ジャズベーシスト 池田 聡 のブログ
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ジャズ・音楽用語 〜 「コーラス」(chorus)
今回は「コーラス」(chorus)。
ジャズでの用法を説明します。
(他のジャンルだとニュアンスが違うようです。)
まず一般的に馴染みのある用法としては"合唱"という意味。
もちろんジャズでもこの意味で使われます。
日本ではリードボーカルのバックで歌う人のことを指すことがあります。
英語では「backing vocalist」と言います。
これはポップス系でよくある使い方ではないでしょうか。
ここからが本題(^○^)
ヴァースの後のテーマ部を指す用法。
「ザ・ジャズ・ピアノ・ブック」には
「曲を1回とおした長さ」という説明がされています。
(ちょっとわかりにくいですが…)
よく「1コーラス」という言い方がされます。
テーマ1回分の長さが「1コーラス」です。
この意味での「コーラス」がわからないと、リハーサルが円滑に進みません。
ジャズスタンダードには1コーラス32小節の曲が多くあります。
「コーラス」の考え方で、ちょっと特殊なのが「Route 66」。
歌の長さは48小節ですが、12小節ブルース形式なので、
12小節を1コーラスと考えます。
12小節ブルースが4回分で、トータルのテーマひと回し分になります。
「イントロを1コーラス」と言ったら、12小節ブルース1回分、則ちイントロは12小節、という意味です。
「Alright, Okay, You Win」のようにサビ付きのブルースの場合も、
12小節ブルースを1コーラスという考え方をするケースが多いと思います。
則ち、テーマひと回し分を
ブルース2コーラス→サビ(8小節)→ブルース1コーラス、
という捉え方。
ジャズの現場では「コーラス」は頻繁に使います。
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