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20th アニバーサリー フランス映画祭 短編6作


「フランス映画祭 20thアニバーサリー - 短編6作品」★★★☆☆
(France, 2011, 96min/有楽町朝日ホール)
Director&Writer:ジャン=クロード・ロゼック, ギョーム・リュー 他

『ビンぞこメガネ』(2010, 9min) Dir&Wri:ジャン=クロード・ロゼック
『宇宙からの巨大怪物の襲撃』(2011, 11min) Dir&Wri:ギョーム・リュー
『ラスト・ワゴン』(2012, 15min) Dir&Wri:フェッド・マンスール
『踏切警手』(2011, 12min) Dir:ユーゴ・フラセット, Wri:ジェラルディーヌ・ブド
『人間輸送』(2010, 30min) Dir:アンタレス・バシス, Wri:ソフィー・イエ
『近日公開』(2011, 11min) Dir&Wri:ファブリス・マルカ

アニメーション、ドラマ、ミュージカルなどなど、全体的なバランスが良い短編6作品。
何より斬新だったのは6本目最後の『近日公開』
2人の男女の出会いから結婚生活までを“トレーラー”仕立てで3本構成。
“映画は予告篇が面白い”という皮肉ともとれる世論を逆手に取った作品。
営利主義的なトレーラーを制作する配給会社への忠告とも、、、?とれる。

http://unifrance.jp/festival/2012/

La autopista del sur


「南部高速道路」★★★★★
(世田谷シアタートラム)
原作:フリオ・コルタサル(1914-1984)
構成・演出:長塚圭史

原作はラテンアメリカの作家、フリオ・コルタサルの同タイトル短篇小説。
東京へ向かう高速道路で原因不明の渋滞に巻き込まる。
少し進んでは止まる、その繰り返し。
その内に前後両隣の人たちと協力し合い近隣民家へ食料を調達に。
そうして高速道路での共同生活が始まる。
季節は夏から冬へと移り変わり。。。
と、なんとも非現実的で幻想的なストーリー。

観終わってしばらく現実か非現実か、、ぼーっとする。
どちらかが現実でどちらかは非現実ではなく、
どちらも現実で、またはどちらも非現実なのでは、と、なんだか気がおかしく、、
そのぐらい作品に”陶酔”していた。

最後に渋滞が解消されたときの悲壮感たるや。
ようやく東京に着く、家に帰られる、お風呂に入れる、、そんなことを口々に出口に向かう。
スピードが徐々にあがっていき、以前のように減速する気配はない。
この数ヶ月の記憶が消えていくかのように、見慣れた周りの車は散り散りになっていく。
もしかしたらゲートを出たらこれまでの数ヶ月がほんの数時間に書き換えられてたりして。。

今回の劇場は中央に舞台があり、その周りを客席が取り囲むレイアウト。
観賞後、原作「悪魔の涎・追い求める男 他八篇」とパンフレット購入。
よし、舞台初のリピート、次は対面の席で。

FAUST


「ファウスト」★☆☆☆☆
(Russian, 2011, 140min/銀座シネスイッチ)
Director&Writer:Aleksandr Sokurov

『太陽 (2005)』のアレクサンドル・ソクーロフ監督。

http://www.cetera.co.jp/faust/

THE WAY


「星の旅人たち」★★★☆☆
(USA/Spain, 2010, 128min/ヒューマントラストシネマ有楽町)
Director&Writer:Emilio Estevez

聖地サンティアゴ・デ・コンポステーラへの巡礼の旅を描いたロードムービー。
米国人眼科医のトムは巡礼の初日に事故で命を落とした息子にかわって旅を決意する。

サンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路とはフランスからスペイン北部までの世界でも珍しい約800kmの世界遺産の道。
毎年全世界から数十万人が訪れ、徒歩の場合は約2ヶ月間かけて巡礼する。

巡礼者は皆それぞれ宿願を果たすべく旅に出るが、
踏破した先に見出したのは、過去の改めでなく、この先前進するための活力。
801km目を踏み出すための800km。

頭では理解できても体得したとは言えない。。
いつか私もブエン・カミーノ。

L'APOLLONIDE (SOUVENIRS DE LA MAISON CLOSE)


「メゾン ある娼館の記憶」★★☆☆☆
(France, 2011, 25min/渋谷ヒューマントラストシネマ)
Director&Writer:Bertrand Bonello
2011年カンヌ国際映画祭パルム・ドール ノミネート

20世紀初頭、パリに存在したある高級娼館でのお話。
衣装がきれい。

LE HAVRE


「ル・アーヴルの靴みがき」★★★★☆
(Fnland/France/Germany, 2011, 93min/新宿武蔵野館)
Director&Writer:Aki Kaurismaki

実に5年ぶりのアキ・カウリスマキ監督作品。
穏やかでほどよいユーモアと緊張感があって、凝りすぎてない素朴な演出が非常に心地いい。

私にとって映画は様々な要素があるようで。
未知の世界を見せてくれたり、新たな発想を生れさせてくれたり、
自身の考えを改めさせられたり、再認識させられたり、
時には単に笑って泣いてストレス発散させてくれたり。
本作はただただ心に豊穣をもたらしてくれる癒しの映画。

http://www.lehavre-film.com/

MIDNIGHT IN PARIS


「ミッドナイト・イン・パリ」★★★☆☆
(Spain/USA, 2011, 94min/新宿ピカデリー)
Director&Writer:Woody Allen
2011年アカデミー賞・最優秀脚本賞
2011年ゴールデン・グローブ賞・最優秀脚本賞

ウディ・アレン監督42作目にして本国アメリカでは大ヒット。
作家志望の主人公がパリ訪問中に1920年代にタイムスリップし、
ピカソやフィッツジェラルド夫妻と巡り会うといういかにもアメリカうけしそうな設定。
脚本賞をW受賞したのも納得。
ありそうでななかったアレンならではの着想はいちいち面白い。
こんなセンス良しの70歳越え監督はウディ・アレンの他にはいないのでは。

KONGEN AV BASTOY/KING OF DEVIL'S ISLAND

―――  i g n o l i f e  ―――-1
「孤島の王」★★★☆☆
(Norway/France/Sweden/Poland, 2010, 117min/ヒューマントラストシネマ有楽町)
Director&Writer:Marius Holst

舞台は1900年から1970年にノルウェーの孤島、バストイに実在した少年矯正施設。
教育者らの理不尽な懲罰・虐待に反発した少年たちが実際に起こした1915年の反乱事件を題材にしている。

予期していたよりも”施設の理不尽さ”は強調されてなく、逆に少年たちを正当に扱っている描写も。
しかし後半に差し掛かり、ある事実をきっかけに少年たちに動揺が広がっていく。
この辺りの少年たちの心の葛藤の現れが見事に繊細で過激。
1年以上かけて行われたオーディションで見事オーラヴ役を勝ち取り俳優デビューしたトロン・ニルセンは圧巻。

http://www.alcine-terran.com/kotou/

TRIPLE AGENT

―――  i g n o l i f e  ―――-1
「三重スパイ」★★☆☆☆
(France, 2003, 115min/渋谷シアター・イメージフォーラム)
Director&Writer:Eric Rohmer

『映画の國 名作選5 フランス映画未公開傑作選』

1930年代のスパイもの。
セリフが多いなー、と思ってダレて観てた。
終わってからパンフ見てびっくり。
『当時のニュース・フィルムと男女の会話のみで構成した大胆な作劇術』と。
こんなシャレた演出だったのか。。
てっきり予算削減かと。。

まだまだヌーヴェルヴァーグは未開。

http://www.eiganokuni.com/meisaku5-france/

DRIVE

―――  i g n o l i f e  ―――-1
「ドライヴ」★★★☆☆
(USA, 2011, 100min/有楽町ヒューマントラストシネマ)
Director&Writer:Nicolas Winding Refn

ストーリー展開に少々無理はあるも、ほどよく緊張感があってよし。

ライアン・ゴズリングのキャラ設定が絶妙。
彼が喋りだす前の間でリズムがおかしくなる。
『ラースと、その彼女』(2007)を思い出した。
今のイチオシはライアン。
少し前にWOWOWで観た『ブルーバレンタイン』(2010)も素晴らしい。

http://drive-movie.jp