フューチャーウォーカー オフィシャルブログ
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フューチャーウォーカー、ついに完結!!!

みなさまこんにちは。
こちらはバイサス王国はケンタン市にあるトロメニ編集室です。

萌ゆる若葉の季節、いかがおすごしでしょうか。
ケンタン市の並木道もすっかり緑に色づいております。
そんななか、ついに!ついに!ついに!!!!
フューチャウォーカー、7巻「愛しい人を待つ海辺」が刊行になりました。
いわゆる完結でございます!

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背後に積み上がっているのは、フューチャーウォーカーシリーズのゲラ。
ゲラとは、本になる前の段階の原稿のこと。
組み上がったゲラをチェック、チェック、またチェック、ちょっと休んでまたチェックと、ひたすらチェックしつづけては新しいゲラを出し、なんだかんだで、こんなにも(本当はもっと)積み上がってしまったのでした。
最後まで無事にこぎつけたのも、関わってくださった皆様のおかげです。
この場をお借りして、いつも優しく無茶ぶりにも笑顔で応えてくださったホン・カズミ先生、ハイクオリティな絵を描きまくってくださった至宝の宮廷画家、金田榮路先生、毎度毎度のきつきつスケジュールをかいくぐってくださったデザイナーのこやまたかこ先生、昼夜を問わず走りまわってくださった印刷業者の担当、チサトリア嬢、そして、この素晴らしいシリーズをお書きくださった希代の天才作家、イ・ヨンド先生、最後に!!「ドラゴンラージャ」ならびに「フューチャーウォーカー」シリーズを愛してくださった読者のみなさま、全方位的に感謝を申し上げます!

そんななか、ドン!
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これぞ、ドラゴンにポリモーフしたアイルペサスです。
目がすわってますね! おー、こわ。

「美しく、優しく、醜く、邪悪な人間たちよ。善良な心で悪事を働き、ぎこちない手つきで花を愛でる、この恩知らずで愛すべき種族よ。くそったれども。いったい、おまえたちはなんだ。なんのために、これほどまでにすさまじい憎悪と愛を同時に呼びおこす種族が、世界を踏みしめて歩むことになったのか」

最終決戦の地で、ミとハルシュタイル侯爵に向けて発せられたアイルペサスの言葉。
ずしーんときますね。
そして、至高のドラゴンは、すすり泣きながらこう一言くわえるのです。

「おまえたちが好きだ」

これはもしや「ツンのデレ」というヤツでしょうか!
わがケンタン市でも、風の噂で「ツンのデレ」という言葉が流行っていると聞いたことがあります。
よくわかりませんが、なんだかぐっとくるのであります!
ありがとう、ドラゴン!

というわけで、最終巻は美しい情景のなか、静かに、そして激しく、突っ走っていきます。
ぜひ、みなさまにもいっこくも早く読んでいただきたいです。

さあ、その目で奇跡の旅の終焉を体感せよ。
翼にふりそそぐ陽光のごとき正義よ!

フューチャーウォーカー6巻、発売!!!!

みなさまこんにちは。
こちらはバイサス王国はケンタン市にあるトロメニ編集室です。

魔法の秋も終わり、すっかりケンタンも冬景色となっております。
初雪も舞いました。
ケンタンにはあいにく海がないのですが、風聞によると、とおく海のある地域ではたいへんな大雪が降っているとか。
寒い日が続きますが、くれぐれもお気を付け下さい。

さて、激動につぐ激動でおなじみのわれらが「フューチャーウォーカー」ですが、いよいよ6巻の発売となりました。
全7巻ですので、クライマックスが見えてきました!
というわけで、表紙ズドン!

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シブ専にはたまらない、大魔術師、虹のソロチャーが表紙を飾っております!
強い老人、なんだか憧れます。
後方には、天空の三騎士の姿も見えますね。

いきなりですが、わーん!

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泣き叫ぶのは、リトルレディ、ケイトです。
なぜ幼い彼女がこんなに泣き叫ばなければならないのでしょうか。
そこには、ディムライトとのこんなやりとりがあります。

「え? おかしいわ。ダイアンがいってたのよ。グレイ卿は幽霊にとりつかれて、もう人間じゃないって……」
あの下衆な女! ディムライトの頭脳の理性的な部分は、ケンタン市全体にそんな噂がひろがっているのであって、ダイアンのせいにすることはできないとわかっていながらも、感情はダイアンにたいして、そしてケイトにたいして憎しみを抱かずにいられなかった。ディムライトは激情をなだめながらいった。
「そんな噂は信じないでください」
「それじゃあ、グレイ卿が生きているなら、どうしてキン・クライは鳴いているの? 嘘をつかないで。主人が死んだから鳴いている……」
そのしゅんかん、ディムライトの憎悪がみずからの忍耐心をこえた。
「デスナイトになったかどうかはともかく、グレイは生きている! 死んだのは、おまえの母親だ! 空のはてまでのぼったところで、おまえの母親は……!」
ディムライトは最後までいえなかった。ケイトはじっとディムライトをみている。


からの、わーん!です。
空に行けばかならず母親に会えると信じているケイトにとって、つらいです、これはつらいです!
それにしても「下衆(ゲス)な女!」なんて、すごいことを言いますね、ディムライトは。
ただ、こんなに取り乱してしまったのにも、もちろん理由があるわけで……。
そして、泣き叫び、母の死を受け入れたケイトのもとに、どんでもないことが起こります。

もうひとつ、この物語にとって非常に重要なキーワードが登場します。
それは「ヒャン」という言葉で表現される、複雑な感情。
ソロチャーはヒャンを「無念にも死んでいった者たちがみずからに抱く憐憫と死にたいして抱く怒り」と表現しています。
この感情こそが、混迷を極める大陸を救えるかも知れないのです。

うーん、今回もまた深いお話が読者の皆様をお待ちしております!
早く手にとって、この世界を堪能してほしいと思います。

いよいよ残すは、あと1冊!
翼にふりそそぐ陽光のごとき正義よ!

フューチャーウォーカー5巻、発売!

みなさま、こんにちは。
こちらはトロメニ編集室です。

われらがケンタンは秋まっさかり。
窓の外に木々の色づきを眺めながら、今日も今日とて「フューチャウォーカー」の編集作業を進めております。

さて、いよいよフューチャーウォーカー5巻「忘れられたものを呼ぶ声」の発売です!
今回の表紙は、ドラゴンロードの娘、いまは人間にポリモーフしているアイルペサスです。

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1~4巻と一緒にならべてみると、とってもカラフルでかっこいいです。
背後に輝くゴールドドラゴン(親父さん)も、神々しくて美しい!

まだ中身をご覧になっていない読書諸兄のために、例によって、ちょこっとご紹介しましょう。
トンビルを襲わんとするグデン山の巨人。
その巨人を足止めすべく、アフナイデル、エデリンらの一行が問答をくり出すのです。
なんという展開!

 アフナイデルは全身の力を腹に集中し、力強く叫んだ。
「さあ! はじまりだ!」
巨人の表情がかたくなる。アイルペサスは「顔が大きいから緊張がはっきりとわかるわね」と考えた。アフナイデルは両うでをあげ、声をふりしぼった。
「一より大きな自然数で、一とそれ自身のほかにわけられない数を素数という! では、一から五十のあいだに、いくつの素数があるかこたえよ!」
巨人の顔から血の気がひく。巨人は信じられないというようにうめいた。
「……数学の問題か!」


はたして、巨人に数学などできるでしょうか?
そして、アフナイデルに続き、エデリンの問題。

「ジャイファンでもっとも早いラクダは三日で三十九ペンキュビット歩いたあと、一日休む。バイサスでもっとも早い馬は二日で三十三ペンキュビットを走り、一日半休まなければならない。ゾランから同時にバイサスインペルめざして出発した場合、六日目にはどちらが先にいるでしょうか?」
巨人は再び青ざめた。

そりゃあ、青ざめますよ。
グデン山の巨人、最大のピンチか!
最後はイルリルが問題を出すのですが……。

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「おまえの番だ! エルフ!」
アフナイデルは、心臓が腹のなかを転げまわるような気持ちをあじわった。イルリルは、巨人がこたえられないなぞなぞをだせるだろうか?
ユピネルの幼な子であるエルフ、イルリルがはたして巨人の裏をかくような問題をだせるだろうか? 調和の生き証人であるエルフが?


超天然エルフ、イルリルはどんな問題を出したでしょう。
これがまた、イルリルらしい問題なのです。
ぜひ5巻をお読みになって確かめて下さい。

トンビルでは、ついにハルシュタイル侯爵がシンスライフの遺言に迫ります。
怒濤の急展開を見せる5巻、秋の夜長にじっくりと堪能してください。

全7巻の完結まで、あとわずか。
最後まで「フューチャーウォーカー」の摩訶不思議な世界を楽しんで下さいませ。

翼にふりそそぐ陽光のごとき正義よ!
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