ジャム兄ィのじゃむれっぷ
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サンクゼール・いちじくジャム

サンクゼール・いちじくジャム

ジャム兄ィのじゃむれっぷ
150g ???円(いただきもの故)

☆☆☆☆

長野県のジャムメーカー・サンクゼールが販売する砂糖不使用のジャムのラインナップである。
コチラの記事 に書かせていただいたのだが、私自身はジャムに砂糖を使わないことを是とはしない考えである。当然、健康にも良いだろうと思うのだが、では保存をするために砂糖以外の何を使っているのか、ということを考えてしまうし、そもそもそれならば生の果実を食えばよいのであるから。

そのような考え方を持っている私ではあるが、このイチジクのジャムは、非常に良くできているというのが率直な感想である。これならば砂糖なしのジャムもありなのかと考えを改めることを何ら厭わない。

ちょうど一年ほど前に、フォションのイチジクジャム をご紹介させていただいたときに、私のイチジク好きを書いたので、当然、こちらのイチジクジャムも楽しみにしたわけだが、当然期待を裏切らないレベルの完成度である。砂糖を使っていない分、コチラのジャムはイチジク本来の風味が楽しめる。

何よりも、イチジクのなんとも言えない食感が、プレザーブタイプの本ジャムでは十分に堪能できるのがうれしいではないか。

イチジクを食すことに対して、何らかの抵抗を持つ向きも多いとは思うが、そのような方はぜひこのジャムを試されたい。

繰り返すが、イチジクという果実は、もっともジャムの素材として向いているのではないかとさらに強く思うようになった次第である。

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ヤマザキ・チロルチョコパン ティラミス

ヤマザキ製パン・チロルチョコパン ティラミス

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407kcal 130円

☆☆☆

ファミリーマートが2006年から定期的に販売し続けているという、ヤマザキ製のチロルチョコパンの新作である。
私自身は、チロルチョコをモチーフにした菓子パンの存在というのは知識としては知っていたのだが、なかなか出会うチャンスがなく、今回が初めての実食となった。

流行なのであろうか、先のパインアメパンのように、いわゆるチープ感はあるが懐かしく国民的な駄菓子をモチーフにした菓子パンにカテゴライズされるであろう。当然、ワタシもチロルチョコはよく食べたものである。
ただし、ワタシの時代にはまだチロルチョコ自体はさほど注目を浴びておらず、単なる駄菓子屋のレギュラーという程度であった。そのため、現在のように数えきれぬほどのさまざまなバリエーションがエントリーということはなく、いわゆるオリジナルのヌガータイプしか売っていなかったし、当然、その当時は10円/個であった。

さて、そのチロルチョコの人気レーベルなのであろうか、ティラミス風味のチロルチョコをモチーフにしている。私の記憶が確かならば、ティラミス風味のチロルチョコは、現在のようなさまざまなバリエーションの走りだったと思う。つまりかなり初期の段階でリリースされたモノではなかっただろうか。
さらにティラミスと言えば、現在のいわゆるスイーツブームの走りであり、まさに平成の初期のバブル時代に日本で認知された西洋菓子であり、これまた大学生であったワタシなぞは、ケーキを買えば必ず一つはティラミスにしていたものである。

チロルチョコのティラミス風味は当然食べたことはあるのだが、マスカルポーネチーズの風味が良く再現されていたということを、今でもよく覚えている。

さて、問題の本商品であるが、「『チロルチョコ ティラミス』の味をイメージしたパンです。クリームと板チョコをふんわりとしたパンにサンドし、表面にココアパウダーをかけました。」と説明がしてある。

無論、製造元がヤマザキであるわけだから、いい加減な作りではなく、及第点をつけることができる出来である。
甘さは控えめであるし、中の板チョコもしっかりとしている。またサンドしてあるクリームも量、質ともに標準的である。

しかし、残念ながら、これはティラミスではない。ティラミスっぽいのはココアパウダーだけである。何が足りないかと言えば、やはりマスカルポーネチーズであろう。原料に卵や油脂、脱脂粉乳が入っているので、それでチーズ感は出せなくもないと思うのだが、そこまでの手間はかけられなかったようである。
したがって、オリジナルであるチロルチョコのティラミスを食ったときのようなインパクトは不足している。
ただし、当然ながら、ちょっと変わったチョコレートパンみたいなモノを食いたい、というのならば、さほど損をした気分にはならずにいられる出来ではある。

まあ、このレベルで5年間もこのシリーズをリリースし続けているのであるから、必要十分なレベルなのであろうが、ちょっと130円は高いような気がする。

機会があれば、他のレーベルにも挑戦してみようかとは思っている。

甘さ・・・普通

パンの食感・・・普通

コンセプト・・・良い

コストパフォーマンス・・・普通

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サンクゼール・クランベリージャム

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150g ???円(いただきもの故)

☆☆

長野県で製造されているらしいクランベリーのジャムである。
クランベリーの赤色だけでなく、ブドウ果汁も使用されているために深いルビー色で非常に見た目が美しいジャムである。弊ブログでは初のクランベリージャムのエントリーであるが、残念ながらワタシの評価は低いと言わざるを得ない。

とにかく食べてみよう。
様態としては、非常に硬い、という表現が妥当であろう。ゼリー状というよりも羊羹にもっとも近い質感であろうか。やはり「切る」という作業にもっとも近い。この時点で、あまり良い予感はしない。
予想通り、パンに塗ってみようとするが、これまた「塗る」というよりも、「切って散りばめる」あるいは「切った細片をパンの上に配置する」という感じである。つまりポロポロとするだけであり、極めてパン表面に対する親和性が低い。クランベリー果実の中に含まれるペクチンの量はわからないが、これは製造時に加えるペクチンの量が明らかに多すぎるのであろう。

いわゆるプレザーブタイプであるため、若干の果実のツブツブ感はあるのは楽しい。しかし、多くの果実粒は粉砕され、果実の表皮が丸まった針状になっているだけになっている。この果実の表皮の質感は好みによって評価は分かれると思うが、私自身はあまり好きではない。何か狙いがあって、この表皮を混ぜているのではないのならば、残念ながらこれを取り除く作業を怠っているという感じがしてならない。

辛うじて、納得できる程度にペーストして食べてみるのだが、正直「味がない」のである。またクランベリーの魅力であり弱点でもある酸味もない。
この無味感の原因は明らかである。このジャムは「砂糖不使用タイプ」なのである。いつも申し上げているように、そもそもジャムは、果実の保存という非常に正当な理由があって砂糖で煮る、という食品なのだから、それをしないという時点でジャムとしてはいかがなものかと考えてしまう。もちろん、砂糖を使用しなければ甘みなどあるわけがないので、本商品はブドウ果汁で甘さをつけているらしいが、そのレベルで他のジャムに太刀打ちはできるわけがない。

ただ、健康上の理由で、糖分の摂取を控えなくてはいけないという方が、どうしてもジャムを食べたいという場合には、この商品はイチオシではあることは付け加えておきたい。砂糖をまったく使用しないと言う前提があればジャムとしての最低ラインはクリアしているであろう。
ただし、糖分の摂取を控えるという必要がない方に対しては、他の選択肢をオススメせざるを得ない。

また本商品に対してもっとも感じたことは、本当にクランベリーでジャムを作りたかったのか、あるいはクランベリーに対する製造者側の思い入れ、というのが感じられない。

第一に、本商品の原料であるクランベリーであるが、ハッキリと「アメリカ産」と書いてある。わざわざアメリカからクランベリーを輸入してきている割には、その魅力を引き出すことができた完成度にはほど遠い。

第二に、クランベリーを食した経験がない人間がこの商品を食べたときに、生のクランベリーを食べたい、あるいは他のクランベリージャムを食べたいとは決して思わないはずである。要するに、クランベリーに対して何の興味も持たないようになってしまうであろう。つまりこれを食べる相手に対して、クランベリーを食べさせたい、という思いが伝わってこないのである。

とにかく砂糖は入っていないけど、なんとなく甘みがあるパンに塗るためのものが食べたい、という目的以外では購入する理由がないジャムである。

なお、発売元メーカーのサイトを見る限りでは、2011年2月現在では販売ラインナップからは姿を消しているようである。このメーカー、意欲的に多くのジャムを販売しているようで、ジャムフリーク諸兄にとっては要注目のメーカーである。

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