ジャム兄ィのじゃむれっぷ -3ページ目

長野産・巨峰ジャム

長野産・巨峰ジャム

ジャム兄ィのじゃむれっぷ

200g ???円(いただきもの故)

☆☆☆☆

ある意味、ジャム道の永遠のテーマであろう、ブドウのジャムである。

以前から、何度も申し上げているように、およそブドウというのはジャムに向いていない果実のようで、これまでも多くのブドウジャムを試してはみたが、なかなか納得できる商品に出会うことは少ない。

今回ご紹介するのは、そんなブドウジャムの中にあって、比較的納得できるレベルに達していると感じることができた貴重な商品である。

今回、4種のブドウジャム(巨峰、デラウェア、ニューピオーネ、キャンベル)を試す機会を得たのだが、この中でもっとも良かったのが、本「巨峰ジャム」である。

本商品の特徴は、いわゆるプレザーブタイプという形式であり、巨峰の粒を皮ごとシロップに漬け込んだ、という印象と食感である。
もちろん、シロップ部分は巨峰を使ったジャムであり、ゼリー状態になっている。
何よりも、うれしいのは、巨峰の皮をふんだんに使っているのであろう、巨峰の深い紫色が見事にジャムに再現できているところである。葡萄色、というくらいなのだからブドウのジャムはこの色でなくてはいけない。

また、巨峰の粒をそのまま使うことにより、食べるという食感も満足感が得られる。
また味の方も、巨峰が持つヘビーな甘さが活かされていて、ジャムとしてのパンチも十分に効いている。ただし、甘さ重視であるがためか、やや爽やかさに欠けており、連続して食パンに塗ってチェインイーティングするには、ややキツいかもしれない。そういう意味で、☆を1個減ずる評価となった。

皮付きのプレザーブということで、パンに塗る場合のパフォーマンスが犠牲になっているかもしれないと、心配したが、それは杞憂であり、十分滑らかにパンに塗りつけることができた。

以上のように、長年追い求めてきた、ブドウジャムの理想型に限りなく近いものであると感じた、というよりもブドウの持つ、ジャムに対する適性の可能性の一端を見出した感がある商品であった。

ヤマザキ・クリスマススティックケーキ イチゴ&ミルク

ヤマザキ・クリスマススティックケーキ イチゴ&ミルク

ジャム兄ィのじゃむれっぷ

451kcal(確か110円くらい)

☆☆☆

新年を飾る、などと寝ぼけたことを言うようで申し訳ないが、しかもそれが昨年のクリスマス商品の紹介であるというのだから、我ながらなんとも季節感のなさにあきれ果ててしまう次第である。

とにもかくにも、ヤマザキの2010年のクリスマス商品である。
モノとしては、カカオ風味のキメの粗いスポンジ生地にイチゴクリームをサンドしたという代物であるから、おそらくクリスマスオリジナル商品ではなく、これまでに何らかの商品名で売られた経歴のモノであるのであろう。
もしも、これが今期クリスマスでの初出であるのならば、これほどのオーソドックスなパンを、これまでの歴史の中で作り得なかった、なんともヤマザキ商品開発陣の想像力の貧弱さを感じてしまうのだが、まあそれはないだろう。

何にしても、標準的に食えるレベルのクオリティを有しており、まあ可もなく不可もないというパンではある。
ヤマザキらしく、味はしっかりとしていて強い主張を感じることができる。

クリスマスらしい商品であり、子ども達もクリスマスというハレの日に食うには、相応の特別感を感じることはできるかもしれない。

ただし、やはりパッケージイラストはサンタクロースを使うべきであろうし、なにも無理をして高い使用料を払ってまで有名なネズミを使う必要はなかっただろう。

甘さ・・・よい

パンの食感・・・普通

コンセプト・・・普通

コストパフォーマンス・・・普通

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イケダ・フィンガーロール イチゴ&チーズクリーム

イケダ・フィンガーロール イチゴ&チーズクリーム

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110円 394kcal

☆☆☆☆☆

イケダに、正直ここまでのポテンシャルがあるとは思っていなかった。間違いなくかなり高評価をすることができる優れた菓子パンである。

この時期の菓子パンコーナーは、新商品と称して並んでいる目新しいモノは、そのほとんどがイチゴ関係のモノばかりで辟易してしまっているのが事実なのであるが、このようなモノと出会えるのならば、そういう同じベクトルで各社が競い合うのも、そう悪くない。

モノとしては、イケダに限らず、各社がスタンダードメニューにしている細長いロールパンに何らかのスプレッドをサンドしたシリーズである。

概ね、どの会社の商品も、ロールパンはおいしいと言っても差し支えないレベルであるのだから、当然勝負所は中のスプレッドである。そして、2011年のイチゴ商戦では、見事にイケダはその勝負に勝利したと言っても過言ではないだろう。

曰く「いちごクリームとチーズ風味クリームをサンドしました。」という、なんとも淡泊なキャッチコピーであるのだが、かなり大きなインパクトがある。
無論、チーズクリームを使ったパンというのが特別に珍しいわけではないことはわかっている。ただし、それはいわゆるコンビニブランドを冠した菓子パンのシリーズであり、ターゲットは当然、スィーツに対して高い経験値を有している若い女性たちである。
ところが、スーパーマーケットを主たる売り場として選んだ菓子パン達のターゲットは主婦であり、子どもである。
したがって、チーズクリームを使った菓子パンというのは、これらのターゲットには受け入れられにくいことが予想され、あまり目にしないのが現状である。

そこに、これを投入するのだから、イケダの博打精神に対して、素直に賞賛を送りたい。
そして、その商品に対して、これほどのクオリティと完成度を施したことにも、正直驚いている。

問題の食感だが、とにかくチーズクリームが予想以上の存在感を醸し出している。当然、酸味と爽やかさを持ったフレッシュチーズのタイプなのであるが、このレベルは、いわゆるチーズが苦手な人はダメなレベルであろう。それほどまでにチーズ感が楽しめるのである。
そこに、イチゴジャムをふんだんに使っているわけなのだから、いわゆる甘酸っぱ系にコクを持たせるといった完全無欠なコンビネーションなのである。
「酸味+コク」は菓子パンに限らずスィーツの目指す一つの完成された方向性であろうから。

もちろん、イチゴジャムとチーズクリームのコンビネーションスプレッドという手法が、全国的に一般的なものであるのかもしれないが、それでもこのパンは完成度が高い。

もちろん、ロールパンも標準のレベルではあるので、決してサンドされたスプレッドに負けてはいない。

おそらく九州、いや下手をすれば南九州限定商品であるのかもしれないが、これは大変なオススメの菓子パンである。
もう一度食べたい。
素直にそう思ったので、最高である星5つを久しぶりに付そうと思った次第である。

しかし、今年度のイチゴ系新商品はレベルが高い...

甘さ・・・非常によい

パンの食感・・・良い

コンセプト・・・非常に良い

コストパフォーマンス・・・良い

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