人生にも様々な背景があったと思うのです。なぜ、旅館を手伝うようになったのか、あのような両親のもとしっかりした娘に育った理由もあるでしょうし、彼女にだって悲しい思い出やつらい出来事もあったはずです。ですが、そういうことがウンチェに関しては描かれていないんですね。

序盤のほうだったような気がしますが、俗物的な母親に付き合って、アクセサリーの話をしているときに、悲しげな顔になるウンチェがいました。ああいう世界が苦手なのでしょう。そういう母親にどのような思いを抱いていたのか?
また、クライマックスではイルジメに命を狙われる父ピョン・シクをウンチェは命をかけて助けようとします。あの父娘にも何らかのドラマがあったのかもしれません。だからこそ命をかけて、父を守ろうとした。(まぁ、ピョン・シクは悪いヤツではないですからね。これはまた後で)

ウンチェには、もう少し背景にドラマがあっても良かったような気がします。いや、なかったからいいのかなぁ。このあたりは、難しいですね。


逆にポンスンはその背景が描かれているから、視聴者的には不憫さを抱き、心が傾いてしまうのではないでしょうか。


そして、それにも関わらず、なぜヨンがウンチェに惹かれたのかといえば、上記のような初恋の感情もあるでしょうし、純粋に美しく高貴で優しい女性ですから、無理もない気がします。逆に、ポンスンには客観的に考えて、惚れようにないでしょう(苦笑)。出会いは詐欺ですし、ヨンが女として見ることができなくて当然です。

我々視聴者は、あくまでも彼らの背景を知っているから、より庶民的で苦労をしているポンスンに引かれやすくなるのでしょうね。私は、キャラクターの背景に弱いので、どうしてもポンスンやタン寄りになるんですね。


どっちがどうというのも、それぞれの解釈であり、思い入れの違いなので、あとは皆さんにお任せします。あとは、どちらを選ぶかは、ヨン次第でしょう(笑)。


やっぱり難しいですね、このテーマ。

というわけで、このへんで。

アンニ・ヨン。

「イルジメ」ヨン、ウンチェ、ポンスンの恋愛所感その1

アンニ・ヨン・ハセヨン。

えぇ、お約束通り、ヨン(イルジメ)とウンチェの恋路の巻き、です。

とはいえ、ここのところ、「イルジメ」からやむなく遠ざかっており、も一回見直してから、細かい部分もつめて書きたいなぁと思っています。(あくまで野望のみ。できるのか??苦笑)

今回は、少し理屈っぽい解説です。ご期待に添えないかもしれませんが、この2人の恋路に関して気になっていたことなので、思い切って書いてしまいます。始めに断っておきますが、これは「私はそう感じた」というレベルのもので、そうかなぁ?と感じる人もいるかもしれません。ひとつの考え方、感じ方と思って、読んで頂ければと思います。では、行ってみよう!


ヨンとウンチェの恋を語る前に、タン・ウォノ・セドルという親世代の恋愛を思い出してください。韓国ドラマの世界では、親世代の恋愛が子供達の恋愛に大きな影響を及ぼす、という因果応報的な物語が多く見られます。それくらい「血筋」というものを大事にしている。だから、家柄にこだわるのしょう。


で、大抵のドラマでは“親世代の恋愛が子供達の恋愛をつぶす障害”として扱われます。こうなると、「血筋」の問題ではなくなってしまう。どんな親に育てられたから、どんな恋愛をするに至るのか、そういう人としての生き方の部分ではなく、「障害」という部分にスポットが当てられ、ドロドロしたものになっていく。それが悪いとは言いませんが、何処か釈然としないところがありました。が、「イルジメ」に関しては、親世代の恋愛をそういう安易な発想で使われてはいないんです!


ということを、頭にとめておいて、ここから強引(?)な論を展開します。

「イルジメ」の親世代の恋愛の構造は、子供達の恋愛に色濃く反映されているように思うのです。

私の中では、


タン=ギョム

ウォノ=ウンチェ

セドル=ポンスン


という構図と、


タン=ウンチェ

セドル=ヨン

ウォノ=イルジメ


という構図が、どうしても重なるのです。

上の構図をA、下の構図をBとして、ひとつずつ説明しますね。

シフがいないじゃん!という方、もっともです。シフはまたもう少し考えさせて下さい。


で、Aです。

タンを挟んだウォノとセドルの恋愛は、ギョムを挟んだウンチェとポンスンの恋愛に似ているように感じます。ここで、ヨンでもイルジメでもなく、ギョムとしたのは、この恋心が幼少期の出会いを軸にしていることがあります。ウンチェはイルジメの中にギョムを感じ、ポンスンはヨンの中にギョムを感じて、恋をしたと思うのです。しかも、ウンチェはそもそも、ヨンに惹かれる部分もありました。梅の木の上での出会いですね。ヨンがヒマ組で悪行をしている様を目にするまでは、明らかにヨンにギョムを重ねて恋をしていた。

残念ながら、ヨンはあえて軟派な男を装い、ウンチェに嫌われるように振る舞うわけですが、これがなければ、ウンチェは確実にヨンに想いを寄せ続けたと察せられます。でもまぁ、ウンチェはなんとなくず~っと、ヨンのことは気になり続けるんですね。単に悪いだけのヤツじゃない気がする、そんな感じで、気になるけれど、イルジメ=ヨンとは結びつかない。最終的には、結びついたのか、それはちょっと分からないのですが、とにかく、ウンチェはギョム=イルジメに恋をした。


あ、ここで、話はそれますが、ヨンは父の仇を探すため、ウンチェをも騙すわけですね。そして、両親も。敵を欺くにはまず味方から、とは言いますが、そのあたり非常にストイックです。で、韓国ドラマにおいて、恋愛に溺れ、仕事を疎かにする男が多い中、恋愛と任務をきっちり分けて行動するヨンに、私は密かに「そうこなくっちゃ!」と思ったわけです。大体、恋愛にかまけて、仕事をほったらかす男なんざ、許せませんから!お前の大志はどこにいった?!と思うわけです。

話を戻します。


ウォノがウンチェ、というのは、その清廉潔白な性格ですね。高貴で、なおかつ、正義である。そして、もうひとつ、ウォノは自分とタンとの恋愛について、あまりにも知らない部分、理解していない部分が多すぎる点です。別れて10年後、ウォノは町で偶然、タンとチャドル(シフ)に遭うわけですが、彼女が連れている少年が自分の血を引く息子であるにもかかわらず、他の男との子だと思い、幸せに暮らしているのだなと解釈するのです。罪な男よのぉ。でも、これは仕方有りません。そのようにタンが知らせなかったのですから。で、タンを挟んで、セドルと三角関係にあるなんてことも、全く知らないわけです。あくまで、タンと自分の関係しか知らない。こういう関係性が、ギョム(ヨン・イルジメ)とウンチェに通じるように思います。


また、逆に、タンのウォノへの想いも、表面上では捨てられた憎しみを抱いているように見えて、実は消せない思い出として心の奥底に大切にしている。おそらくお互い、初恋だったのではないか、と思ったりして。身分の違いによって叶わなかったけれど、互いにとても大切に心にしまっている初恋。


で、タンとウォノのキスシーンが第1話に出てきます。ウォノの家の庭で、梅の花咲く中で、ゆっくりとカメラが惹いていく、美しい映像。実ははじめ、この2人の関係を説明するのに、キスシーンまでいるのかなぁと思っていたのですが、これって、のちに出てくるウンチェとイルジメの目隠しキスシーンにとてもよく似ているのです。場所も同じイ家の庭で、季節も同じ梅の季節で。

今後、引き裂かれる運命にある2人の、密やかな逢瀬と接吻。思い出としていつまでも心に残るだろう美しいキスシーンです。


そして、セドル=ポンスンです。これは、愛する相手の心に決して消えない想い人がいることを承知で、自分の命を犠牲にしてさえ、一途に愛し抜くところで、重なります。身分的なもの、それゆえの逞しさや温かさも似ています。が、残念ながら、2人は出会いがよくなかった。セドルはタンを金のためにさらい(結局は助けたけれど)、ウォノについては騙していたという罪を背負っています。同様に、ポンスンはヨンの金を騙して奪ったという罪があります。罪もそうですが、特にポンスンに関して言えば、始めに「詐欺師」として出会ってしまうわけですから、ヨンが彼女を女として、恋愛の対象として見ることができないのは、当然といえば当然です。


でも、長い時間がタンのセドルに対する思いを変えていったように、ヨンとポンスンの関係は穏やかに変わっていきそうな雰囲気があります。


「俺は 心に思った人を まだ忘れ切ってない。しばらくかかると思う。もしかして 一生想い続けるかも。それでも俺と行くか?」


ヨンはポンスンにこう言うわけですが、この関係は、セドルとタンが出会った当初の関係に当たるのではないかと思うのです。


見事なまでの、親世代とのリンク。初恋の切なく大切な思い出と、時間をかけて温めていく家族の絆のような愛。


どちらの愛が正しいとか、そういう問題ではなく、愛にはいろいろな形があって、いずれも、その人に大きな影響を及ぼすということですね。


監督が、「イルジメとウンチェの愛については“悲恋”というものを描きたかった」と話していました。

この「悲恋」と、「血筋」「育った環境」も絡む構図Bについては、おってアップします。

まず、ここまでで。アンニ・ヨン。


「イルジメ」第18話考/ヨン、愛の選択は…

アンニ・ヨン・ハセヨン!

嘘つき高橋です。まだ仕事から解放されていません…。

なので、今日だけエコ記事で。(また嘘になるかも??)

とにもかくにも、18話についての所感です。

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「一枝梅」第18話考/ヨン、愛の選択は…


次から次へと試練が続くヨン=イルジメに、ハラハラ・ホロホロの連続。

さぁ、クライマックスも間近の(というか、ここのところ毎回クライマックス…)第18話です。


今回もいろいろなことが詰め込まれていますが、個人的焦点は2つ。

まず1つめが、ヨンをはさんだ恋模様だ。なかでも、ポンスン!ようやくヨンが気づいてくれた。そう、ポンスンこそが幼い頃に出会った少女だということに!これにより、ヨンがポンスンの恋心を受け入れるという一連のシーンが、とても温かで、ほんわかした気持ちになってしまった。特に、ポンスンが“あの女の子”と気づいた瞬間のヨン!その、あっとほころぶ顔のなんと優しいこと!この笑顔、確実にヨンではなくギョムなのだ。このヨンの“ふわっとほころび顔”に、この回はノックダウンだった(笑)。目の前に映像がなくても、あの顔がはっきり浮かぶほど!


さらに!ヨンがイルジメだと知ったポンスンが、黙っていたことを怒るでもなく、ただ嬉しそうにヨン、いやイルジメのために、詐欺で培った腕を使い(笑)、手伝おうとする姿の微笑ましいこと。アジトでヨンとポンスンの2人が、宮に忍び込む準備を進める光景が実にいい!眠ってしまったポンスンを静かに起こし、幼い頃の思い出を描いた回り灯籠を見せながら、自分の気持ちを告げるヨン。そこで、ウンチェへの気持ちを正直に言ってしまうところがヨンらしいのだが、それでも「一緒に行くか?」という言葉は十分に思いやりに溢れた言葉だと思う。ヨンがこんなイベントをしちゃう人なんて!という感動もあったりして(笑)。


個人的にポンスン寄りなのもだから、ついつい「このままでいいじゃん、いいカップルになるじゃん」と思ったりしていたのだが、現実は(いやドラマだが)そう簡単にはいかないようだ。

ヨンはウンチェがイルジメの、つまり自分のために危険な目にあっていると知れば、自分が殺されるかもしれないことも十分承知で駆けつけてしまうノそんなヨンを引きとめようと、ポンスンが言ったセリフが泣ける。


「あんたのために、私は死ぬ覚悟ができてる」


あぁ、愛って難しい。

ちなみに、ポンスンを演じたイ・ヨンアはこのセリフが最も心に残っていると語っていた。そうだよねぇ。


一方のウンチェとイルジメ(ヨンではないのよね…)の恋模様も山場になってきた。

特に、あくまでウンチェには顔を見せまい、正体を知られまいとするヨンの思い!(ここは19話のネタですね)。ウンチェを救い出すシーンのアクションも見事な芸術品だったが、そこに溢れる緊張感、愛する者を命がけで助けようとするヒリヒリした思いが、身体全体から伝わってくるようで、それで余計に息をのんでしまった。素晴らしい。


シフも、ウンチェのために自分の指を犠牲に…。任務を捨ててまで、ウンチェを助けたにも関わらず、イルジメに連れて行かれてしまうシフもつらい、つらい…。


もう1点が義賊イルジメの降臨。

「僕の脚であり、胸であり、すべてだった」人を失い、2人の父親の仇を討つことにすべてを賭けていたヨンだが、その仇が亡くなったイ・ギョンソプだと言われ(違うけど)、目的まで失ってしまう。そこで、彼が選択したのは、イルジメを封印すること。が、結局は庶民のために、再びイルジメとして立ち上がるわけだ。(ポンスンの後押しもあって!)

もしかして、真の意味での義賊イルジメが誕生したのは、ここからかもしれない。復讐も何の意図もなく、ヨン自身の正義感が突き動かした答え。ここで、義賊として生きる覚悟を決めたのではないだろうか(と、あくまで私の推察)。

フンギョンやポンスンなど、イルジメの正体を知る人が増えたことも大きい。ヨンはもう一人ぼっちではないのである。


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このときはまだ字幕付きで見られていない状態で書いたので、まとまりにかけていますねぇ。

で、以前書いたものなので、ものすごく補足したいです!!

それは、ウンチェとヨンの恋路についてです。

これに関しては、次回書きたいと思っています。そのためにも仕事、終わらせねば(苦笑)。

嘘つきにならないよう頑張ろう。

では、次回、またお会いしませう。

アンニ・ヨン!