フューチャーウォーカー6巻、発売!!!! | フューチャーウォーカー オフィシャルブログ

フューチャーウォーカー6巻、発売!!!!

みなさまこんにちは。
こちらはバイサス王国はケンタン市にあるトロメニ編集室です。

魔法の秋も終わり、すっかりケンタンも冬景色となっております。
初雪も舞いました。
ケンタンにはあいにく海がないのですが、風聞によると、とおく海のある地域ではたいへんな大雪が降っているとか。
寒い日が続きますが、くれぐれもお気を付け下さい。

さて、激動につぐ激動でおなじみのわれらが「フューチャーウォーカー」ですが、いよいよ6巻の発売となりました。
全7巻ですので、クライマックスが見えてきました!
というわけで、表紙ズドン!

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シブ専にはたまらない、大魔術師、虹のソロチャーが表紙を飾っております!
強い老人、なんだか憧れます。
後方には、天空の三騎士の姿も見えますね。

いきなりですが、わーん!

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泣き叫ぶのは、リトルレディ、ケイトです。
なぜ幼い彼女がこんなに泣き叫ばなければならないのでしょうか。
そこには、ディムライトとのこんなやりとりがあります。

「え? おかしいわ。ダイアンがいってたのよ。グレイ卿は幽霊にとりつかれて、もう人間じゃないって……」
あの下衆な女! ディムライトの頭脳の理性的な部分は、ケンタン市全体にそんな噂がひろがっているのであって、ダイアンのせいにすることはできないとわかっていながらも、感情はダイアンにたいして、そしてケイトにたいして憎しみを抱かずにいられなかった。ディムライトは激情をなだめながらいった。
「そんな噂は信じないでください」
「それじゃあ、グレイ卿が生きているなら、どうしてキン・クライは鳴いているの? 嘘をつかないで。主人が死んだから鳴いている……」
そのしゅんかん、ディムライトの憎悪がみずからの忍耐心をこえた。
「デスナイトになったかどうかはともかく、グレイは生きている! 死んだのは、おまえの母親だ! 空のはてまでのぼったところで、おまえの母親は……!」
ディムライトは最後までいえなかった。ケイトはじっとディムライトをみている。


からの、わーん!です。
空に行けばかならず母親に会えると信じているケイトにとって、つらいです、これはつらいです!
それにしても「下衆(ゲス)な女!」なんて、すごいことを言いますね、ディムライトは。
ただ、こんなに取り乱してしまったのにも、もちろん理由があるわけで……。
そして、泣き叫び、母の死を受け入れたケイトのもとに、どんでもないことが起こります。

もうひとつ、この物語にとって非常に重要なキーワードが登場します。
それは「ヒャン」という言葉で表現される、複雑な感情。
ソロチャーはヒャンを「無念にも死んでいった者たちがみずからに抱く憐憫と死にたいして抱く怒り」と表現しています。
この感情こそが、混迷を極める大陸を救えるかも知れないのです。

うーん、今回もまた深いお話が読者の皆様をお待ちしております!
早く手にとって、この世界を堪能してほしいと思います。

いよいよ残すは、あと1冊!
翼にふりそそぐ陽光のごとき正義よ!