こんにちは!
愛群生殖医療センターです。
前回のブログでは人気の記事「8種類の子宮の形」について続編を詳しく書いてみましたね。
今回は、2022年5月に投稿した「Dダイマー検査が持つ意味」と言う記事をより掘り下げてみようと思います。
「Dダイマー」とは?
この言葉を耳にしたことがある方は多いと思います。
ではDダイマーとはどういう検査なのでしょうか?
Dダイマーとは、 血栓 (血液の塊)中のフィブリンという物質が分解してできる物質です。
人は怪我をすると血液を凝固させる機能が働きます。
その止血作用として生成されるのがフィブリン血栓です。
出血がおさまると、その後は元の状態に戻す修復の作用が働き、出血を防いでいたフィブリン血栓を融解しようとします。
融解している際に検出されるのがDダイマーとなります。
つまり「血栓症の危険性が高い」かどうかの判断に使われるのがDダイマー検査なのです。
Dダイマー検査は、深部静脈血栓症(DVT)と肺塞栓症(PE)(併せて静脈血栓塞栓症(VTE)と呼ばれる)やより重度の播種性血管内凝固症候群(DIC)が疑われる際に行われます。
(もちろん上記の疾病の診断には画像検査も行わる事が多いです)。
しかし、Dダイマーの特異度(「感度」は、病気の人を検出する力を示し、「特異度」は、病気でない人を検出する力を言います)はそれほど高くありません。
上記疾病以外にも様々な状況(疾病)の影響を受ける事があります。
例えば肝臓疾患、怪我、体内の炎症、悪性腫瘍、手術後、さらには不妊治療中、妊娠中でさえ数値が高くなることがあります。
また、体外授精に関しては、排卵誘発剤を使用した後に、卵巣過剰刺激症候群が起こった場合などは、Dダイマーの値が上昇しやすくなります。
Dダイマーの値を判断するときは、一つの値だけを見て高血栓性疾患と判断するのではなく、特別な薬剤を使用していないか、特別な体調不良がないかなどを調べる必要があります。
下記の図はDダイマーの基準値を表しています。
数値からもわかる通り、妊娠期はDダイマーの数値が増加傾向にある事がわかります。
(妊娠期間によって許容数値が異なります)
妊娠中は静脈血栓症のリスクが増えます。特に肥満の方、以前に静脈血栓症や妊娠中に子癇前症を患った経験のある方は、Dダイマーの数値が上昇するリスクが高くなります。
Dダイマー上昇のリスクが高い方は状況によっては低分子量ヘパリンの注射が必要になる場合があります。
Dダイマー値が高い方は、妊娠準備期間や妊娠中は適度に運動し、血液循環を良くしましょう!!
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