ガレージ 一狐亭 -4ページ目

ガレージ 一狐亭

PC、時々車、処によってはバイク

どうもこんばんは、一狐です

今回は事前準備

 

フロントブレーキはマスター、ホース、キャリパー、ディスク全て交換予定

その際マスターシリンダーをラジアルタイプに交換するのですが、前のVTRでは右スイッチボックの配線が邪魔になったので対策します

ただ対策するだけならスイッチボックスの下側に穴を開ければ良いだけでなので、どちらかと言えばすっかり色褪せたスイッチの交換がメイン

 

準備するもの

CBR600RR(PC40)のスイッチ本体35130-MJC-A01とネジ2本

 

何でRR用かと言えば

ラジポンに対応できる様に最初から配線が下出しなので

 

ただ残念ながらRR用は配線が短すぎるのでそのままだと使えません

ここまで違うと流石に足りない

 

端子形状も違う

 

けれど中身はコンパチなのでVTRのハーネスとRRのスイッチでニコイチにできます

形状も配線色も一緒

 

一番難しいのはキルスイッチ側の分解

100均精密ドライバーなんかを使って4箇所のロックを浮かせつつ、スイッチを押し出すと外れます

 

キルスイッチ、スタータースイッチを分解

爪でロックかかってるだけなので簡単に外せる

端子はキレイに掃除して接点グリスを塗布

元に戻して完成

 

新品のキレイな赤に戻りました

この色褪せ、前のVTRの時もずっと気になってたんですよねぇ

ラジポン対応なだけあって、マスターとスイッチをゼロ距離にできます

 

純正のままだとハーネスにガッツリ当たる

 

横出しから下出しに変わったので無理やり感が無くスッキリ

 

カプラー端子付け替えやハンダ付けの必要が無い、組み換え作業だけのポン付けなのでかなり簡単

半田し直して丸ごと新品に交換でも可

 

ホンダはこのスタート&キルスイッチを使用している車種が多いので、ラジポンに付け替える時に一緒に変えておくのも良いかと思います

お手軽にできて地味だけど実用的+リフレッシュできるのでかなり満足

どうもこんばんは、一狐です

前回の続きで今回は磨き

塗装後の磨きは初めてなので初心者がやってみた、です

 

なお今回は下記のページを参考にしました

「FIAT-PANDA(フィアット:パンダ)」の塗装したボンネットを磨いて仕上げる

 

板金塗装から仕上がってきましたが、磨きがされていない状態のため塗装面は結構ザラついた感じになっています

ややゆず肌なのは問題ないのですが、手触りがザラついているのは塗料の名前の由来になっているコーラルかクリスタルの光輝材が原因なのでしょうか

 

なのでまずはコンパウンドシートでの磨き

スポンジに耐水ペーパーを張り付けた商品を使いますが、バイクのカウルみたいに凹凸やエッジの多い形状だと磨きすぎが心配です

そこでこのソフト99のコンパウンドシート

フィルム状のシート+柔らかいスポンジと硬いスポンジの2層構造

エッジ部分も追従してくれるので、やりすぎはダメですが磨きすぎてクリア層が無くなる心配が少なく初心者にも安心
 

全塗装のためカウル全て磨く必要があり、手作業は勘弁なのでこんなのを買いました

ドリルやインパクトに付けるスポンジセット

 

端っこは手作業なので

コンパウンドスポンジ

1個が結構大きいので3分割してそれぞれ使いました

 

コンパウンドはこいつ

 

ウルトラフィーナプレミアム ステップ1 目消し・肌調整用(仕事量大)

ハード・1-L ステップ1 目消し・肌調整用(中)

ハード・2-L ステップ2 仕上げ用

 

フィーナはめっちゃ削れて仕上がりもキレイな反面、ポリッシャーの回転数を上げるとこびり付くので、手作業用にしました

1-Lは万能、ほぼこいつメイン

2-Lは仕上げ

 

ジャンクのカウルでお試し作業

左半分だけ磨いてみました

純正塗装のクリアはかなり硬いです

 

まず左側全体をウルトラフィーナで研磨

真ん中が、ウルトラフィーナの後ハード1-L

左がウルトラフィーナ→1-L→2-L

ハード1-Lよりウルトラフィーナの方が仕上がりがキレイ

もうフィーナだけで良いんじゃないかなと思いましたが、角度を変えると白っぽい部分が見えるので2-Lの仕上げは必要

1-Lはポリッシャーでサクサク行けるので作業性はかなりGOOD

最後に2-Lで仕上げて完成

 

カメラじゃ4つの違いがよくわかんねーですね

手作業のフィーナ、ポリッシャーの1-L、仕上げの2-Lと使い分けできるので優秀なセットだと思います

ウルトラフィーナと鏡面コンパウンドだけでも良い気もしますが・・・

 

 

では本番

左側がコンパウンドシートで磨いた後

全体的に艶が引けて、やった本人も元に戻せるのか引いてます

右側が研磨後でピッカピカになって一安心

 

研磨前

研磨後

 

朝から始めて晩までかかったのですっげー大変でしたが、その分自分の納得のいくまで磨けます

ザラザラの手触りもツルッツルで艶っつやになりました

これを店に頼むとかなりの金額になる事が予想できるので、やっぱり塗装は仕上がりと金額が比例するのだなと思います

 

塗装後だけじゃなく、旧車のくたびれた塗装も研磨で蘇るので試してみるのも良いかもしれません

クリアがパキパキになって塗装で研磨するとトドメをを刺す事になりますが

どうもこんばんは、一狐です

今回はオールペンで全塗装です

VTR再生計画の予定には入ってなかったのですが、ちょっと我慢できなかったので

 

元の色は初めて艶消し系のマットガンパウダーメタリックになります

コンパウンドで磨くと艶アリになってしまい、傷消しができないためキレイに保つのがとても難しいです

ツヤツヤにできないので、あんまり洗車する気も起きません

キレイに保つのが難しい反面、派手に傷ついてもあまり気にならない

ガリガリに削れてるけど、ちょっと離れると気にならない

 

 

当分このままで乗る予定でしたが、この色なんか尋常じゃなく他者から見落とされてヒヤリハットの回数がちょっと多すぎ

艶消しなので光を乱反射させるせいなのか、景色に溶けるし特にミラー越しだと距離感が掴みにくい色のためかも

車の死角に入らないように注意したり、忍者が出てくるかもしれない運転をしても、こちら側が忍者だった様で突っ込んできます

 

なので予定外ですがカラーチェンジ

純正色だとイタリアンレッドは12年も乗ったし別の色と思っても、赤以外は玉数が少なすぎて状態の良い物を揃えられないので塗ってもらう事にします

今回は街の板金塗装屋で塗ってもらいました

予算があるならやっぱり専門店で塗ってもらった方が絶対に良いですが、仕上がりと手間を妥協できるならアリかなと思います

 

専門店以外の塗装屋にとって、バイクの依頼は面倒なので断る所がほとんど

・バイクは純正色のカラーレシピが公開されていないため再現できない

・車用の機械が使えないため手作業が多い

・爆発の危険がある燃料タンクを置きたくない

・塗ったら駄目な箇所が車と違う

・要求が過剰な客が多くめんどくさい

なので塗ってくれる所はかなり限られます

グーネットピットでやってくれそうな店舗を探しました

 

自分が頼んだお店は塗ることはできるけど、仕上げの磨きはできない事を承知で塗ってもらいました

業務用のポリッシャーだと軽いカウルなんかに当てたら吹っ飛んで行ってしまうので

 

塗る色は基本色や車の純正色で指定できます

ワインレッドかキャンディーレッドにしたいと思ってましたが、マツダのソウルレッドが流行ってから一気に類似色が町中に溢れたので別の色に

他とあまり被らず、存在感があり、自分が気に入った色…

 

ヤリス純正色コーラルクリスタルシャイン(3U7)

日陰だとイタリアンレッドに近い

 

直射日光下だと赤というより朱色で、一見色褪せたホンダのレッドに近いです

赤色を薄くしてちょっとオレンジが入ったような色

パールやマイカの様にな輝材が入っているので、明るい色+ラメでめっちゃ派手です

 

色褪せたビートのボンネットに近い

 

実際に見てると脳がバグってきます

朱色にも見えるし、夕暮れだとオレンジ色にも見える

 

クリア塗装後の磨きは自分でやる必要があったり、指定し忘れで塗ったらダメな所まで塗られていたりと手間はかかりましたが満足です

派手になったので、見落とされて突っ込まれる事がほぼ無くなりました

 

今まで存在感のある赤系や緑系の派手な色が多かったので、ステルス系の色はちょっと怖くて乗っていられませんでした

マット塗装もかっこよくて好きなのですが

 

次回ひたすら磨きます

どうもこんばんは、一狐です

前回でブレーキのキャリパーとディスクが要交と換分かったため、まずはディスク交換

 

VTRのフロントディスクはCB400SF他と共通のため、今でも各メーカー選べます

主なメーカーは3社

サンスターは以前に痛い目に遭ったので二度と使いたくない

BRAKINGのウェーブはフロントのデザインが好みじゃない、STDは入手性が悪い

Bremboは去年出たセリエオロがセール中

 

と言う事で今回は前後共BremboのSERIE OROを使ってみます

デザインはかなり純正っぽいので、純正ハイグレードモデル位の変化しかなくカスタムアピール度は最低限

カスタムしてる感を前面に出したい人には不向き

 

サビてるボルトも12本新品に交換

 

気になったのは重量

持った感じズッシリと重みを感じたので手持ちのディスクを測ってみた所

セリオ1,479g

 

純正1,277g

 

参考程度に鋳鉄1,308g

 

純正より200gも重い

ダブルで更に倍400g、バネ下荷重、しかも回転物のためジャイロ効果+

軽量化マニアの人には許容できない重量でしょう

ちなみに296mmディスクで摩耗によって厚みが0.1mm薄くなると1枚当たり、約13~14gほど軽くなるっぽい

 

 

付けてみました

ディスク以外にもわった要因が大きいため、重量が増えた感覚は全く分かりません

ブレンボのロゴマークが無ければ完全に見た目純正ですねー

 

次リア

スリットや大胆な肉抜きも無いシンプルなディスクなので、こっちも見た目は純正

 

 

取り付けボルトは互換品

 

重量はどうでしょう

セリオ806g

 

結構摩耗している純正820g

 

BRAKING 644g

 

こっちは純正が一番重い結果に

BRAKINGは軽いと思ってましたが、ここまで軽いとは思わなかった

 

純正より軽い理由は、パッドに当たらない部分が少ないからですね

 

 

フロントリア共にセリエオロの良い所

・ブレンボが低価格で購入可能

マスターやキャリパーのメーカーにこだわりはあまり無いですが、ディスクだけはブレンボ推し

 

・ブレーキの効きが良い

日本製で多い耐久性重視の製品と違ってレバーを握った時の滑ってる感が少ないです

 

・見た目が純正っぽい

派手なカスタムが好きじゃない人には良いかも

 

 

フロントリア共にセリエオロのいまいちな所

・純正より重量が重い

軽量化が好きな人には向かないかも

 

・社外品で多いスリットが無い

パッドのクリーニング性能が落ちるのでパキッとした効きでは無い所

 

・見た目が純正っぽい

誰にも気づかれないかも

 

 

こんな感じです

日本だと街乗りならサンスター、サーキットだとブレンボの上位モデルが売れ筋の様で、セリエオロを選ぶ人は少ないと思います

コスパはとても高いので、古くなった純正の置き換えとしては最適でしょう

多少見た目が変わって、変えた感を出したい気持ちも凄くわかりますがw

 

 

ブレンボの鋳鉄ディスクを使う選択肢もありましたが、大雨や洗車後の錆付きが面倒すぎまして・・・。デザインは一番好きなんですけどね

 

割とまとめて色々変えたので詳しくは追々

どうもこんばんは、一狐です

この前気温が30℃の時にVTRに乗ったら、こいつこんなに熱かったんかと驚愕しました

このままだと夏場全く乗る気にならないため対策をしてみます

 

最近のバイクは燃料タンク裏にしっかりと断熱材が付いているので、大排気量でもタンクがそこまで熱くないんですよね

VTRの場合申し訳程度のスポンジしか付いておらず、そのスポンジも連続気泡タイプなので吸音材として入ってる感じ

断熱する気があるのなら、エアクリBOXの上じゃなくてリアバンク上側に断熱材貼ってるはずですし

 

断熱材ですが種類が豊富で安いのから高いのまで選べますが、多すぎて何を買えば良いのか逆に迷う所

 

よく売っているこんなのは、効果はまぁまぁあるのだけれど、両面テープの質が悪い物が多く、断熱材なのに熱で剥がれるという本末転倒っぷり

 

バイク用で見てみると良さそうなのはこの2つでしょうか

デイトナは断熱と言えばど定番のガラスクロス、マジカルレーシングはフェルトシート

 

どっちが効果があるのか試してみましょう

ファンヒーターの前に20分ほど置いた状態で、裏側の温度を測ってみます

元々エキパイやエンジンから出る輻射熱をアルミで反射して、グラスウールで断熱としている所を直接アルミ表面に熱風を当てているので本来の条件とは若干違います

左の黒い方がマジカルでフェルト、右の白い方がデイトナでグラスウール

 

表示温度は一番高い部分

約8℃とかなりの違いが出ました

表面は100℃ほどになっているため、表面のアルミは同一なのでフェルトとグラスウールの差なのか、網目の細かさなのか分かりませんが、差はハッキリと出ました

マジカル一択ですね

 

VTRのタンク裏に貼る場合はL400mm×W300mmのサイズだと2枚必要になります

重なっても良いので隙間ができないようにピッチリ貼ります

こんな感じに貼りました

フューエルセンサーの配線は純正だとスポンジの下に隠れていますが、ここまでタンク裏にビッチリと貼ると、センサーを外す事があった場合かなり厄介な事になります

どっちを通すかはお好みで

なお自分は最初から断熱材の下に配線を通すつもりがなかったので、貼った後にセンサー配線の存在を思い出しました

 

なので配線はアルミテープにて固定

 

ここまて全面を断熱するとタンクの温まり方が全然違います

外気温30℃位なら熱いけどまだ大丈夫なレベル

だたしそれでも熱いものは熱いので、熱中症対策は必須

 

合わせて効果が見込める熱対策

リアサスガード撤去

エンジンとエキパイで暖められた熱風がリアサスガードに当たって太もも裏に直撃していたのが、自然に後方へ流れるようになっていったのではないかと思われます

 

フレームヒートガードは信号待ちでちょこっと効果はありますが、走行中は関係ない

 

断熱材5千円+元のスポンジを剥がすのが結構面倒だったので金と手間はかかりますが、今までで一番効果があったので試してみても良いのではないでしょうか

 

2025年夏追記

タンクに断熱材を貼り付けてから2度目の夏ですが、効果はかなりのもの

以前は30℃超えたらタンクが熱くてニーグリップしたくなかったレベルで、VTRは大型バイクの中でも熱い部類でした

しかしタンクがそこまで熱くない+サイドラジエータのおかげで、大型バイクの中でもかなり快適な方に感じるので、マジカルの耐熱シートはマジでお勧め

どうもこんばんは、一狐です

吸気と点火以外にもエンジンで一つ不具合があったのを忘れていました

 

・暖気後の水温が不安定
これはもうラジエータキャップかサーモスタットのどっちかが可能性が高く
クーラントタンクを見ると冷却水が減り気味なので、まずキャップを交換

多分最安値のMonotaROキャップ No.12806196

純正高いのでデイトナの奴にしようかと思いましたが、お試しで買ってみたこれが使えたので当分これで行く事にします
 

問題無く使えて水温もビシッと安定

入手性だとNGKのP541Aの方が良さそう

 

 

吸気系、エンジンはひとまず完了

次はブレーキですが、これもまた手間がかかる・・・

 

・ブレーキ振動
90Km/h以上でABS動作してるのかと思うほどの振動
ブレーキディスクの歪みが原因で歪んだまま走り続けた結果、キャリパーも駄目にしてしまった模様

キャリパのパッドが当たる部分が段付きに凹んでます

 

反対側

こっちも段付きあるけど、そこまで酷くない


キャリパーを変えてみたら異常振動は無くなったものの、ものすごくゆっくり止まろうとした時にブレーキレバーを押し返す手応えがあったため、ディスクもあかん模様

以前のVTRで鋳鉄ディスクと組み合わせていたパッドを使った結果、純正ディスクにサビが飛びました

左側のディスクはキレイにサビてますが、右側は錆がまだらにサビてます

うん、ガッツリ歪んでる

 

外傷の無いこの歪み方はディスクロックかけたまま忘れて発進の可能性が高いですね

ディスク歪んだまま走り続けるとキャリパーもダメになるので早めの交換を

 

 

リア側は振動こそ無かったけど、やけに動きが悪い


外してみたらリアキャリパーのサポートピンがサビまくってボコボコ

中のグリスは錆をふんだんに含んだ研磨剤入りのヘドロとなってキャリパーサポートの穴を削りガタガタ

ディスクも結構減っており、ブレーキに関しては前後ディスクとキャリパ要交換

 

結局リアブレーキマスター以外のブレーキは全て交換という羽目になりましたが、前回と一緒なのでまぁヨシッ
今にして思えば、ブレーキの歪みはクレーム対象だった気がしますが、最初から交換するつもりだったのでスポーンと抜けてました

 

リアは完全に予想外だったので、点検整備をお勧めします

いい加減レストアじゃなくてカスタムしたい・・・

どうもこんばんは、一狐です

今回でキャブやエアクリ周りのトラブルが解決です

・ブローバイ臭
キャブをオーバーホールした頃あたりから、なんかふがふがブローバイ臭い
ブローバイ臭がするとなると、真っ先に疑うのはエアクリBOXに繋がっているブローバイホース
しかし見てみても外れていないし、亀裂も入ってない
エアクリBOX内は負圧なので、よっぽど大きな穴でも開いていない限り異臭が漂うほど漏れるとは考えにくい
困った・・・

何度考えても原因はホースしか考えられなかったので、新品に交換してみよう開けた所

漏れた痕跡を発見

原因はゴムホースが劣化で軟らかくなり、少し膨らんだ事
柔らかくなった分、固定スプリングが食い込み密着力が落ちた
長年張り付いていた事でブローバイが漏れなかったが、一度外すと密着力が足りず漏れた様です

燃料ホースだとカチカチに硬化して亀裂が入りガス漏れ炎上はよくありますが、ホースがブヨブヨになったパターンは初めて
膨潤、そういうのもあるのか
新品交換でアッサリ解消

ついでなので、エアクリBOXのゴムパッキンも交換します
こういう時でないと多分変えないので


薄くグリス塗っておくと良いらしい

 

同調も念のため確認しましたが特にずれてはいなかった

ヨシッ

 

これでようやくレスポンス不良に失火と、このVTRの抱える大きな問題が解決できました

解決できていなかったらVTR手放して、バイクも下りて、ブログを書くことも無かったでしょう

 

極悪だった燃費も郊外10Km/ℓ→17Km/ℓと大幅に改善

バキュームピストン動作不良を直した時点で15Km/ℓ、スロージェット交換と調整で17Km/ℓまで回復

よくVTRの燃費の悪さの原因に挙げられる同調以外にも、バキュームピストン動作不良はかなり影響を与えるようです

 

 

それと気になった事について

おやおやおや

インシュレータが国内仕様と同じではないですか

 

どうやらUSA、フランスは後期もフルパワータイプのインシュレータを使い

ヨーロッパ、イングランド、オーストラリアは国内仕様と同じ

カナダは混在?

後期から追加されたエアインジェクションに関わるのかと思ったけれど、違うようです

調べてみましたがなぜ仕様地で異なるのかはよく分かりませんでした。いかがでs

どうもこんばんは、一狐です

今回はTPSの調整

 

TPSの調整は狭くやり辛いため、キャブを外す、エアクリBOXを外す、イグナイタ側で測定する等方法があります

色々外すのは面倒なので、簡易延長ハーネスを作ってみました

端子は住友電装090型でショートしないように熱収縮チューブを被せた物

調整だけならメス側だけ2本作れば大丈夫です

 

タンクを持ち上げ、リアシリンダーのブローバイホースを外せばアクセス可能

T25いじり止めトルクスは邪魔なので、普通のM5×10キャップボルトに交換すればボールポイントレンチが使えるので更にヨシ

 

配線をテスターに繋げて500Ωに調整です

SMだとA端子の位置が間違って記載されているので、正しくは上と真ん中

これで本来の性能を取り戻せるはずです

 

今回程度の良いTPSを準備できたので加工せずに500Ωにする事ができましたが、経年劣化で抵抗値が増えた物でもちゃんと使えるのか調べてみました

 

まずは程度を調べるためにTPS全体の抵抗値の測定

黄/黒が+5V、緑/黒がグランド、赤/黄が出力

 

予備のメインハーネスにイグナイタ付けて現車を再現

程度の良い物から測定

測定箇所 上-下 正常値は4-6KΩで劣化して6KΩ以上になるとNG

 

アイドリング

測定箇所 上-中 0.11V

 

全開

測定箇所 上-中 3.81V

 

そんな感じで3種類を測定

調整前とは純正状態の位置

 

アイドリング位置で0.1V、全開時で3.8Vが正常値と思われます

また、程度が悪い状態でも3.8V付近に持ってこれたので、全体の抵抗値が6KΩを超えていなければ使えそうです

前に全開で4Vを超えていれば大丈夫だろうと書きましたが、500Ω時に4Vを超えるのはFCRだけの現象の様で訂正します

純正のバタフライバルブとFCRのスライドバルブでは、FCRの方が回転角度が多いため

 

程度が悪の608Ωが今のVTRの購入時に付いていたTPSで、交換して不具合が消えた以外にも500Ωに調整してかなり効果がありました

前回書いた、寒い日に多かったアイドリングで失火してエンストだけでなく、4~6速スロットルちょい開けでの定速巡行時のミスファイアの低減

高負荷時はあまり変化は無かったです

アイドリングで800Ωを超えている状態から調整すると全体的に効果アリ

 

VTRがというよりも、TPS付きのキャブ車は抵抗値が合わなくなっている個体が多いため、一度調整してやるのが良いかもしれません

 

中古で買ってきた場合は端子の状態も見ておいた方が良さそう

予備は端子が粉吹いて接触不良になってました

 

後残っている大きな不具合箇所は

・不安定な水温

・ブローバイ臭

・ブレーキ振動

・フォーク周り

ヒャッハー! 旧車は不具合だらけだぜー

どうもこんばんは、一狐です

今回はスロットルポジションセンサー(TPS)について色々と

キャブをOHしても、低速のギクシャクが治らなかったのはSJが不良だった訳ですが
・スロットルちょい開け時ごく稀に急にパワーダウンする症状が出た
この不具合が新たに生えてきました

・稀に症状が出るがスロットルを開けるときには起きず、戻す時に起きる
・起きる位置は決まってほぼ全閉に近い位置
・カットオフバルブが原因かと思って、機能を殺したけど変わらず
・キャブOH時にTPSを外し500Ωに調整しようとしたけど、駄目だったのでとりあえず元の位置に戻した

この事からTPSが原因かなと
元の位置に戻したつもりがちょっとズレていた様ですが、なんでそれで不具合が出たのか考えると
VTRのTPSはオーディオのボリュームと構造が同じなので、アイドリング位置で長期間放置したせいでその部分にガリの様な箇所ができて接触不良?

試しにガリが出た可能性のある位置を避けるように(抵抗値は増える方向)にTPSを回すと、症状は出ませんでした
その代わりエンジンは悪く言えば眠い、良く言えばとってもジェントルマンな感じになりました
なので原因をTPSと判断し交換です

 

程度の良いTPSと交換した所、例の症状は消え、中低速の加速がめっちゃスムーズ

また寒い日に多かったアイドリングで失火してエンストだけでなく、4~6速スロットルちょい開けでの定速巡行時のミスファイアも無くなりました

前のVTRでもあったし、輸出仕様だとちょっと多いのもそんなもんかと思ってましたw

 

それと一番劇的に違いが出たのは、FCR-062やフューエルワンを添加した際に低回転がとてつもなく不安定になる症状が消えた事でしょうか

規定量入れても普通に走れます

 

さて、交換して終了だと結構苦労させられたのが勿体ないので、中身を見てみます

→ ←の部分にカッター等で切れ目を入れてマイナスドライバーでこじるとパキッと外れます

摺動子と抵抗体


一般的な半固定抵抗と比べると接触不良が起きづらい様に摺動子の先端がブラシの様になってます
抵抗体にはレコードみたいな溝があり、アイドリング付近ほど溝が深く全開方向は浅い 

ブラシ状の摺動子がみたいな形をしているので、スロットルを開ける時は抵抗体に押付けられ接触不良が起きにくいですが、閉じる時は引っ張られる形になるため接触不良が起きたのかもしれません
見た目じゃ分からんかった

TPS自体の抵抗値は5KΩで熱や湿気等で経年劣化が進むと抵抗値が増えていく事が多いようです


新品に交換すれば良い話なんですが、このTPSが丈夫で信頼性も高かったため誰も必要とせず、経年劣化で問題が出る頃には残念ながら廃番となっています
車だとTPS単体で買えず、スロットルASSYだったらしい

そこで新品で買えるホンダ車用TPSのリプロ品を買ってみました

ビート、シビック、インテグラ、アコード、S2000等の互換スロポジ
品番06164PM5A02 16400P06A11

刻印だとJT3L

蟻で買ったので送料込み1000円位

なんか色々違う
リターンスプリングのかかる方向が逆のため、回転方向も違うし


スプリングをVTRから移植して、固定ネジの位置を無視すれば使える様です
 

動画内では650Ωにするとベターだと言ってます

角度も向きも違っているとは思わず買ってしまったため、今回は使わないのでバラしてみましょう

抵抗体はそんなもんですが、摺動子が値段なりにショボいです
使って使えない事は無い、非常用と言った所でしょうか

VTR用のリプロ品も販売されていますが、中身は一緒でしょう

製造から結構な年月が経っているため、多くの車体でTPSの数値が違っている様です
家にある一番程度の良い奴もズレていました

残念ながら劣化が進み、純正の調整範囲では500Ωにならない個体もあります
そんな時は調整範囲を無理矢理広げてやればOK


VTRフォーラムの書き込みだとTPSの長穴を加工するか、キャブの突起部分を曲げる、と言った方法が書かれていますが、キャブベースプレート側を長穴加工するという方法もあります

 

自分はまだ試していませんが、長穴加工でちゃんと使えてる様です
センサーの長穴を加工してバッチリ使えてるよってコメント頂きました

 


ベースの加工のメリットはセンサー毎に加工の必要がないこと

デメリットは調整が面倒になること

もう一つの方法は程度の良いTPSを引くまでキャブガチャを回すか
JT4Rの文字がハッキリしている物ほど抵抗値の増加が少ない傾向にある気がします
書かれている文字は経年劣化でカスレやすいので、文字が消えている物は熱や湿気に曝されていた期間が長く抵抗値が高くなっている可能性が高い
ただ文字はパーツクリーナーで一瞬で消えるため、キャブメンテの際に消えてしまった場合もありますのであくまでも目安
部品取りキャブとして保管されていた場合、屋内保管が多いでしょうから状態は良いかも

今回は予備キャブが大活躍でした
やはり程度の良い予備は持っておいて損はないなと

キレイな個体、JT4Rの文字がクッキリ、SJが丸い後期型、欠品ありで部品取り用だったっぽいと期待値が高いです


今更ですが、全閉時の抵抗値しかSMに載っていないのが疑問
TPSの調整と言えば普通は全閉と全開の電圧ですが、キャブなのでそこまで気にしないで良いのでしょうかね
次回程度の違うTPSの電圧を測ってみます

どうもこんばんは一狐です

前回キャブOHしたものの、残った不調を直していきます

 

まず大きな問題

・7000rpmでの失火治らず
エアクリがオイルでベタベタになっている状態で失火するほど燃調が薄いとは思えないし、新品に交換しても症状は全く変わらなかったため、キャブではなさそう

 

プラグコードとキャップを新品に交換している様で、それでも治らなかったため残りの疑わしい箇所はイグニションコイル、ハーネス、CDI、イグナイタあたり

プラグ交換のついでにコイルなら以前のDIコイルがあるため試してみます

 

キャップは固く抜けにくいので、力を入れて引っこ抜いた拍子にプラグコードも一緒に抜けました

スポンて

おわかりいただけただろうか

ターミナルにねじ込まれていた形跡が無く、接触していたかも怪しい所

7000rpmでプラグコードが共振して大きく振れたか、トルクが出る箇所で要求電圧に達せず火がつかなかったでしょう

 

調子悪くてプラグとコード変えたらもっと調子悪くしてしまった的な・・・

プラグコード変えたら、本当にしっかり入ったか確認するために、一度強めに引っ張る事が大切

 

失火症状はアッサリ治りました

 


次いで下記3つについて

・低速のギクシャク治らず
・バラす前にPSの戻し回数を数えたら1+3/4とめっちゃ絞って薄目に振ってる
・相変わらずの異常な始動性の良さ+暖気後の方が始動性悪い
症状的にはスロー系が濃い

 

前期輸出仕様のSJ#48に変えているのかと予想していたけれど、純正#45のままでした

 

一度キャブを腐らせている痕跡があり、スライド部分の掃除し忘れやプラグコードの交換失敗と、お手本のような初心者DIYがやる失敗を再現しているためここでもきっとやらかしていると

キャブの失敗と言えば定番のピンクリーナーを突きすぎての穴径拡大でしょう

同じ#45の新品に交換です

PSの戻し回数1+3/4でそのままで走ってみたら、50km/h定速巡航でパンパン言って失火するほど薄くなってしまいました

足りんわ……! まるでっ……!!

と言う事で国内仕様の2+1/2に増やしてみてももう一声

結局US仕様と同じ2+3/4で安定、微調整はまた今度

 

とりあえず外せるジェット類は全て予備キャブから移植しました
修理するつもりでブッ壊してるのはよくある話

腐って詰まったジェットをツンツンしてる間に穴が拡大した模様

 

それよりも、パイロットスクリューの範囲がかなり広い事にビックリ
アイドリングだけじゃなく、発進、定速巡航に思ったより影響がある様です



・スロットルポジションセンサーが、どう頑張っても500Ωにならねぇ

VTRのスロットルセンサーはカーボン系の抵抗体なので経年劣化により抵抗値が増えている物が多いです

抵抗値が増えると調整範囲外になってしまい、通常の方法ではどう頑張っても合わせる事ができませんでした

なので通常ではない方法を色々試してみました

 

安心と実績のある長穴加工

 

ビート、シビック、インテグラ、アコード、S2000等の互換スロポジを改造

 

スロットルセンサーを洗浄

 

互換品から抵抗体を移植

 

他にもeBayや蟻でVTR用の互換品が売っています

16060-MBB-680で検索すると出てきますが買ってないので不明

 

色々試してみましたが、とりあえず直す事を優先したため程度の良いセンサーを持ってきました

なお

・スロットルちょい開け時ごく稀に急にパワーダウンする症状が出た
これはスロットルポジションセンサーに起因する不具合だったので、一緒に治りました

 

次回スロットルセンサー周り色々やったので、せっかくなので詳しく