

消化管間質腫瘍
(GIST:Gastrointestinal Stromal Tumor)
患者さんは人口10万人に1人~2人と言われています。
GISTっていったい何なのでしょう?
癌?いえ、癌ではありません・・・・
えっ!どういう事?
悪性腫瘍を総称してひらがなで「がん」と呼びます
なんのこっちゃ?
このひらがなの「がん」と漢字の「癌」は発音は同じでも別の意味を持ってるそうです。
そして、このひらがなの
「がん:キャンサー」は「癌(癌腫):カルシノーマ」と
「肉腫:サルコーマ」の2種類に分けられます。
「5大癌(ごだいがん)」などという言葉もあるくらい、(胃、肺、乳房、大腸、肝臓)の癌は広く知られています。
最近では「癌」という漢字の重苦しさから.
「がん」と表記するようになりました。
一般に言う「癌」はこの癌腫を指します。
癌腫は体の表面を覆う上皮細胞と呼ばれる部分から発生する悪性の腫瘍で、他に皮膚がん、前立腺がん、甲状腺がん、などがあります。
これに対し、もう一つの「がん」が「肉腫(にくしゅ)」です。
肉腫は上皮の内側の筋肉や筋肉と上皮の間の結合組織から発生します。
GISTはそのほとんどが消化管壁の下、筋肉層にある間質と呼ばれる部分から発生するため、「消化管間質腫瘍」と呼ばれています。
つまり、GISTは「癌」ではありませんが、
「肉腫」という「がん」なのです。
なぜ?
何が原因で?
でも癌ではないから安心?
様々な思いが頭を駆け巡りました。術後などによく担当医から、「大丈夫、癌ではありませんでしたよ。」と言われ、安心してしまった方もおられると思います。
はいっ!私も安心し切っていました
ですが実はGISTは悪性(ハイリスク)の場合があります。
予後の厳しさにおいては悪性の癌と何ら変わりないということも知っておいていただきたいと思います
ハイリスク判定患者は、
再発→手術→再発→手術→再発→手術の連鎖におちいる可能性大
グリベックの延命治療は…
とにかくガイドラインが2014のものなので最新の情報がほしいところですが、なんせ希少ガン
治験の情報も少ないのはしょうがないけど
次の検査までお勉強中
ちなみに肉腫が希少でどれだけ少ないか円グラフ