こんにちは。

 

札幌記念が例年通り好メンバーなので少し展望を。

 

 

本命は「大成の予知」プログノーシス(川田将雅騎手)。実績もさることながら、他馬を気にしないまくり戦法を必殺の武器としてもっており、死角が限りなく少ないです。ここ2年、ソダシ・ジャックドールと連覇を狙う1番人気が馬券内に来ていないのは非常に怖いですが、この2頭と明確に違うのは後方からの競馬であること。他馬からしてみればマークするのが容易ではなく、警戒しようにもどうすればええねん、という感じ。

 

正味、誰かプログノーシスを倒す可能性のある馬を探したい。一捲りして4馬身、みたいに去年のハイライト見せられても少し面白くない。

 

ということで、対抗は「偉大なる王」シャフリヤール(武豊騎手)。稀に見る高速馬場であり内前有利のバイアスがはっきりしている札幌を利用してプログノーシスを打ち倒す、というプランを考えました。イメージは金鯱賞のプログノーシスが見せたような内ラチ沿いから突き抜けてくる肝の据わった競馬です。先団の内ラチ沿い、好位置でしっかりと追走し、プログの捲りに飲み込まれないタイミングで素早く内を突き抜けて直線で実力勝負を挑めば、勝機は十二分にあるのでは、とか考えると我ながら面白いレースになりそうでワクワクします。というか、伝説の毎日杯以来の顔合わせとなる2頭のマッチレースなんか見れたら純粋に胸熱なので、それが見たいだけというのもあります。

 

なんとなく、最近の札幌記念は12ハロンの印象がある馬は好走しにくい気がしていて、プラスアメリカ遠征への前哨戦としてとらえているなら仕上がりがいかほどかも分からない(調教はよかったですけど)。まあそんなこと言ったらプログノーシスもオーストラリア遠征への前哨戦として使っているわけですし、あんまり議論自体に意味がないかもしれません。去年の大敗から洋芝が合わない可能性も指摘されていましたが、そもそも喉頭蓋エントラップメントを発症していたのですから適性が測れるような状態じゃないでしょうに。

 

説明不要の名手がどうレースを組み立てるのか、もしそのレースプランが私の予想と完璧に合致した挙句、実力馬の一騎打ちが見れるなんてことがあったら、このレースは現時点で年間私的ベストレースになること間違いありません。

 

単穴は「再生の星」ステラヴェローチェ(横山典弘騎手)。行方不明から戻ってきたのはいいものの、マイルで復帰しなぜかダートまで使われる謎ローテを組んでいるのが少しもどかしかった。マイル戦よりは中長距離で見てみたいという勝手な希望を抱いていた私が胸躍らせたのは迫力満点だった大阪杯の末脚です。やはり2000以上で使ってあげた方がいいのではと素人考えながらに思っていますし、札幌記念は安田記念よりか適性が合うと思います。器用な馬なので先団か後方かすら予想しにくい馬ではありますが、プログノーシスを多大に意識した競馬をしてくれたらかなり面白い。プログノーシスのすぐ後ろに張り付いて捲りのタイミングで外から蓋をしてみたり、もしくはプログノーシスのすぐ前で1頭分外を回らざるを得ないように壁を作ってみたり。プログノーシスに先んじたタイミングで仕掛けたとしても、後から追いかける形になったとしても、ステラヴェローチェの秘められた才覚が存分に発揮されれば、誰もが拍手を贈りたくなる復活の重賞勝利を北の大地で成就できるに違いありません。

 

タイトルホルダーに脳を焼かれたオタクはすべからく21世代のファンでもあります。6歳世代の中距離トップランナーである3頭の激突、そして名勝負には存分に期待しています。

 

プログノーシスが捲りを打つことを考えると、先団の馬は飲み込まれた瞬間にかなり厳しい戦いとなります。「二色の地上絵」ジオグリフ(横山武史騎手)、「令和のシルコレ」ボッケリーニ(浜中俊騎手)はどこまで抵抗できるかといったところ。ジオグリフは札幌2歳Sが出色の出来でしたが、札幌競馬場はそれ以来の参戦となります。鬼の札幌巧者である可能性もあるかも?

 

先団の馬がキツイのは重々承知ですが、私には宗教的に単勝を買わなければいけない馬がいます。

 

応援枠の大穴は「破天荒な後継者またしても何も知らない(牡4)ドゥラエレーデ(藤岡佑介騎手)。初勝利を挙げた舞台に舞い戻ってきました。初勝利はダートでしたけどね!

 

レースで暴れたりはしない(日本ダービー?知らんなあ)のでまあ無難に走ってくれるでしょう。もはや最内引いただけでも笑えてしまいましたが、素直に考えれば先団の馬で最内枠、トラックバイアス超有利となると条件はこれ以上ない。

 

出走想定時に「ドゥラエレーデなど12頭」(敢えて言いますが、その記事でそのポジションにいるべきはお前ではない!)と出ていたり、藤岡佑介騎手がネットニュースで騎乗を知ったりと、相変わらず中間に出てくる話題がコメディチックすぎる。レースが面白いというより、レースとレースの間が面白い馬というのはなかなか新ジャンルなのでは。

 

正直、1か月ほど放牧していたこのブログを動かす衝動に駆られたのはドゥラエレーデがあまりに面白すぎたからというのがあります。15戦で10人目の騎手を載せ、騎手コレクションのコンプリートまであと何戦走るつもりなんだか。まだ4歳ですし。ええ、まだ4歳ですよ。

 

札幌記念の前なのにこんなこと言うのもどうかと思いますが、札幌記念の後にどこ使うか予想してみて当てられる人いるのでしょうか。そもそもエルムの2着だけだと賞金足りなそうなので、また秋に好き放題出来るように札幌記念はぜひとも2着以内にはいらなければ。

 

一応予想してみるとするなら……南部杯と迷って京都大賞典→アルゼンチン共和国杯と武蔵野ステークスで迷った挙句BCクラシック参戦→チャンピオンズカップでウィルソンテソーロにリベンジ→東京大賞典も登録しつつファン投票上位で結局有馬記念出走(去年と逆パターン)、とかどうでしょう。どうでしょうと言われても困るでしょうが。

 

 

嗚呼、買ってしまった……買わざるをえなかった……

 

まあ、無事に走り切ってくれれば言うことなしです。

 

ドゥレッツァのインターナショナルステークス展望めちゃくちゃ書きたいけど間に合うかな……

 

それではまた。