THIS IS NOT A FILM

「これは映画ではない」★★★☆☆
(Iran, 2011, 75min/シアターイメージフォーラム)
Director:Jafar Panahi/
監督はイランの名匠ジャファル・パナヒ。
前作の「オフサイド・ガールズ (2006)」では女性のスポーツ観戦が禁じられているイランで、
あの手この手でスタジアムへの潜入を試みる少女らを映した。
2010年、反体制的活動を理由に治安当局に逮捕され、
スピルバーグなど著名監督らによる署名運動が広がった。
あれからどうしていたか気になっていたが、こうして日本でお目見え。
映画制作は禁じられているので…タイトルは「This is not a Film」
しかし、残念なことに、うとうと。前半は非常に面白かった。
イラン当局による映画の検閲は非常に厳しい。
国内の作品だけでなく、外国映画もふるいにかけられる。
映画文化が乏しい(はず)にもかかわらず、イランには気鋭な監督が多い。
屈するなかれ。
The Angel Of History

「歴史の天使」★★★☆☆
(ワタリウム美術館)
思想家、批評家の故・多木浩二氏の写真論とともに12人の作家の作品とともに展示。
中でも鈴木理策は実に特異。
じっと見ていると自然の“気配”がじわじわ伝わってくる。
http://www.risakusuzuki.com/
http://www.watarium.co.jp/museumcontents.html
MAINS ARMEES / ARMED HANDS

「虚空の鎮魂歌(レクイエム)」★★☆☆☆
(France, 2012, 95min/銀座テアトル)
Director&Writer:Pierre Jolivet
最近テアトル系で立て続けに上映しているフレンチ・フィルム・ノワール。
今回の作品は、描写よりセリフが多く、登場人物も多い。
挿話は満載なもののどれも薄い。ただ意識が散漫するだけ。
http://www.alcine-terran.com/noir/
清春芸術村 光の美術館
5 BROKEN CAMERAS

「壊された5つのカメラ」★★★☆☆
(Palestine/Israel/France/Holland, 2011, 90min/イメージフォーラム)
Director:Emad Burnat/Guy Davidi
パレスチナ問題の混迷が続く中、イスラエル軍がパレスチナにある村の半分以上を超えて分離壁を建設。
村人は2005年から毎週金曜日に壁に反対する非暴力運動を始めた。
冒頭から迫力ある映像に息をのむ。
これまでのニュースでみてきた映像と明らかに何かが違う。
本作の撮影者はビデオジャーナリストであり、その村の住人であり、デモの参加者。
映像はイスラエル軍に弾圧されるデモだけでなく、村人の日常生活にも密着している。
いくつかのシーンには外国のジャーナリストがデモ隊を撮影する姿が見切れているが、
同じ映像でもそこに居る人たちを撮るのと、そこに在る自分たちを撮るのとでは大きな違いが。
撮影する人自身がそのものに深く長く関係していると情念が映像に現れる。
知識を深めてポッとそこに行って上澄みだけすくうのとは、ひと味もふた味も違う。
http://www.urayasu-doc.com/5cameras/
IRANIAN COOKBOOK

「イラン式料理本」★★★★☆
(Iran, 2010, 72min/岩波ホール)
Director:Mohammad Shirvani
イラン女性7人を映したドキュメンタリー。
彼女らが何時間もかけて料理をする姿を固定カメラで撮影した。
ただそれだけ。
でもそこにはイラン女性の人生がつまっていた。
一見すると料理番組のよう。
しかし調理中の女性たちの会話はとてもユーモアあふれ、その中には本音も垣間みられる。
後半になるにつれ、それぞれの家庭の明暗が分かれる。
http://www.iranshiki.com/
鍵泥棒のメソッド

「鍵泥棒のメソッド」★★★☆☆
(Japan, 2012, 128min/板橋ワーナーマイカル)
Director&Writer:内田けんじ
『運命じゃない人(2004)』の内田けんじ監督最新作。
今回も彼の得意な伏線を敷いた物語構成。
しかし今回は人物描写もしっかり、そして恋物語まで。
荒川良々が強面キャラを貫いたのが面白い。
http://kagidoro.com/





