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SILENCED / DOGANI


「トガニ 幼き瞳の告発」★★★☆☆
(Korea, 2011, 125min/新宿武蔵野館)
Director&Writer:ファン・ドンヒョク

韓国のある視覚障害者学校で実際に起きた事件。
教員が長年にわたって生徒を性的虐待していたという。
事件発覚後の裁判では権力者の校長側が事実上勝訴。
子供たちの悲痛の叫びは不条理な大人たちの耳には届かなかった。

とにかく教員らの態度が忌々しい、胸くそ悪い。
そんな中、新任教師役のヨン・ユの振る舞いに心が救われる。
理不尽な攻撃にも、泰然たる態度でじっと黙って耐えてその場を凌ぐ。
見ている人にとってはもどかしさもあるかもしれない。
しかし理不尽な人をまともに相手にしても、無駄無駄。
これまでの韓国社会派ドラマにはあまり見られなかったキャラクター。
そして最後は彼の穏やかな笑顔で幕を閉じる。
裁判には負けたけど、彼との出会いが確実に子供たちの未来を切り開くはず。

劇中では裁判後に控訴棄却されたとの情報で締めくくられる。
しかし昨年本国での公開後、衝撃的な内容が国家をも動かし事件は再調査に。
実在の学校は廃校になり、トガニ法という法改正まで行われ、再審で教員らは12年の懲役に。
原作の著者、映画制作者、たくさんの人が尽力した成果。

http://dogani.jp/

叔母との旅


「叔母との旅」★★★★☆
(SIS company, 青山円形劇場)
出演:段田安則・浅野和之・高橋克実・鈴木浩介
演出:松村武

2010年に読売演劇大賞はじめ数々の賞を席巻したシス・カンパニー舞台の再演。
精巧なストーリーと緻密に練り上げられた演出。

4人が主役のヘンリーを演じ、更にその他の多数の登場人物にも扮する。
一見複雑な構成も、ベテランの出演陣が見事に観客を引き込んでくれる。
叔母に振り回されながらも、まだまだ進化を遂げるヘンリーは見ていて気持ちがい。

http://www.siscompany.com/03produce/29obatonotabi/gai.htm

HABEMUS PAPAM


「ローマ法王の休日」★★★☆☆
(Italy, 2011, 105min/日比谷シャンテ)
Director&Writer:Nanni Moretti

ローマ法王の逝去により選挙で選ばれた新法王が、
演説を前にプレッシャーからヴァチカンを抜け、ローマに逃亡するというお話。
大胆な着想でカトリック教徒から批判もあったが、ヴァチカンからは何の干渉もなし。
監督曰く『宗教批判ではなく、人間を描きたかっただけ』
最後は少し胸がつまる。

http://romahouou.gaga.ne.jp/

志の輔らくご 独演会

「志の輔らくご 独演会」★★★☆☆
(なかのZERO)
演目:三方一両損、ねずみ

まくらはもちろんオリンピックネタ。
中野でのご飯はとても楽しい。

THE LADY


「The Lady アウンサンスーチー ひき裂かれた愛」★★☆☆☆
(France, 2011, 133min/ヒューマントラストシネマ渋谷)
Director&Writer:Luc Besson

事実だけを知っていて、感情面はあまり触れたことがなかった。
88年の初演説は、アウンサン将軍の娘という理由で民主化活動家から担ぎ出された、とは。
初めは自らの意思ではなかった、なのに今や信念を貫き通す、気骨ある女性の象徴に。
まだまだ戦いはこれから。がんばれスーチーさん。

http://www.theladymovie.jp/

LES FEMMES DU 6EME ETAGE


「屋根裏部屋のマリアたち」★★★☆☆
(France, 2010, 106min/渋谷ル・シネマ)
Director&Writer:Philippe Le Guay

でました、ファブリス・ルキーニ in フランス映画。
モジモジする口元がなんとも愛らしい。
妻役は「プチ・ニコラ (2009)」のサンドリーヌ・キベルラン。
この方も44歳とは思えぬキュートさ。

ただ後半がなんとなく尻窄み、、
改心した妻をさらりと見捨てるのはあまりに白状で、彼のキャラクターにそぐわない。

http://yaneura-maria.com/

CRAZY HORSE


「クレイジーホース・パリ 夜の宝石たち」★★☆☆☆
(France/USA, 2011, 134min/渋谷ル・シネマ)
Director&Writer:Frederick Wiseman

「パリ・オペラ座のすべて」の鬼才フレデリック・ワイズマン監督が、
パリを代表するナイトクラブの1つ“クレイジーホース”の全貌に迫るドキュメンタリー。

映画としては冗漫な…インタビューが続き、少々うんざり。。
しかしダンサーたちのショーは一見の価値あり。

http://crazyhorse-movie.jp/

ぼくたちのムッシュ・ラザール


「MONSIEUR LAZHAR」★★★☆☆
(Canada, 2011, 95min/銀座シネスイッチ)
Director&Writer:Philippe Falardeau

子供とは思えぬアリスの妖艶な美しさが気になってしまい、つい本筋からそれてしまう。
最後のさなぎの話を読落してしまった。

http://www.lazhar-movie.com/

大河への道 リバイバル 志の輔らくご in 下北沢


「大河への道 リバイバル 志の輔らくご in 下北沢」★★★★★
(本多劇場)
演目:大河への道

2011年のパルコで初披露された新作落語。
人生50年と言われた時代に56歳から17年間、歩いて日本地図を作成した人物。
この偉業を成し遂げた伊能忠敬を、大河ドラマにしようと奮闘する千葉県(伊能の出身地)民のお話。

仲入りなしの2時間1本の大作。
前回2011年の時と大きく修正されてはいないものの洗練されて磨きがかかっていた。

没後200年の2018年、本当に伊能忠敬物語が実現すれば面白いのに。

LA PIEL QUE HABITO / THE SKIN I LIVE IN


「私が、生きる肌」★★★☆☆
(Spain, 2011, 120min/日比谷シャンテ)
Director:Pedro Almodovar

ペドロ・アルモドバル監督の「最高傑作であり、究極の問題作」
これほどの実績を持つ巨匠が、このような偏執的な作品をつくっちゃうことに驚き。
この主人公はむちゃくちゃな悪趣味、で純潔。

http://www.theskinilivein-movie.jp/