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LA GUERRE EST DECLAREE


「わたしたちの宣戦布告」★★★★☆
(France, 2011, 100min/ル・シネマ)
Director&Writer:Valerie Donzelli

監督・主演のヴァレリー・ドンゼッリの実体験を基にした作品。
相手役のジェレミー・エルカイムはかつてのパートナー。
実際に2人の間に生まれた息子アダムが、回復する可能性は10%という難病にかかり、
2人は病気と闘うべく“宣戦布告”する。

正直、闘病ものは苦手。
泣く以外に何も残らないことが多いから。
人の不幸を見て楽しむこちら側も、不幸を売り物にするあちら側もなんだか悪趣味。
しかしこの作品は定石通りの難病物語ではなかった。

息子の検査結果を聞いた母ジュリアは泣き崩れる…わけではなく、病院内を全力疾走して失神。
動揺し涙する周囲をよそに、夫婦はすぐさま闘う決意を固める。
観始めて間もなく2人の“勇姿”に陶酔した。
背筋を伸ばし、まっすぐ前を見て、大きい歩幅で勇ましく、毅然とアダムの病室に向かう姿。

しかし心の奥底には常に大きな不安を抱えていた。
手術の前夜に心配で眠れない2人はお互いの思いを口にして全てを吐き出そうと。
「もし後遺症が残ったら」「もし目が見えなくなったら」...
しかし会話はどんどんあらぬ方向へ。
「もし両手が使えなくなって、チビになってゲイになって極右にでもなったら…」
闘志は気合いだけでは持たない。
随所に現れるコミカルなシーンも前衛的。
病名を知った夫が妻を迎えにいくシーンにおいてはなんとミュージカル調。

というのも当事者の2人にとってこれは過去の出来事で、現在当の息子は病気を克服している。
だからこそ、当時の自分たちと距離をとって客観視したとのこと。
しかしそれによって、単なる回顧録にならぬよう普遍的な物語の要素も含めたと。

ラストのシーンで登場する8歳のアダムは本人。
病院など撮影現場は実際の場所が使われたらしい。
これはまるでドキュメンタリーのような人生ドラマ。

http://www.uplink.co.jp/sensenfukoku/

DOGTOOTH


「籠の中の乙女」★★★☆☆
(Greace, 2009, 96min/イメージフォーラム)
Director&Writer:Giorgos Lanthimos
第62回カンヌ国際映画祭 “ある視点部門”グランプリ
第83回アカデミー賞 外国語映画賞ノミネート

人格は生活環境に大きく影響される。
家庭や学校や住んでいる町、国。
もし親が子供を家に軟禁すれば、親は思いのままに子どもを“形成”できる。
恐ろしい…
とはいっても何が正しくて何が間違っているかはその環境内での多数決。
家庭が変われば、地域が変われば、国が変われば、当たり前は非常に成りうる。

とはいえ“電話”を“塩”と教育するのは、親の悪ふざけがすぎる。

HOWLING


「凍える牙」★★☆☆☆
(Korea, 2012, 114min/新宿武蔵野間)
Director/Writer:ユ・ハ

直木賞に輝いた乃南アサの同名ベストセラーの映画化。
お気に入りの韓国おじさん、ソン・ガンホは定番の刑事役。
連続殺人の実行犯は訓練された狼犬、というネタは意外にも無理なく描かれていたものの、
人間関係の描写や挿話がやや甘い。
ソンさんも、ちょいと物足りない。。

CARLOS


「カルロス」★★★☆☆
(France/German, 2010, 332min/シアターイメージフォーラム)
Director&Writer:Olivier Assayas

実在するテロリストの半生を5時間半もの巨編で描く超大作。
長編には長編の物語構成があるのだなと。
最後まで同じペースで観ることができた。
エドガー・ラミレス扮するカルロスの体系の変化が見物。

http://www.carlos-movie.com/

マウリッツハイス美術館展


「マウリッツハイス美術館展」★★★★☆
(東京都美術館)

オランダの同館が改装のため休館。
その間フェルメールの代表作「真珠の耳飾りの少女」が来日!
謎が多いこの名作を見られる機会はそうそうない。
開館と同時に着いたのにすでに30分待ち。とにかく連日大混雑。

そしてお目当ての「少女」はというと、
じっと見ていると、うっすら冷笑しているように見えてくる。
なんか全てを見透かしていて、哀れんでいるような。
そんな目で見ないでと顔を背けずにはいられない。
でも見る人によっては、こっちへおいでと“誘ってる”ようにも見えるらしい。

http://www.asahi.com/mauritshuis2012/

I'M FLASH!


「I'M FLASH!」★★☆☆☆
(Japan, 2012, 91min/新宿シネマート)
Director&Writer:豊田利晃

久しぶりに邦画を見ようと。
しかしキャストは面白いのに、何だか残念。
水原希子の画力は凄まじいけど、お芝居は目も当てられない。

http://www.imflash-movie.com/


INTOUCHABLES / UNTOUCHABLE


「最強のふたり」★★★☆☆
(France, 2011, 113min/六本木シネマート:試写会
Director&Writer:Eric Toledano, Olivier Nakache

全身付随の富豪フィリップと彼を介護する黒人青年ドリスのふたりを描く真実の物語。
ドリスの歯に衣着せぬ発言や破天荒な行動に魅了され、
観客はどんどん”ドリスワールド”に引き込まれていく。
そしてそのそばではにかむフィリップの笑顔が色っぽい。

言葉というのは、それ自体が持つ意味より発した人の思いを映し出し中傷にもユーモアにもなる。
へたなお涙頂戴…という陳腐な締めもなく、観賞後感は心穏やかに。

でも宙に浮いた、どっちとも解釈できるSTが多くて残念。

http://saikyo-2.gaga.ne.jp/

TWIXT


「Virginia/ヴァージニア」★★☆☆☆
(USA, 2011, 89min/ヒューマントラストシネマ有楽町)
Director&Writer:Francis Ford Coppola

最近は娘ソフィアが大活躍ですが、父のコッポラさん監督。
2週間限定上映だからか、13時の時点で既に19時台の回まで完売。
疲労と趣向を凝らした映像のおかけで、、いまいち楽しめなかった

http://virginia-movie.jp/

TAKE THIS WALTZ


「テイク・ディス・ワルツ」★★★★☆
(Canada, 2011, 116min/ヒューマントラストシネマ有楽町)
Director&Writer:Sarah Polley

主演は『ブルーバレンタイン (2010)』のミシェル・ウィリアムズ。
彼女の魅力は静止画では伝わらない。微妙な表情が何とも曖昧で神秘的。

女性監督らしい視点で”ただぼんやりと、なんとなく物足りない”感じを見事に表現。
結婚5年の幸せ妻が、他の男性に惹かれてしまう…という、有象無象のストーリー。
結局は夫と別れその男性との生活を選ぶ。
しかしこんな結末は本筋ではない。
この映画の言いたいことは「人生とは物足りないもの」ということ。
映画冒頭で所在なげにキッチンに座り込むミシェル。
夫は優しくユーモアあふれ、幸せな人生、、、なのに何かが足りない。
と思いきや、映画冒頭のシーンは新たな生活を選んだ後のシーンだった。
平穏な人生というのは、幸せも物足りなさも感じるもの。

こんな何て事ないストーリーだからこそ監督、出演陣の手腕が試される。
そしてそれが光ったときこそ名画になる、なんて思った作品。

http://takethiswaltz.jp/

DIE VERLORENE ZEIT / REMEMBRANCE


「あの日 あの時 愛の記憶」★★★☆☆
(German, 2011, 111min/銀座テアトル)
Director&Writer:Anna Justice

ポーランドの強制収容所で恋に落ちた2人が生き別れ、30年後に再会する恋物語。
アメリカとポーランドという遠くな離れた地の2人が起こした奇蹟はなんと実話。

久しぶりの太田直子さん。

http://ainokioku.jp/