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---アカシと海の話⑥---
こてっちゃんとノブオは単車で行きたがっていた。
理由は明白だった。
族車仕様の単車は注目を浴びる。
イコール、モテると勘違いしている節があった。
しかし。
その分、当然危険も招き入れる。
結局、親父の了解を得るには電車移動が条件となり、子守役としてアカシが責任を持つということで俺とこワンコウ、アカシの三人は電車での移動が決まった。
泊りにもかかわらず手ぶらで駅に現れた俺を見てアカシは笑った。
反面、ワンコウは何十泊するんだよとアカシに突っ込まれるほどの大荷物だった。
こうして俺たちの珍道中は始まった。
始まったと思ったら引率の先生状態のアカシの案内がスムーズ過ぎて、あっという間に湘南についてしまった。
集合場所の湘南の駅にはまだこてっちゃんたちはついていないようだった。
井口達也
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