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さとう式リンパケア
キネシオロジー
内臓環境研究会です。
ミッドナイトスワンという映画を見てきました。
草彅剛さんがトランスジェンダーを演じる。
草彅さんの演技が素晴らしい。
ということで話題の映画です。
思うところがたくさんありすぎて、
１か月ほどまえに見たのに
考えがまとまらなかった。
まず一番最初に思ったことを
書きたいと思います。
見るまではトランスジェンダーの女性が
親戚の子を不本意ながら預かるなかで
母性に目覚めて・・・
というホームドラマ的な温かいストーリーを
思い描いていたんです。
が、全く違った。
母性に目覚めてまではそうなんですが、
ホームドラマじゃないし、温かいとはちょっと違うな。
最後に少女はなぎさ（草彅さんの役）の思いを胸に
自身の見つけた道をまい進するんだな。
というシーンで終わっていたので
一応めでたしめでたしではあるんですが。
まず思ったのが
トランスジェンダーの人たちが
普通に暮らすってこんなに大変なの？
と、想像以上の自分の無知にびっくりした。
想像力の欠如やね。
トランスジェンダーである自分そのままに
生きるならば夜のお仕事しかない。
お勤めとか多くの人がしていることをしようとするなら、
戸籍上の性別のふりをして過ごさなければならない。
しかも、ふりをして過ごすということは、
周りに本当の姿がばれないように
その他もろもろ違和感や嫌なことも我慢しなくてはならない。
例えば更衣室一つとってもそうだと思うし。
私が男の人の更衣室に入ったら、
仮に他の人たちが違和感を持たなかったとしても
私は違和感ありまくりだし、いやだよね。
そういうような我慢を大量にすることになる。
疲れるよね。
トランスジェンダーに母性が育ったとはいえ、
人の親になるなんて本当に我慢と不都合の連続だ。
あと、トランスジェンダーの人たちって
毎週のようにホルモン注射を打ってるのね。
映画にそういうシーンがあるんだけど。
そういうのもお金が結構かかるみたいで、
大変そうでした。
私にとっての身近なトランスジェンダーは
テレビで見る人たちになる。
知り合いにいないしね。
テレビの画面だからというのもあるだろうけど、
トランスジェンダーのタレントさんたちは
明るくて、お話が上手でいつも楽しませてくれる。
もちろん、その人たちにも苦労があったんだろうなと
容易に想像はできるけど、
どこかで自身の状況を楽しめている人たちという
勝手に作った楽観的なイメージがあった。
そいういう人もいるだろうし、
そうじゃない人もいる。
全員がそうではないだろうにね。
全く思い込みってやつは勝手なもんだ。
私自身はトランスジェンダーに限らず
基本的に差別心そのものは少ないんじゃないかと思っていた。
仮に嫌いだなと思う人にも
意地悪したりはしないし・・・・
ましてや自分に直接いやがらせをしてきてないような人を
噂やちょっとした言動を見ただけで嫌ったりもしないし。。。
なので差別とかってわざわざする意味がよく分からん。
と、思っていました。
だけど今回、無理解がゆえに差別になってしまうようなことが
あるんだなーって。
差別の根底は意地悪だと思います。
だけど、あからさまに意地悪しなくても
無理解からくる「気づかない」差別って
自身が気づかないゆえにすごく厄介だなと。
そいうのって、何気ない言動に表れたりする。
悪気がないからこそ
相手が傷つくことが分からないんだよね。
この日記を書くにあたって
調べ物をしたんだけど
ＬＧＢＴとトランスジェンダーって意味が違うし、
関連してトランスヴェスタイトとかトランスセクシャルという
状態の人たちもいると知った。
その時点でも知らないことがたくさん。。
この映画からたくさんのことを
思ったのですが
まずは勝手な思い込みからくる
たくさんの無知・無理解を抱えているんだということが
分かりました。
映画は２時間程度だったので、
ところどころ登場人物の心の動きが飛ばされていたのが
残念だけど、
時間の制限がある以上仕方ないもんね。
物足りないところは原作があるそうなので、
そちらで追ってみたいとも思いました。
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