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LIGHTS IN THE DUSK


「街のあかり」★★★★☆
(Finland/German/France, 2006, 78min/渋谷ユーロスペース)
Director&Writer:Aki Kaurismaki

フィンランドを代表する奇才アキ・カウリスマキ監督。
ヘルシンキの片隅で孤独に生きる夜警の男。
彼はずばり、、、滑稽、敗者、負け犬。
身の程を知らずに大きな夢を語る、ざんない男。

だけども、純朴。

恋した女性に騙され、利用され、さんざんな目に。
それなのに彼は誰も恨まず、保身せず。
そして最後に小さなあかりが灯る。

THIS IS NOT A FILM


「これは映画ではない」★★★☆☆
(Iran, 2011, 75min/シアターイメージフォーラム)
Director:Jafar Panahi/

監督はイランの名匠ジャファル・パナヒ。
前作の「オフサイド・ガールズ (2006)」では女性のスポーツ観戦が禁じられているイランで、
あの手この手でスタジアムへの潜入を試みる少女らを映した。

2010年、反体制的活動を理由に治安当局に逮捕され、
スピルバーグなど著名監督らによる署名運動が広がった。

あれからどうしていたか気になっていたが、こうして日本でお目見え。
映画制作は禁じられているので…タイトルは「This is not a Film」
しかし、残念なことに、うとうと。前半は非常に面白かった。

イラン当局による映画の検閲は非常に厳しい。
国内の作品だけでなく、外国映画もふるいにかけられる。
映画文化が乏しい(はず)にもかかわらず、イランには気鋭な監督が多い。
屈するなかれ。


The Angel Of History


「歴史の天使」★★★☆☆
(ワタリウム美術館)

思想家、批評家の故・多木浩二氏の写真論とともに12人の作家の作品とともに展示。
中でも鈴木理策は実に特異。
じっと見ていると自然の“気配”がじわじわ伝わってくる。

http://www.risakusuzuki.com/
http://www.watarium.co.jp/museumcontents.html

MAINS ARMEES / ARMED HANDS


「虚空の鎮魂歌(レクイエム)」★★☆☆☆
(France, 2012, 95min/銀座テアトル)
Director&Writer:Pierre Jolivet

最近テアトル系で立て続けに上映しているフレンチ・フィルム・ノワール。
今回の作品は、描写よりセリフが多く、登場人物も多い。
挿話は満載なもののどれも薄い。ただ意識が散漫するだけ。

http://www.alcine-terran.com/noir/

清春芸術村 光の美術館


「清春芸術村 光の美術館」★★★☆☆
(山梨県、設計:安藤忠雄)

一時の人気はおさまりしっとり。
曇りだったのでせっかくの“光”がなく残念だったものの、展示物はなかなかの大作ばかり。



ご飯がおいしい。

LA VIE DE BOHEME


「ラヴィ・ド・ボエーム」★★★☆☆
(Finland, 1992, 103min/ユーロスペース)
Director&Writer:Aki Kaurismaki

 “特集上映「帰ってきたカウリスマキ」
  処女作「罪と罰」から「街のあかり」までの20作品を一挙上映”

アンリ・ミュルジェールの小説「ボヘミアンの生活の情景」を原作に、パリで撮り上げた作品。
本作の後日談といえるのが「ル・アーヴルの靴みがき」
なるほど、マルセルは若い頃にこういった経験をしてたのね。

観賞後感は、ほっこり、ちょっぴり切ない。

5 BROKEN CAMERAS


「壊された5つのカメラ」★★★☆☆
(Palestine/Israel/France/Holland, 2011, 90min/イメージフォーラム)
Director:Emad Burnat/Guy Davidi

パレスチナ問題の混迷が続く中、イスラエル軍がパレスチナにある村の半分以上を超えて分離壁を建設。
村人は2005年から毎週金曜日に壁に反対する非暴力運動を始めた。

冒頭から迫力ある映像に息をのむ。
これまでのニュースでみてきた映像と明らかに何かが違う。

本作の撮影者はビデオジャーナリストであり、その村の住人であり、デモの参加者。
映像はイスラエル軍に弾圧されるデモだけでなく、村人の日常生活にも密着している。
いくつかのシーンには外国のジャーナリストがデモ隊を撮影する姿が見切れているが、
同じ映像でもそこに居る人たちを撮るのと、そこに在る自分たちを撮るのとでは大きな違いが。

撮影する人自身がそのものに深く長く関係していると情念が映像に現れる。
知識を深めてポッとそこに行って上澄みだけすくうのとは、ひと味もふた味も違う。

http://www.urayasu-doc.com/5cameras/

IRANIAN COOKBOOK


「イラン式料理本」★★★★☆
(Iran, 2010, 72min/岩波ホール)
Director:Mohammad Shirvani

イラン女性7人を映したドキュメンタリー。
彼女らが何時間もかけて料理をする姿を固定カメラで撮影した。
ただそれだけ。
でもそこにはイラン女性の人生がつまっていた。

一見すると料理番組のよう。
しかし調理中の女性たちの会話はとてもユーモアあふれ、その中には本音も垣間みられる。
後半になるにつれ、それぞれの家庭の明暗が分かれる。

http://www.iranshiki.com/

DER GANZ GROE TRAUM / LESSONS OF A DREAM


「コッホ先生と僕らの革命」★★☆☆☆
(German, 2011, 114min/日比谷シャンテ)
Director:Sebastian Grobler

フレコミ通り、“ドイツ版『いまを生きる』”
子供たちが日に日に“子供らしく”なり、権力者に打ち勝つ。
期待通りにキレイにまとまっております。

http://kakumei.gaga.ne.jp/

鍵泥棒のメソッド


「鍵泥棒のメソッド」★★★☆☆
(Japan, 2012, 128min/板橋ワーナーマイカル)
Director&Writer:内田けんじ

『運命じゃない人(2004)』の内田けんじ監督最新作。
今回も彼の得意な伏線を敷いた物語構成。
しかし今回は人物描写もしっかり、そして恋物語まで。
荒川良々が強面キャラを貫いたのが面白い。

http://kagidoro.com/