TROIS MONDES

「黒いスーツを着た男」★★★☆☆
(France/morudovua, 2012, 101min/ヒューマントラストシネマ渋谷)
Director&Writer:カトリーヌ・コルシニ
主演はフランスで“アラン・ドロンの再来”と評されるラファエル・ペルソナ。
10日後に社長令嬢との結婚を控えた男が、酔っぱらってひき逃げ事故を起こす。
目撃者の女性が現れ、男はどんどん追いつめられていく。
この男の真意がどうもつかめない。
純粋にも用意周到にも、温かくも冷たくもとれ、心が読めない。
しかし最後、何もかも失った彼が人間味ある顔になる。
不可思議で曖昧な表情に陶酔。
http://www.cetera.co.jp/kurosuits/
UNE ESTONIENNE A PARIS

「クロワッサンで朝食を」★★★☆☆
(France/Estonia/Belgium, 2012, 95min/銀座シネスイッチ)
Director&Writer:イルマル・ラーグ
光の使い方がとても印象的。
冒頭はくすんだ映像で、アンヌの塞いだ心情とリンクさせ、
ラストカットではアンヌの微笑みとともに明るい光が差し込む。
http://www.cetera.co.jp/croissant/
ON THE ROAD

「オン・ザ・ロード」★★★☆☆
(France/Brazil, 2012, 139min/新宿武蔵野館)
Directo:ウォルター・サレス
Original:ジャック・ケルアック『オン・ザ・ロード』/『路上』
ファーストカットがとっても秀逸。
期待がどんどん膨らむ。
だけど原作のほうを読むべきかも。
メリールウ役のクリステン・スチュワート。
「トワイライト…」は見たことがなく、彼女を見たのは「ランナウェイズ (2010)」ぐらい。
でも一度見たら強烈に印象に残る。
サム・ライリーもよかったな。
http://www.ontheroad-movie.jp/
CONFESSION OF MURDER

「殺人の告白」★★★☆☆
(Korea, 2012, 119min/六本木シネマート)
Director&Writer:チョン・ビョンギル
韓国連続殺人事件もの。
刑事役の人物描写や、事件そのものはありきたり。
しかし時効直後に真犯人が告白の著書を出版するというところで物語は急展開。
CG映像がうるさすぎず、最後の種明かしまではよく出来ていた。
ただ、重箱の隅をつつくと、
本編で真犯人についてのテレビ番組があり、
その番組で流れた映像に映画本編で使われた別のカットが使われていた。
愕然とした。
ちょっとの違和感でも邪魔になるから手を抜いてほしくない。
映画館のPOPによると、どうも真犯人役は人気俳優のよう。
お顔立ちと役所からは思いもよらなかった。
いわゆる“韓流スター”もこんな役を演じるのかと感心。
しかし結局は、終盤に無理のあるストーリー展開。
久しぶりの韓国映画だったのに残念。
結局”善人役“しかやらないみたい。
つまんない。
http://satsujin-kokuhaku.net/
THE PAPERBOY
「ペーパーボーイ 真夏の引力」★★★☆☆
(USA, 2012, 107min/新宿武蔵野館)
Director:リー・ダニエルズ
Original:ピート・デクスター『ペーパーボーイ』
登場人物が皆個性豊かで、キャラクター設定も明確。
ジャックとウォードの兄弟愛とか、ハウスキーパーとの信頼関係性とか
本筋とはそれたところでもしっかり見せてくれる。
原作は同名小説。
95年に発表され瞬く間にベストセラーになった。
実に米国人が好きそうなストーリー。
http://paperboy-movie.jp/
TO THE WONDER

「トゥ・ザ・ワンダー」★☆☆☆☆
(USA, 2012, 112min/新宿武蔵野館)
Director&Writer:テレンス・マリック
観始めて30分ぐらいで、監督がわかった。
「ツリー・オブ・ライフ (2011)」同様に全編通して幻想的で美しい映像。
映画にする意味がないほどに。
マリーナの演技が鼻につく。
登場人物もみな魅力に欠ける。
http://tothewonder.jp/
DER MULL IM GARTEN EDEN

「トラブゾン狂騒曲 ~小さな村の大きなゴミ騒動~」★★☆☆☆
(German, 2012, 98min/シアターイメージフォーラム)
Director:ファティ・アキン
「ソウル・キッチン (2009)」の監督がドキュメンタリー映画?と驚いた。
監督自身のルーツでもあるトルコの美しい小さな村が
ゴミ処理場になると知り5年の歳月をかけて村の様子を撮影した。
映像は仔細で、余すことなくカメラに収めていて関心。
その反面、“深さ”がなかった。
どことなく村人との間に距離がある。
やはり自身のルーツといえど、映画の題材となると邪念もでる。
映像は正直。
http://bitters.co.jp/kyousoukyoku/
FUORI DAL MONDO

「もうひとつの世界」★★☆☆☆
(Italy, 1998, 100min/ヒューマントラストシネマ有楽町)
Director&Writer:ジュゼッペ・ピッチョーニ
1999年モントリオール世界映画祭。審査員特別グランプリ受賞
カテリーナがエルネストに惹かれた理由が今一つわからない。
疲れててちゃんと観られなかった。
http://www.asahi.com/italia/2010/
TABU

「熱波」★☆☆☆☆
(Portugal/German/Brazil/France, 2012, 118min/シアターイメージフォーラム)
Director&Writer:ミゲル・ゴメス
”無機質な現代と眩い過去との対比を独自の映像美で描く"
後半の回想シーンは全てナレーションというくせのある手法。
もちろん字幕疲れ。
それなら本で。
http://neppa.net/
さよなら渓谷

「さよなら渓谷」★★★☆☆
(Japan, 2013, 117min/新宿武蔵野館)
Director&Writer:大森立嗣
ちょっと話題になりすぎたかな。
前情報で被害者と加害者って知ってたから、想定どおり。
ただ作品としては徐々に真実を明かしている。
「BOYA(2007)」のように宣伝が徹底してたらもっと違っていたのに。
もったいない。
映画はプロモーションで台無しになることが非常に多い。
観客を入れるためとはいえ、それで作品の面白さを半減させては無意味。
大西信満が、映画が進むにつれてなじんでいって、
最後のなんともいえない表情が心情を語っていて、結構よかった。
それだけにラストの切り方は残念。
編集がいまいち。
http://sayonarakeikoku.com/