ROMPECABEZAS / THE PUZZLE
「幸せパズル」★★★★☆
(Argentina/France, 2010, 90min/日比谷シャンテ)
Director&Writer:Natalia Smirnoff
39歳の女性監督初作品。
初作品だけあって、すごく凝った映像が満載だったけど、決して煩わしくはなかった。
その分俳優陣の演技がシンプルで無駄がない。
TOURNEE / ON TOUR
「さすらいの女神(ディーバ)たち」★★★☆☆
(France, 2010, 111min/シネスイッチ銀座)
Director&Writer:Mathieu Amalric
第63回カンヌ国際映画祭 最優秀監督賞受賞/国際批評家連盟賞受賞
マチュー・アマルリック、監督主演。
他の出演者は本物のニュー・バーレスクのダンサーたち。
俳優がダンスを訓練したのかと勘違いするほど演技が素晴らしかった。
"日本人の美"的感覚からすると一見美しいとは思えない女性たち。
しかしどんどん魅了されていった。
Aomori Museum Of Art
「青森県立美術館」★★★★★
(青森市安田字近野/2006年開館)
『光を描く 印象派展-美術館が解いた謎-』
ドイツ屈指の印象派コレクションを誇る美術館の絵画修復士たちが4年がかりで作品を調査。
制作された場所や時間、使った道具を調べ、X線や赤外線を使って技法や社会情情勢までも解析した。
海は青く、雲は白く、影は黒いという観念が当たり前にあった時代。
印象派の巨匠たちは同じ物でも光、すなわち朝日や夕日によって色が変化することを作品に描いた。
<大きなキャンパスに描かれているのは風に煽られる木々とはためく洗濯物>
この作品の創作場所を突き止める調査では、絵の具についた極小の木の実を発見し現地での創作を証明。
他には写真を見て複写した、または下書きだけ戸外で行い後はアトリエ、など次々に暴露(?)していく。
また直感的に創作すると思われていたゴッホが、丹念に下書きをしていたことを赤外線で発見。
まさか当人も百数十年後に赤外線で見られるとは想定外だったでしょうに。
これまであんまり、もとい、全く印象派に興味がなかったが少しは理解が深まりこれからは楽しめそう。
本展はドイツを初めイタリア、オーストリアで大反響。日本での開催は青森の本館のみ。
Towada Art Center
「十和田市現代美術館」★★★★☆
(青森県十和田市西二番町/2008年開館)
設計は金沢21世紀美術館を手がけたSANAAの一人、西沢立衛。
常設展はどれも見応えがあり、特にキム・チョンギムの「メモリー・イン・ザ・ミラー」はお気に入り。
あいにくの雨で野外展示はさささっとしか見られなかった。
『加藤久仁生展』
2009年に「つみきのいえ」で、米国アカデミー賞短編アニメーション賞を獲得した加藤久仁生。
展示会場の朗らかな雰囲気と温かい作風に心が落ち着く。
雑誌「MOE」で連載中の「あとがき」の原画も読みふけってしまった。
LETTERS TO JULIET
「ジュリエットからの手紙」★★★☆☆
(USA, 2010, 105min/大森キネカ)
Director:Gary Winick
ソフィ役のアマンダがかわいすぎる。
とても表情豊かな女優だけど、時々見とれてしまって映画を忘れる。
PORA UMIERAC
「木洩れ日の家で」★★★☆☆
(Poland, 2007, 104min/大森キネカ)
Director&Writer:Dorota Kedzierzawska
強く逞しいおばあちゃん。
THE HOUSEMAID
「ハウスメイド」★★★☆☆
(Korea, 2010, 107min/日比谷シャンテ)
Director&Writer:イム・サンス
韓国映画ともあって過激な人間の生々臭さを想像していたのでちょっと期待はずれ。
ドロドロ感もラストも中途半端かな。
MINE VAGANTI
「あしたのパスタはアルデンテ」★★★☆☆
(Italy, 2010, 113min/銀座シネスイッチ)
Director&Writer:Ferzan Ozpetek
『アルデンテな男たち』(イタリア映画祭2011)
この1本の映画で爆笑して、ドキドキして、感動できる。
登場人物のキャラも多種多様で盛りだくさん。
かといって騒がしいわけではなく洗練された映像美。
A BOUT PORTANT
「この愛のために撃て」★★★☆☆
(France, 2010, 85min/有楽町スバル座)
Director&Writer:Fred Cavay
監督前作はデビュー作の「すべて彼女のために(2008)」。
本作とストーリーは酷似していて、妻のために道義を無視して戦うというもの。
終盤は緊迫感がありがありヒヤヒヤしっぱなしで疲れた。
ただ無理矢理詰め込んだスピード感は短尺の85分で丁度よし。
HAEVNEN / IN A BETTER WORLD
「未来を生きる君たちへ」★★★★☆
(Denmark/Sweden, 2010, 118min/有楽町シャンテ)
Director&Writer:Susanne Bier
2010年アカデミー賞&ゴールデン・グローブ賞 外国語映画賞
監督は『マイブラザー』のオリジナル脚本、『悲しみが乾くまで』の監督。
原題は『復讐』、邦題とは対極にあるイメージの言葉。
デンマークに住む2人の子をもつ父親アントンは暴力の無意味さを教える。
どこの世界でも大人にでも子供にでも、暴力や憎悪が随所に存在する。
その憎しみを暴力で応酬するのか、または耐え抜き赦すのか。
アントンは “殴られたから殴り返す。そうやって戦争は始まる” と言い、
理不尽な仕打ちを受けても非暴力でじっと耐える。
そんな彼を見て感銘を受ける反面、とても歯がゆい気持ちにもなる。
実際全てを赦すことは一筋縄ではいかないだろう。
現実の世界では宙ぶらりんな事の方が多い。
『未来を生きる君たち』みんなに観て欲しい。










