第1話:感じすぎて処理落ち──
“賢さ”が引き起こす意外な困りごと
ある人の話。
空気が読める、
人の気持ちがなんとなくわかる。
直感的に「あ、この人こう思ってるな」
ってのがスッと入ってくる。
でも、それを言葉にして整理しようとすると
……うまくまとまらず、しんどくなる。
彼女のWAISの結果は、
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VC(言語理解):132
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PRI(知覚推理):121
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WM(作動記憶):116
つまり、「考える力」と「感じる力」がどちらも高く、
情報処理のキャパもあるけど、
拾う情報が多すぎて一時的に処理落ちしやすいタイプ。
VCとPRIが高い人って、
世の中のあらゆることに「気づいてしまう」。
だからストレスにも敏感で、
無意識のうちに疲れている。
そして、WMがそこまで広くないと、
頭の中の作業台が狭くて、
「感じた理由」が言語化しきれず、
モヤモヤすることも。
このタイプは、
見えている以上に脳を酷使していて、
自律神経が常に交感神経寄りになりやすい。
整えが必要な理由は、
まさにこの“ブレーカー落ち”を防ぐため。
「やる気スイッチ」よりも、
「休ませるスイッチ」が鍵になるのです。
【整えパート】
今日は、「おでこ=前頭前野」をやさしく休ませる整え。
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両手のひらでおでこ全体をそっと覆う(3秒)
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深くゆっくり息を吸って…
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吐くと同時に「おつかれさま〜」と心で唱える(2回)
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手のひらのぬくもりを感じる(10秒)
これだけで脳の緊張がゆるみ、
交感神経がストンと落ち着きます。
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脳が働きすぎる人ほど、
「考えるより、感じる」「頑張るより、ゆるめる」が
カギになる時があります。
整えを学ぶと、
身体だけじゃなく思考や感情の扱い方にも変化が出てきます。
▶ ご自身の整えどき、知ってみませんか?