新型インフル、厚労省が「流行シナリオ」 感染2550万人・入院38万人も
厚生労働省は28日、新型インフルエンザを発症する患者の割合である罹患(りかん)率から入院患者数、重症患者数を推計する国内の「流行シナリオ」を公表した。新型の罹患率を通常のインフルエンザの約2倍の「20%」として推計すると、感染者は約2550万人となり、入院患者は約38万人、重症患者は約3万8000人に達するという。
極めて軽症で回復したり、ほとんど症状がない感染者も含めた感染率は「アジア風邪や香港風邪と同じレベルの50%程度に高まる可能性がある」と指摘、2人に1人が感染する可能性もある。
同省が今回の新型インフルエンザについて感染率や入院患者数の推計を出したのは初めて。同省は同日、都道府県に推計結果を伝えるとともに、増加する患者に対応できるように外来や入院体制の整備を求めた。(日経)
コメント:
彼らの推計は、他の医療・福祉関連の推計を含めて、かなり雑です。
例えば、一連の年金問題を見れば、皆さん、おわかりかと存じます。
このことを踏まえて、上記の「推計」は読まれたほうがいいでしょう。
ただ、感染爆発が続くことは避けられないし、以前から言っている「ハイブリッド型」の出現には注意が必要ですが・・・。
薬害が出ませんように:基礎疾患や妊婦ら最優先 新型インフル用ワクチン
新型インフルエンザ用ワクチンの接種対象として、基礎疾患(持病)のある人、妊婦、幼児、患者を診る医療従事者を特に優先する方向が27日固まった。同日、厚生労働省が都内で開いた専門家や患者団体らとの意見交換会で見解がほぼ一致した。
1歳未満の乳児への接種は安全性や有効性の面で課題があるため、保護者への接種を検討する。政府の新型インフルエンザ対策本部専門家諮問委員会での議論や国民の意見募集を経て、9月中に正式決定する。
厚労省の試算では、基礎疾患のある人は約1千万人、妊婦は約100万人、1~6歳の幼児は約600万人、医療従事者は約100万人いる。
同省はワクチン接種の目的を「ハイリスク者の重症化予防」と明確化した。これまでの議論で、さらなる流行拡大の前に使えるワクチンの量が限られる中、より重症化リスクの高い妊婦や幼児らを優先させるとともに、医療態勢を維持する目的から医療従事者も優先する必要があるとの認識でまとまった。
国内で製造されている新型用ワクチンは、10月下旬から接種可能となる見通し。年内に製造できるのは1300万~1700万人分。
厚労省は、このほかの接種対象として、これまでに患者が多く出ている小中高校生(約1400万人)、基礎疾患のない65歳以上の高齢者(約2500万人)を挙げている。主な感染拡大の場となる学校関係者への接種を進めるべきだとの意見もある。
コメント:
こんなワクチンによる薬害で命を落とすような人が出ないように、もう、祈るしかないですね・・・。
プリンターが・・・
プリンターが、壊れたので、論文を印刷してみることができない(/TДT)/
・・・ということで、USBに論文原稿を入れて「ネットカフェ」に参上!
さきほど、これで良し!という判断をし、ついでだから、ここから論文最終版を電子投稿しちゃいました≧(´▽`)≦
さて、これで帰宅するか・・・。んっ?
面白そうなコミックがあるではないか(・∀・)
読んでから帰ろう・・・3時間パックにしておいて、良かった(*^▽^*)
iPS細胞バブル崩壊の序章?:FDA、Geron社にヒトES細胞の脊椎損傷への臨床試験停止命令
なぜか、表題のような重要な報道は、ほとんどされないので、ここで書いておく。 |
8月にも世界初のヒト胚性幹細胞(ES細胞)の臨床試験を予定していた米Geron社は、米食品医薬品局(FDA)より臨床試験開始を一時停止することを命じられたと、2009年8月18日に発表した。 Geron社はヒトES細胞から誘導した神経細胞を、亜急性の脊椎損傷患者を対象に移植する再生医療の臨床試験(IND)の認可を、09年1月23日にFDAから獲得し、8月から患者の登録を準備していた。 ヒトES細胞とそれから分化誘導した細胞には常に発癌性など安全性の懸念が残る。Geron社は05年からヒトES細胞由来の細胞を優良製造規範(GMP)で生産するためのマスターセルバンクを樹立、07年にはIND申請に必要なデータを収集、FDAと交渉を行ってきた。2万1000ページ以上ものGRNOPC1の安全性と有効性を示す書類をFDAに提出、とうとう今年1月にGRNOPC1の安全性を確認するフェーズI臨床試験を行う認可を得たが、患者登録前に再び臨床試験着手の停止を余儀なくされた。なお、この発表によって、同社の株価は前日比10%下落した。
コメント:
これは、今後のヒトiPS細胞を使った再生医療の行方に大きな影響を与えるだろう。ヒトES細胞ですら、このような情況だ。まして、ヒトiPS細胞なら・・・。
私は、従来から、この試験の動向が、ヒトiPS細胞の臨床応用の「試金石」になると見ているが、これでは、日本の「ヒトiPS細胞研究ロードマップ」のとおりには、ほとんど進まない。
もし、このまま、上記のヒトES細胞での臨床試験が中止のままだと、ヒトiPS細胞の臨床応用は、「絵に描いた餅」とまでは言わないが、極めて限定的なものにとどまるだろう。 |
働け医師どもということか?:夜間診療延長など要請へ 舛添厚労相
新型インフルエンザ対策の一環として、舛添厚労相は27日、病院の夜間診療時間延長など外来患者の受け入れ態勢拡充を各都道府県に近く要請する考えを明らかにした。(47News)
コメント:
身を粉にして、もっと働けということですな。
以前、ドイツ・サッカー代表の正GKだったカーン選手が、他の選手たちに向かって「走れ!カスども」(ドイツ語)と試合中に叫んでたが、「働け!カスども」と言われているようなもんだな・・・。
言われなくてもそうせざるを得ないでしょうよ。
その間に、他疾患の重症患者を治療しながら、論文を書き、これから始まる「新学期」の授業の用意もしないとな・・・。
その間、選挙終わった直後に、ハーバード大学での「重厚な」会議で研究発表及び、Discussionに行く。
まっ、貧乏暇無しの先生です・°・(ノД`)・°・
ワクチン副作用、国が救済…新型インフルで厚労相
舛添厚生労働相は26日、新型インフルエンザ用のワクチン接種によって、副作用(副反応)が出た場合に、被害者を救済する補償体制構築をめざす特別措置法を、衆院選後の国会に提出する意向を明らかにした。
政府は国内生産で不足するワクチンを輸入する方針だが、海外メーカーは副作用が出た場合も免責するよう求めているため、輸入の前提として補償体制の構築を急ぐべきだと判断した。
国内で必要とされるワクチンは5300万人分。国内メーカーが年末までに製造可能なのは1300万~1700万人分にとどまり、厚生労働省は、不足分を欧米などの大手ワクチンメーカーから輸入する方針だ。しかし、海外製ワクチンにはワクチンの効果を増強するため、国内製にはない添加物が含まれており、予期できない重い副作用が起こる可能性が懸念されている。
現在の予防接種法では、新型用ワクチンは接種するかどうかを個人に任せる「任意接種」の扱いとなり、副作用の補償を国が肩代わりすることは難しい。舛添厚労相は「予防接種法を体系的に変える必要があるが、それまでの間、目の前の危機に対応する特別立法で対応可能」と述べ、新型インフルエンザ用ワクチンに限って、補償や免責を認める特別措置法を検討する方針を示した。
海外製ワクチンの輸入は、緊急時に国内での臨床試験(治験)を省略して承認できる薬事法上の「特例承認」を初適用する方針だ。舛添厚労相は、国内で簡略化した臨床試験を実施し、安全性を確認してから承認する意向も示した。(読売新聞)
コメント:
いっつも思うし、大学の同僚も思っているが、こんな程度のワクチン(ほんの少し変異したら効果ゼロで副作用だけ残る)をここまで特別扱いする必要など全く無い。
「特例承認」をやるなら、海外との「ドラッグ・ラグ」(先進諸国で承認されて標準的に臨床使用されているが日本では承認されていない医薬品)をなくせ!
特に、抗がん剤は、待った無しだろうが。
喫煙で年600万人が死亡 米がん学会が報告書
{ワシントン共同}
喫煙が原因と考えられるがんや心臓病などによって死亡する人は、世界で年間約600万人に達し、その数はさらに増える見通しであるとの報告書を米がん学会などが25日まとめた。
報告書によると、喫煙はがんや心臓病、呼吸器疾患などさまざまな病気の原因となり、
喫煙する人はしない人に比べて平均で15年早く死亡する。
たばこを吸わない人も受動喫煙によって、毎年20万人が死亡しているとした。
米国や日本など先進国の喫煙率は減少しているが、
中国を中心に発展途上国の喫煙人口は年々増加。
試算では、2010年に喫煙が原因で死亡する人は、
年間死者数の約10分の1に当たる約600万人となり、
医療費や若い労働者が喫煙で死ぬことなどに伴う経済損失は約5千億ドル(約47兆円)に達する。
対策を取らなければ20年には700万人、30年には800万人と死者は増加するとしている。
報告書は、たばこの弊害が適切な政策によって防止できることは証明されているとして、
各国にたばこへの高率の課税制度導入や、公共の場での喫煙禁止などの対策を進めるよう求めている。
コメント:
これはですね・・・。
米国や日本の(特に前者の)「たばこ会社」が、更に途上国にたばこを輸出し稼ぐようになったということである。
だから、彼らがタバコの生産やめれば、年間600万人のヒトの命が助けられるわけ・・・。
でも、「ヤメロと言われても♪」・・・By 西城ヒデキ・・・「やめられまへんな」・・・なんでしょ。
・・・というわけで、喫煙関連の癌にかかった患者さんの余命とQOL(生活の質)を改善するための治療法開発に力を注がざるを得ないんですよ。
民主党圧勝の選挙、偉いヒト達の泣き顔
国民の皆さんの希望。
それは、民主党に期待しているからというよりは、
むしろ、自民党の「偉い方」や「ふんぞり返っている」人々の泣き顔をTVなどでみて、
溜飲を下げたいからだろう。
でも、政治家なんて、みんな一緒だよ≧(´▽`)≦
ES細胞:無重力で培養 再生医療実用化に弾み
さまざまな細胞になる胚(はい)性幹細胞(ES細胞)を無重力の状態で培養したと、
弓削(ゆげ)類・広島大教授(細胞生物学)が24日発表した。
重力のある地上では、培養時に足場役の細胞や培養液が必要だが、
無重力ではこれらを使う必要がないという。安全なヒトES細胞の作成に道を開き、
再生医療の実用化に弾みをつけるとして注目される。
ES細胞は受精卵の内部から、細胞を取り出し培養して作る。
培養時には他の細胞にならない状態を保ったまま増やす。
その際、足場役となるマウス由来のフィーダー細胞を敷いた容器を使い、
ウシなどの血清を含む培養液やES細胞の分化を抑えるたんぱく質などを加える。
このため、ES細胞をさまざまな臓器や細胞に分化させて治療に使う際、
安全性に問題があるのではないかと指摘されていた。
研究チームは無重力下で細胞が分化しにくくなることに着目。
人工的にほぼ無重力状態を作る装置を使い、マウスES細胞を培養すると、ほとんどの物質が不要になった。
できたES細胞の性質も通常と同じという。
弓削教授は「細胞には重力を感知し、分化を制御する仕組みがあるのだろう。
今後、ヒトES細胞や人工多能性幹細胞(iPS細胞)で試したい」と話す。(毎日新聞)
コメント:
スペース・シャトル内で、ヒトiPS細胞を樹立・培養したら、どうなるのだろう?
近いうちに、京大の山中教授に、やってもらえばいい。
宇宙飛行士になるには、訓練が必要だが、体力・運動能力もある彼には、うってつけだろう。ちなみに、バルセロナでの学会でも、朝に走っておられた。
地上でのわずらわしさを1ヶ月ほど忘れられるし(笑)。
・・・というわけには、いかんか。
これだけで、世界中で、ものすごい「話題」になるから・・・。
あっ、急がないと、アメリカ人が先にやっちゃうよ≧(´▽`)≦
「痴漢 アカン!」:列車の痴漢減らず 年2000件超、警察庁が対策強化へ
列車内の痴漢被害が依然として高止まり傾向にあることが24日、警察庁のまとめで分かった。
被害件数は、警察当局が把握しているだけで、少なくとも年間2千件を超えるとみられる。
同庁は、捜査員による現行犯逮捕を増やすよう態勢を強化することや、
鉄道会社との連携強化などを都道府県警に指示しており、被害防止に一段と力を入れる構えだ。
列車内で他人の体を触る痴漢について、警察は犯行形態に応じて刑法の強制わいせつ罪や、
都道府県の迷惑防止条例違反(卑わい行為)罪を適用して摘発している。(日経)
コメント:
「痴漢 アカン!」。
これは、以前、大阪府警が出した「痴漢対策のキャッチ・コピー」。
(アカンというのは、ダメという意味の「大阪弁」)
私は、このクオリテイを超える、キャッチ・コピーを知らない・・・。