みなさん、こんにちは。

 

昨日、お知らせした通り、

この2年間のご報告をしていきたいと思います。

 

 

 

その前に、少し遅くなってしまいましたが

先日の6月定例会のご報告を、

再度、したいと思います。

 

 

 

 

市民一人3万円の給付事業である

「地域振興券事業」については、ご存じの通り

否決されました。

 

 

この件については、以下のブログからご覧ください。

 

 

 

さて、今回のブログは

この事業とは違う別の議案についての報告です。

 

 

来年2022年4月に開園予定の

旧鉾田小学校跡地に出来る

「認定こども園」に関する議案が

否決されたことをご存じでしょうか。

 

 

 

 

楽しみにしていた保護者の方、

児童の皆さんには申し訳ないのですが…。

 

2022年の4月には、

旧鉾田小学校での認定こども園は、

開園されません。

 

 

6月定例会では、

認定こども園の工事請負契約の議案が

提出されていました。

 

 

この議案の質疑の中心は

以下の2つでした。

 

■A, 工事の入札結果である

落札率が99.81%ということで

入札の過程や結果について


■B, あの場所の

安全対策や渋滞対策等は万全であるのか

 

 

結果的に、

8対8の賛否同数となり、

議長採決によって否決されました。

 

 

これで、

来年の4月開園は難しくなりました。

 

 

しかし、第一保育所・第二保育所

及び鉾田幼稚園は当面利用可能です。

 

言い換えれば、

これで市全体の保育所・保育園及び幼稚園の

施設運営計画の再構築をするため時間を確保したことになり、

 

より良い鉾田っ子の保育・教育づくりの環境

整ったとも言えます。

 

私自身は

安全を保障できない場所での建設は難しい

との理由でこの議案に反対しました。

 

 

この理由を述べる前に、多くあった

落札率に関する質疑を・・・。

 

 

質疑に対する簡単な答弁を書きますが、

詳細は、今後できる会議録からご覧ください。

 

 

●ア  入札は適正に行われたのか?

⇒適正な手続きにより、行われた

 

●イ  入札に関する事業者からの質問の回数は?
⇒落札のJVからのみの2件だった

(JVとは、ジョイントベンチャーの略)

 

●ウ  その質問の内容は?

⇒防護ネットに関すること、ストックヤードに関すること

 

などなどの質疑がありました。

 

 

さて、私の反対の理由ですが、

一言でお伝えすれば

 

 

安全を保障できない場所での

建設は難しい

 

 

ということです。

 

これまでの市議会で行われて来た

認定こども園に関する質疑等の流れとともに、

説明させてください。

 

1,議会での心配の声

旧鉾田小学校への設置に対して、

賛成反対のそれぞれの議員から

 

敷地の安全対策

交通の安全対策

道路の渋滞対策

などを

 

求める声が継続してありました。

 

ですから、昨年2020年の3月定例会では

この部分に関する議会としての意見書が議会で決議されています。

 

というのも、この場所には、

次の課題がありからです。

 

 

2,旧鉾田小学校での課題

● 敷地の一部が土砂災害警戒区域であること

  (文部科学省の全国調査結果の報道参照)

 

●  昔から、歩道の狭さが問題であること

 

●  設計書の雨水処理の規模・方法が危惧されること

 

●  鉾田一高と鉾田二高のスクールバスや

  送迎の車によって現時点でも、朝夕の渋滞が発生

  雨の日は特にひどいこと

 

●  認定こども園開園後に、登園の車が増えた場合は

  大きなトラブルが想定されること

 

などなどの質疑がありました。

 

1つずつ詳しく説明していきますね。

 

 

● 敷地の一部が土砂災害警戒区域であること

  (文部科学省の全国調査結果の報道参照)

 

 

 

 

設計上、認定こども園の園庭の一部が

土砂災害警戒区域(イエローゾーン)に

なっています。

 

 

 

危険度の高いレッドゾーンである、

土砂災害特別警戒区域とは危険度が

大きく異なります。

 

 

しかし、出来ることなら避けるべきですし、

崖の一部分は、レッドゾーンになっているところがあり、

そのすぐ下にある民家の方達への説明は

これからということでした…。

 

https://www.city.hokota.lg.jp/data/doc/1488855134_doc_9_3.pdf

※この地域の土砂災害ハザードマップ

 

 

●  昔から、歩道の狭さが問題であること

 

この場所の歩道の狭さは、ご存知の通りです。

鉾田小学校が使われている時代から、何十年も

登下校時の危険から

 

「歩道を広げて欲しい・・・」

 

という保護者等からの要望がありましたが

実現できずに今日に至っています。

 

しかも、児童の園外散歩が通常ある中で

その安全対策はどうするつもりなのか…。

 

現状でも、

鉾田一高や鉾田二高の生徒が

通学していますから、

これまでも改善案を提案しています。

 

具体的には、

・歩道を片側に寄せること

・歩行者専用の道路を別で作ること

などなど

 

 

●  設計書の雨水処理の規模・方法が危惧されること

 

旧鉾田小学校では、

敷地内で雨水処理を行う必要があります。

 

大雨が降った場合には、あの敷地内だけで

雨水処理をすることが難しい可能性があり、

下側にある民家の方々に被害が及ぶ可能性もあります。

 

特に、これまでは学校敷地ということもあり、

グランドなどの土部分が多かったのです。

 

しかし、敷地の駐車場部分を広くする必要があり

アスファルト部分も多くなることから、

雨水を吸収する力が、弱くなってしまいます。

 

ですから、雨水対策の強化や

別の方法を考える必要があります。

 

 

●  鉾田一高と鉾田二高のスクールバスや

  送迎の車によって現時点でも、朝夕の渋滞が発生

  雨の日は特にひどいこと

 

雨の日は、

鉾田市役所本庁舎の駐車場も含めて、

かなりの渋滞となっています。

 

現状でも、課題があるのですから、

認定こども園が設置されるされないに関わず、

しっかりと対策を考える必要があります。

 

 

●  認定こども園開園後に、登園の車が増えた場合は

  大きなトラブルが想定されること

 

ここに認定こども園が設置された後には、

朝夕に、最低100台の送迎の車が増えます。

 

車が増えた場合が心配です・・・。

 

これまでも改善案を提案しています。

 

具体的には、

先ほどの昔から、歩道の狭さが問題であること

ところのを含めて、

 

・歩道を片側に寄せること

・歩行者専用の道路を別で作ること

・スクールバス専用の乗降場所の設置

などなどが考えられます。

 

市役所は、この敷地で

バスも停められるようにする設計にしてくれましたが、

それでは交通量のコントロールが出来ません…。

 

 

3,茨城県庁、高校、警察署への独自調査

これまでも関係機関との協議を

して欲しい旨の発言が

多くの議員からされていました。

 

市役所は、

当然に行うという回答をして来たのですが…。

 

私は、この議決の前日である6月23日と当日の24日に

各機関への独自調査を行いました。

 

その結果をお知らせします。

 

●県庁の関係部署を訪問

・土砂災害警戒区域の担当

土木部 河川課

水防災・砂防対策室

 

・県立高校の担当(教育庁の関係4つの部署)

学校教育部 保健体育課 健康教育推進室

総務企画部 財務課

など

 

・認定こども園を担当

保健福祉部 子ども政策局 こども未来課

 

 

全ての部署で、現在の担当者は、

鉾田市で開設予定の認定こども園について、

何も知りませんでした。

 

 

分かったことは、3つ。

 

・イエローゾーンへの設置は、

独自の避難計画を創ることで設置が可能

 

・教育庁の総務企画部 財務課が

一番危機感があった

 

・渋滞については別の課が担当するなど、

この認定こども園の設置については

どの部署が責任を持つという正確な所管が無くて、

調整にかなりの時間を要すること

 

 

●鉾田警察署への訪問

鉾田警察署の交通課にお話を聞きに行ったところ

 

・昨年の4月から今年の3月までに

1回or2回の協議をした。

 

・あの場所を

一方通行にするなどの安全対策は

難しいと指摘されている

 

・スクールゾーンのようなもので

キッズゾーンの設置が望ましいのはないと

とアドバイスした

 

ということでした。

 

キッズゾーン用の予算は、鉾田市として

今年度取ってあるものの

その後の具体的な警察との協議はないようでした。

 

 

●鉾田一高と二高への聞き取り調査

交通安全対策や交通渋滞対策の協議が

進んでいないことが判明。

 

残念ながら、

関係機関との協議が

ほとんど進んでいないことが分かりました。

 

 

安全を保障できない場所での建設は難しい

 

以上のようなことから、

このまま建設を実行させる訳にはいかない

と判断しました。

 

 

特に、来年4月の開園までに

対策を協議していくことは、現実的では無いと感じました。

 

 

反対の議決が決まった後でしたが、

結果的に

 

・八街市の通学路での交通事故

・熱海市の土砂の崩落事故

 

などの世間を騒がせる事故が発生…。

 

いずれにしても

交通安全対策を見直す必要

あると思われます。

 

 

認定こども園開園を

楽しみにしていた保護者の方、

児童の皆さんには申し訳ないのですが…。

 

しかし、第一保育所・第二保育所

及び鉾田幼稚園は当面利用可能です。

 

言い換えれば、

これで市全体の保育所・保育園及び幼稚園の

施設運営計画の再構築をするため時間を確保したことになり、

 

より良い鉾田っ子の保育・教育づくりの環境

整ったとも言えます。

 

 

では、どうすれば良いのか。

私としては、昨年より、対案の提案を仲間の議員とずっとして来ました。

 

その詳細については、

別のブログで書かせてもらっています。

 

こちらをご覧ください。