ignolife -27ページ目

We Need To Talk About Kevin


「少年は残酷な弓を射る」★★★★☆
(UK, 2011, 112min/日比谷シャンテ)
Director:Lynne Ramsay
Writer:Lionel Shriver

始めから最後まで緊張が途切れない。
重たい回想シーンにカントリー・ミュージックが流れ、
それがさらに陰鬱な雰囲気を作り出している。

母親役はティルダ・スウィントン。
『ミラノ、愛に生きる (2009)』や『サムサッカー(2005)』でもとびきりの母親役を演じ、
今回はさらに難解な型破りの母親を。
父親役には『おとなのけんか(2011)』ジョン・C・ライリー。
コメディ俳優のイメージが強い上、失礼ながら、このビジュアル…
意外なキャスティングと思いきや、真骨頂を発揮。

ラストのシーンについて某映画雑誌では「異論」と評されていた。
私にとってはハッピーエンド、唯一未来への展望が開けた爽快なシーン。
あの息子への愛を貫いたエヴァに脱帽。

http://shonen-yumi.com/

Thomas Demand


「トーマス・デマンド展」★★★★☆
(東京現代美術館)

”被写体となる状況を自ら制作して撮影する構成写真で知られる、
 ドイツ現代美術界を代表する作家の一人。
 主に政治的、社会的事件が起きた現場の風景を、
 写真をもとに厚紙で精巧に再現し、それを撮影”

“政治的”はまだなんとなく。
しかし、どうにも“社会的事件”とアートが混じり合わない。
少し引いてみていた。

http://www.mot-art-museum.jp/exhibition/thomas/index.html

THE BEAVER


「それでも、愛してる」★★★☆☆
(USA, 2009, 91min/銀座シネスイッチ)
Director:Jodie Foster

ジョディー・フォスターの監督16年ぶり2作目。
家族それぞれのストーリーがしっかりあり、意外とダークな展開。
最後は強硬手段。
あれ以外に手はなかったのかな。

http://www.sore-ai.com/

THIS MUST BE THE PLACE


「きっと ここが帰る場所」★★★★☆
(Italy/France/Ireland, 2011, 119min/有楽町ヒューマントラストシネマ)
Director&Writer:パオロ・ソレンティーノ

 ”人生は美しさで満ちている
    だけど、時々、何かが変だ・・・”

ショーン・ペンが巧すぎる。
表情に釘付けになって一瞬たりとも目が離せない。
ストーリーが云々ではなく、もう一度シャイアンを観るためにリピートしたいぐらい。

石田泰子さんもお見事でした。

http://www.kittokoko.com/

中国に残された朝鮮人日本軍「慰安婦」の女性たち 安世鴻写真展


「中国に残された朝鮮人日本軍「慰安婦」の女性たち 安世鴻写真展」★★★☆☆
(新宿ニコンサロン)

本展の開催にあたり、ネット上に批判が相次ぎニコンは「内容に政治性がある」と中止を決定。
しかし安世鴻氏の申し立てに東京地裁が会場使用の許可を命じる仮処分が出され無事に開催。

会場内外には5~6名の警備員と金属探知機、そしてスタッフがうようよ。
なんとも物物しい雰囲気。。

女性たちの物悲しい表情が、変わった素材のプリントで更に悲壮感が増している。
過剰に演出された写真展なのかと思っていたら、全くそうではなかった。
会場には同氏の挨拶文以外にそれぞれの写真の説明文は一切ない。

写真はただそこにある事実を切り取るだけ。
ニコンが主張した「政治性」とはなんなのでしょう。
ネット上で言われた「歴史のねつ造」とは。

批判・抗議することに何の異も唱えないけど、
『写真文化の向上』を掲げるニコンがこのような対応に出たのには、なんだか残念な気持ち。

http://juju-project.net/

JANE EYRE


「ジェーン・エア」★★★☆☆
(UK/USA, 2011, 120min/新宿武蔵野館)
Director&Writer:Cary Joji Fukunaga

監督は『闇の列車、光の旅(2009)』のキャリー・ジョージ・フクナガ。
『永遠の僕たち(2011)』『キッズ・オールライ(2010)』のミア・ワシコウスカは
美少女ではないけれど、とっても魅力的。

http://janeeyre.gaga.ne.jp/

PA NEGRE / BLACK BREAD


「ブラック・ブレッド」★★☆☆☆
(Spain/France, 2010, 113min/渋谷ヒューマントラスト)
Director&Writer:Agust Villaronga

過去の出来事の真相が明らかに…という物語。
回想シーンはなく殆どがセリフで語られるため、少々おいていかれることに。。
劇場入り口には鑑賞前に一読下さいと、相関図やストーリーの補足説明が。
フライヤーにもHPにもない情報が、、劇場手作りで、なんとも親切。
逆に、事前情報がないと本編はわかりにくいよって言ってるに等しい。

小説、特に巨編が原作の映画は脚本が非常に重要。
本作が映画賞総なめの理由が理解できなかった。。
もう一回観るべきか。。

http://www.alcine-terran.com/blackbread/

世界報道写真展2012

「世界報道写真展2012」★★★☆☆
(東京都写真美術館)

今年に目立ったのはやはり「アラブの春」そして「東日本大震災」
改めて2011年は凄まじい年だったなと。

震災関連の写真はこれまで報道でたくさん見てきたけど、
海外の新聞や雑誌に掲載された写真は初めて見るものが多かった。
国内の各新聞社も多く賞を受賞。

http://syabi.com/contents/exhibition/index-1587.html

南部高速道路

「南部高速道路」★★★★★
(世田谷シアタートラム)
原作:フリオ・コルタサル(1914-1984)
構成・演出:長塚圭史

席を対面に変えての2回目は、もう少し全体に視野を広げ、
と思っていたはずが、初回と同じぐらいどっぷりのめり込んでしまった。
そして観賞後はまたしても放心状態。

Qu'un seul tienne et les autres suivront


「愛について、ある土曜日の面会室」★★★☆☆
(France, 2009, 120min/有楽町朝日ホール)
Director&Writer:レア・フェネール

異なる境遇の3人が、ある日の面接室で同じ空間に居合わせる。
最後はハラハラし、すっきりし、良い鑑賞後感。

上映後に監督のインタビュー、意外にも若くて可愛い新人監督。
最後にローラがアントワーヌにビンタするシーンがどことなく過剰で唐突だった。
監督曰く、なぜか終盤になるにつれこの2人の仲が悪くなったとか。

http://unifrance.jp/festival/2012/