「新型iPad Pro 13インチ」用のキーボードケースとして購入した、アップル社の「Magic Keyboard」とESR社「REBOUND 360シリーズ」の「MAGNETIC KEYBOARD CASE 360(Amazon17,999円/税込)」を購入。

 

アップル社の「新型iPad Pro 13インチ」用「Magic Keyboard」の方は定価59,800円(税込)ですが、通販などで購入する場合は3,000円前後の値引きとか定価販売の5%ポイント還元などが多い気がするので、実質56,800円(税込)くらいでしょうか。

 

ESR社の「REBOUND 360シリーズ」の「新型iPad Pro 13インチ」用「MAGNETIC KEYBOARD CASE 360」は2024年6月24日(月)午前の時点ではAmazonで17,999円(税込)です。

 

楽天だと20,000円以上で売られているサイトもありました。

 

ESR社のキーボードケースの名前がよく分からなかったのですが、商品が入っていた箱には「MAGNETIC KEYBOARD CASE 360」と記載されているので、これが正式名称のようですね。

 

Amazonで約18,000円ほどで販売されている「MAGNETIC KEYBOARD CASE 360」は、「Magic Keyboard」と同じようにiPadが宙に浮いた状態で使えるタイプです。

 

「ESR Ascend」という商品名で、ロジクール社の「COMBO TOUCH」というキーボードケースのように、キックスタンド状態で「iPad Pro」の角度を調節できる約12,000円の製品もありますので、商品の画像をよくご確認ください。

 

さてさて、週末に「MAGNETIC KEYBOARD CASE 360」を使ってみましたので簡単なレビューを。

 

良かった点は「iPad Proの側面と背面を保護カバーが守ってくれる」、「アップルやロジクールのキーボードケースより価格が圧倒的に安い」、「キーのタッチ、打鍵感はMagic Keyboardより軽い感じ」、「開閉がしやすい」、「Apple Pencil Proを覆うカバー付きなので持ち運び時に落とさない」というところでしょうか。

 

まず、iPad Proの側面はスピーカーや電源ボタンの位置などを抜かれているだけ、背面はカメラ部を抜かれているだけで、側面も背面も樹脂製の保護カバーが完全に覆ってくれているので、もし室内などで落としたとしても傷が付くことはないと思うので安心安全です。

 

「iPad Pro」に保護カバーを付けた状態で「MAGNETIC KEYBOARD CASE 360」には強力なマグネットで縦にも横にも脱着可能です。

 

「iPad Pro」に保護カバーを付けた状態で使える「Magic Keyboard」でありながら、「Magic Keyboard」より価格は1/3以下、「CONBO TOUCH」の価格より1/2ですからとっても安い。

 

安くてもキーボードの打鍵感は小気味よくカチャカチャと打てる感じで、個人的には好みの打鍵感です。

 

旧モデルより各キーの四隅の弧が小さくなっているのも見た目はオシャレになった感じがしますが、これは好みかな。

 

「Magic Keyboard」の方が少しだけ硬めの打鍵感かなぁ。

 

ケースの開閉に関しても、「Magic Keyboard」は「iPad Pro」がむき出しなので、開閉時に傷が付かないように気を付けて開けるのですが、「MAGNETIC KEYBOARD CASE 360」は「iPad Pro」に保護カバーが付いているので、安心して容易に開閉できます。

 

たぶん可動部の動きも「Magic Keyboard」はだいぶ硬めですが、「MAGNETIC KEYBOARD CASE 360」はそこまで硬くない感じですね。

 

ただ、気になる点もいくつかあります。

 

悪かった点は「iPad Proの保護カバーの背面に凹凸がないし、ザラッとしている材質で逆に指先に引っ掛からないから落としそう」、「トラックパッドの打鍵感が大きい」というところでしょうか。

 

まず、保護カバーの背面は他のESR社製の保護カバーのように透明な材質ではなく、表面がザラっとした肌触りの材質なんですね。

 

多分透明の材質だとマグネットを埋め込めないから背面が真っ黒になっていると思うのですが、iPhoneの保護ケースのようにMagSafeの部分だけ丸くマグネットがあるというデザインとか無理なのかと思うけど、iPad Proの重さだとそれくらいではしっかり固定できないなのかな。

 

もちろん、私が持っているESR社のマグネットで全面カバーが脱着できる背面が透明の保護カバーでは、「MAGNETIC KEYBOARD CASE 360」への脱着は無理でした。

 

スマホのケースでもそうですが、だいたい透明な背面カバーは指に吸着するような感触で、指先から落ちにくい感覚があるし、背面の枠は1mmほど凸になっていて、背面から落下させたり卓上に置く場合でも約1mmほどの凸がクッションになる構造。

 

しかし、マグネットでキーボードケースと脱着できる構造のためか、「MAGNETIC KEYBOARD CASE 360」の保護ケースは背面の枠に凸がなくフラット。

 

ついでに細かくザラッとした材質なので、指に吸着する感触もないので、いつもの感覚で持とうとすると指先から滑って落ちそうでコワイです。

 

あと、私の場合はどうしても「iPad Air 4」や「iPad mini 6」を使っていたこともあって、どうしても電源ボタン(Air 4とmini 6は電源ボタンを触るとTouch IDで電源オンになる)を押す癖があるのですが、この「MAGNETIC KEYBOARD CASE 360」は原電ボタンのところはカバーが抜かれているため、電源ボタンの周囲のカバーが邪魔でちょっと押しづらいんですね。

 

FACE IDなのでホントは電源ボタン押さなくていいので、癖じゃない人にはこれでいいと思うのですが、同じESR社の保護カバーは電源ボタンの上にも保護カバーがあったので押しやすかったんですけどね。

 

あと、「MAGNETIC KEYBOARD CASE 360」のトラックパッドをクリックすると「Magic Keyboard」よりクリックした打鍵感が大きく、音も大きいです。

 

これは個人的には「Magic Keyboard」のクリック感の方が好きかな。

 

「iPad Pro」の側面と背面を全面保護するカバーがあって、構造は「Magic Keyboard」ほぼ同じという感じだったので、「MAGNETIC KEYBOARD CASE 360」が欲しかった訳ですが、その肝心の保護カバーを装着した状態だと「iPad Pro」だけの持ち歩きがちょっと落としそうで不安になるのでかなり心理的にはマイナスです。

 

ただ、落としても液晶側は約1mmほど周囲が凸になっているので、液晶面を下にして卓上へ置いても液晶面が机と直接触れない構造だし、側面も背面も全面保護してくれているから傷が付きにくいという安心感はあるんですけどね。

 

キーボードの打鍵感は好みでしたが、トラックパッドのクリック感はちょっと音が大きくて気になる感じ。

 

価格や保護カバー付きという構造を考えると、「Magic Keyboard」より多少粗雑に扱える「MAGNETIC KEYBOARD CASE 360」は頻繁に持ち歩いたり色んなところでキーボード操作をする人の普段使いにはいいと思います。

 

ちなみに「Magic Keyboard」も「MAGNETIC KEYBOARD CASE 360」もどちらも重いです。

 

重量に関しても測定すれば何十gとか下手すると何百gくらい重さの差はあるのかもしれないですが、どちらも持った瞬間に「重い」と思うのは一緒です。

 

そうそう、「Magic Keyboard」は「Smart Connector」のおかげか、何も設定せずに「iPad Pro」をマグネットで付けたらすぐにBluetoothで接続されてキーボード操作が出来ましたが、「MAGNETIC KEYBOARD CASE 360」はBluetoothで認識させないといけませんでした。

 

「MAGNETIC KEYBOARD CASE 360」は、保護カバーを付けた状態で「iPad Pro」だけ持ったり、持ち歩こうとすると指先から滑って落ちそうな感じがするのが大きくマイナスで、トラックパッドのクリック感も音が大きくてトラックパッド自体が動く感じがマイナスかな。

 

私の理想は「MAGNETIC KEYBOARD CASE 360」のiPad Pro用の保護カバーの背面が無理を承知で言いますが、透明の材質で、トラックパッドのクリック感と音がもっと精密感があれば、価格を考えると満点です。

 

だからiPad Proに保護カバーがあればいい、キーボード入力がしやすければ、トラックパッドの動きや音は気にならないという方だったら満点のキーボードケースなのではないでしょうか。

 

「Magic Keyboard」は高額すぎるのが大きくマイナスだし、私は傷や汚れが大嫌いなので、普段持ち歩きたくない、家で使う際にも卓上をキレイに拭いてからじゃないと卓上に置きたくないなんて気持ちにさせるのが道具として考えると大きくマイナスかなぁ。

 

他のメーカーが「Magic Keyboard」のTPU製の保護カバーとか、「iPad Pro」用の「Magic Keyboard」に対応したTPU製の弾力性がある保護カバーとか出してくれればいいのにと思ってますが、過去のモデル用としてもあんまり発売されていないところを見ると、売れないんでしょうね。

 

iPadを脱着できるところにMacBook風のカバーとかでもあればいいけど、被せるタイプだと開閉時に外れたりしそうですから構造的に無理なのかな。

 

「Magic Keyboard」対応の「iPad Pro」用保護ケースは需要あると思うんだけど、外国の方とかはやっぱり傷とか気にせず薄さとか性能を重視するのでしょうか。

 

PITAKA社のような「Magic Keyboard」対応ケースってもっと多種であってもいいような気がしますが、他社の対応ケースは、私はいらないApple Pencilケースが付いていたりするものがよく目に留まります。

 

ESR社の保護カバーのようにApple Pencilの脱着部だけカバーを薄くするのはそんなに難しい技術なのでしょうか。

 

とりあえず使用感ですが、「MAGNETIC KEYBOARD CASE 360」の保護カバーで「新型iPad Pro」を使ったり、持ち歩く際にはESR社のカバーがマグネット脱着できるタイプの保護カバーに戻したくなるので、しばらくは「MAGNETIC KEYBOARD CASE 360」と「Magic Keyboard」の両方を気分で使い分けようかな。