イケダ・フィンガーロール イチゴ&チーズクリーム | ジャム兄ィのじゃむれっぷ

イケダ・フィンガーロール イチゴ&チーズクリーム

イケダ・フィンガーロール イチゴ&チーズクリーム

ジャム兄ィのじゃむれっぷ

110円 394kcal

☆☆☆☆☆

イケダに、正直ここまでのポテンシャルがあるとは思っていなかった。間違いなくかなり高評価をすることができる優れた菓子パンである。

この時期の菓子パンコーナーは、新商品と称して並んでいる目新しいモノは、そのほとんどがイチゴ関係のモノばかりで辟易してしまっているのが事実なのであるが、このようなモノと出会えるのならば、そういう同じベクトルで各社が競い合うのも、そう悪くない。

モノとしては、イケダに限らず、各社がスタンダードメニューにしている細長いロールパンに何らかのスプレッドをサンドしたシリーズである。

概ね、どの会社の商品も、ロールパンはおいしいと言っても差し支えないレベルであるのだから、当然勝負所は中のスプレッドである。そして、2011年のイチゴ商戦では、見事にイケダはその勝負に勝利したと言っても過言ではないだろう。

曰く「いちごクリームとチーズ風味クリームをサンドしました。」という、なんとも淡泊なキャッチコピーであるのだが、かなり大きなインパクトがある。
無論、チーズクリームを使ったパンというのが特別に珍しいわけではないことはわかっている。ただし、それはいわゆるコンビニブランドを冠した菓子パンのシリーズであり、ターゲットは当然、スィーツに対して高い経験値を有している若い女性たちである。
ところが、スーパーマーケットを主たる売り場として選んだ菓子パン達のターゲットは主婦であり、子どもである。
したがって、チーズクリームを使った菓子パンというのは、これらのターゲットには受け入れられにくいことが予想され、あまり目にしないのが現状である。

そこに、これを投入するのだから、イケダの博打精神に対して、素直に賞賛を送りたい。
そして、その商品に対して、これほどのクオリティと完成度を施したことにも、正直驚いている。

問題の食感だが、とにかくチーズクリームが予想以上の存在感を醸し出している。当然、酸味と爽やかさを持ったフレッシュチーズのタイプなのであるが、このレベルは、いわゆるチーズが苦手な人はダメなレベルであろう。それほどまでにチーズ感が楽しめるのである。
そこに、イチゴジャムをふんだんに使っているわけなのだから、いわゆる甘酸っぱ系にコクを持たせるといった完全無欠なコンビネーションなのである。
「酸味+コク」は菓子パンに限らずスィーツの目指す一つの完成された方向性であろうから。

もちろん、イチゴジャムとチーズクリームのコンビネーションスプレッドという手法が、全国的に一般的なものであるのかもしれないが、それでもこのパンは完成度が高い。

もちろん、ロールパンも標準のレベルではあるので、決してサンドされたスプレッドに負けてはいない。

おそらく九州、いや下手をすれば南九州限定商品であるのかもしれないが、これは大変なオススメの菓子パンである。
もう一度食べたい。
素直にそう思ったので、最高である星5つを久しぶりに付そうと思った次第である。

しかし、今年度のイチゴ系新商品はレベルが高い...

甘さ・・・非常によい

パンの食感・・・良い

コンセプト・・・非常に良い

コストパフォーマンス・・・良い

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