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IN DARKNESS


「ソハの地下水道」★★★☆☆
(Germany/Poland, 2011, 143min/日比谷シャンテ)
Director:Agnieszka Holland

1943年ナチス政権下のポーランド。
下水修理で身を立てる男が、迷路のような地下水道にユダヤ人をかくまい、
食料や時に子供には絵本などを運び続け、命をかけて彼らを守ったという実話。

ほぼ全編が地下水道という薄暗く閉鎖された空間だからか緊迫感は相当なもの。
極度の緊張が続き、とっても疲れた。

一見すると「シンドラーのリスト」を彷彿とさせる英雄ものに思えるがそうじゃない。
副業で強盗にも手を染めるこの男の目的は、見返りにユダヤ人からせしめるお金。
しかしドイツ軍の蛮行に対抗するかのように、彼はユダヤ人を守ることに意地になる。
そう、“意地"。なんか“意地”に見える。

ドイツ軍に彼らを売り飛ばせば報奨金をもらえたはず。
ユダヤ人への支援が見つかれば自分の命も危ないはず。
しかしこの平凡だった中年男は意地をみせ、ついに14ヶ月後彼らに太陽の光を浴びせた。

Special Flight - 7th UNHCR Refugee Film Festival


「スペシャル・フライト - 第7回UNHCR難民映画祭」★★☆☆☆
(Swiss, 2011, 100min/イタリア文化会館)
Director:フェルナン・メルガル

スイスの不法滞在者が拘束される収容施設を撮影したドキュメンタリー。
彼らがここで待つのは釈放、任意出国、強制送還のいづれかの措置。
まず驚くのが、施設の職員と収容者との距離が近いこと。
さらに入国管理とのやり取りまでカメラが向けられる。
日本では考えられない。
こういった映画をみると日本が銘打つ「報道の自由」を疑っちゃう。
さらに言うと難民受入国としても日本はまだまだまだ。

対話する時間 世田谷美術館コレクションによる現代美術展


「対話する時間 世田谷美術館コレクションによる現代美術展」★★☆☆☆
(世田谷美術館)

ジェームズ・タレルの<テレフォン・ブース>、体験したかった。
時間がなく、駆け足。

葛河思潮社「浮標」


「葛河思潮社「浮標」」★★★☆☆
(世田谷パブリックシアター)
演出:長塚圭史 /作:三好十郎
出演:田中哲司、松雪泰子、他

上演4時間の巨編。
田中哲司が魅せた惜別の情は、舞台だからこそいやでも伝わる。

Given Forms TATSUNO Toeko /SHIBATA Toshio


「与えられた形象 辰野登恵子 柴田敏雄」★★★★☆
(国立新美術館)

風景写真家の柴田敏雄さん。被写体は山間部の土木工事。
見慣れた風景は構図が違うだけで何か重要な意味を持つ形象ではと錯覚する。
熟視するとトランス状態に。

UNE NUIT


「漆黒の闇で、パリに踊れ」★★☆☆☆
(France, 2012, 100min/銀座テアトル)
Director&Writer:Philippe Lefebvre

最近恒例のフランス・フィルム・ノワール。
しかし今回は残念。。
物語も人物も見えなかった。
種明かし(?)も弱すぎて、見ている私がなんか照れる。

LIKE SOMEONE IN LOVE


「ライク・サムワン・イン・ラブ」★★☆☆☆
(Japan/France, 2012, 109min/新宿武蔵野間)
Director&Writer:Abbas Kiarostami

イランの巨匠アッバス・キアロスタミ監督。
前作「トスカーナの贋作 (2010)」とは打って変わって、舞台は日本。
加瀬亮はともかく、出演陣がみなフワフワしている。
独特なカメラ回しで敢えて不穏な空気にしているようだけど、どうにもむずがゆい。

NUIT BLANCHE / SLEEPLESS NIGHT


「スリープレス・ナイト」★★★★☆
(France/Luxembourg/Belgium, 2011, 102min/渋谷ヒューマントラストシネマ)
Director&Writer:Frdric Jardin

フランスの刑事ものは案外はずさない。
とはいえ本作はフライヤーに“アクション”という文言が目立ち、レイトショー単館上映。
加えてこの陳腐なタイトル…“徹夜“。
ほとんど期待していなかったのが(?)奏功し、いつの間にかどっぷり浸ってた。

裏取引に手を染める刑事が自分の愚行のせいでマフィアに息子を誘拐される。
しかし“アクション映画”と銘打つほど戦闘シーンは目立たないし無意味に人は死なない。
刑事にもマフィアにも、それぞれの人間性がしっかり見える。

敵から身を潜める危機的状況でも、息子が帰らないと聞きつけた元妻からの電話には応答する。
小声で「さっき帰ってきた。今は爆睡中だ」と安心させるために渾身の嘘をつく。
取り返した息子を、朝方猛スピードで家に送り「寝起きの声で」と母親に電話させる。
命からがら逃げてきた後に強調する画ではない。
しかし描写はなくとも、刑事と元妻との関係性がよく映し出されている。

最後の落とし所には大満足。

ハリウッドのリメイクが決まったそう。
あちらでは、さぞ引っ掻き回すのでしょう。

夢売るふたり


「夢売るふたり」★★☆☆☆
(Japan, 2012, 137min/渋谷ヒューマントラストシネマ)
Director&Writer:西川美和

どうしたって「ゆれる (2006)」以降、期待値が上がる。
勝手に期待して、勝手に落胆。

夫婦で結婚詐欺という題材は一見斬新だけど、
手法やそれぞれの人物描写はありきたり。
中盤からは物語にたるみが感じられ、少々退屈。

LES LYONNAIS / A GANG STORY


「そして友よ、静かに死ね」★★★☆☆
(France, 2011, 102min/銀座テアトルシネマ)
Director&Writer:Olivier Marchal

稀にこういったギャング映画が格好良く見える。
命をかけて仲間や家族を守る姿に惹きつけられるのかな。
他者の命はゴミ同然の扱いなのに...

無闇に銃撃戦が繰り広げられる訳でなく、
どちらかというと人情味あふれる作品。
最後はばっちりキマってた。