感情と意思
昨日、シュタイナー学校について書いた際に、子供の教育における感情と意思の大切さに触れました。
感情と意思は、子供だけでなく、大人にも大切なことです。
仕事を選び、何かに取り組んでいく際に、その対象から入ってくる情報にどう感じるかは、その人の考えや行動に大きな影響を持ちます。
実は、私が人間の行動について最初は、ITO(INPUT→THINK→OUTPUT)の流れで考えていましたが、友人でもあり、人材紹介、人材育成、新規事業への投資も行っているドリームビジョンの平石さん と話している際に、人間の行動や目標を達成させるためには、「やはりFEELが大切ですよ」という平石さんの意見から、現在のIFTO(INPUT→FEEL→THINK→OUTPUT)の流れにしたエピソードがあります。
最初、なぜITO(INPUT→THINK→OUTPUT)にしていたかの理由は2つあります。
ひとつは、THINKの中にFEELも含めて考えていたからであり、もうひとつは、仕事で利用するフレームワークを考えようとしていたからです。
しかし、FEELを明示的に表現することで、感情や意思の大切さがきちんと伝わるようになりました。
大人の方も、IFTO(INPUT→FEEL→THINK→OUTPUT)の流れを意識することで是非、ご自身の感情(何が好きで、何に興味があるかなど)や意思(どんなことをしたいのかなど)について再度、考える機会をお持ちいただければと思います。
シュタイナー学校
ドイツにシュタイナー学校というのがあります。たしか映画「ネバーエンディングストーリー」の原作者ミハエルエンデは、シュタイナー学校の卒業生だったと思います。
シュタイナー教育を説明する際に、知・情・意という言葉が使われているのを読んだことがあります。ドイツに生活し、お嬢さんがシュタイナー学校に学ばれた子安さんという方が書いた本です。
「知」は知識、「情」は感情、「意」は意思を表しています。
シュタイナー学校では、知識の前に、本人の意思や感情を大切にします。子供の意思と感情を育てることを優先させ、知識の教育は、その後で行うというものです。日本の教育は、知識を優先させて過ぎているということを、もう何年も前の子安さんの本の中には書かれていました。
私が、IFTO(INPUT→FEEL→THINK→OUTPUT)の流れが大切だと思う背景には、同じ考えがあります。
何かに取り組むには、自分自身で感じたことが大きな原動力になります。自分自身の意思が実行力を生み出します。
特に、子供の頃の感動は、その人の将来の仕事やテーマにつながっていきます。子供の頃に飛行機を見に行った時の感動が、世界的自動車メーカーの創立者の本田宗一郎さんがもの作りの会社を起こされた源泉にあると思います。
これからは、シュタイナー学校だけではなく、子供の感情や意思に重きを置いた取り組みが増えてきています。
話は大きくなり過ぎるかも知れませんが、それらの取り組みによって、この数年間続いている日本社会の閉塞感を解決する従来の延長線上にはない新しい回答を生み出していく人材が出てくるのではないかと思います。
プレゼンやスピーチの上手な人
昔、英会話を1対1で習ってときに、先生から「好きなことを話していいですよ(もちろん英語で)」と言われて、ハタと困ったことがあります。
英語が得意とか不得意という前に、直ぐに話すことがなかったからです。その頃は、日本語で話す場合でも話題が豊富ではなかったので、語学以前の問題でした。
話すということでは、プレゼンやスピーチにも通じるものがあります。いろんな本を読んだり、映画を観たり、それなりの広い意味での情報収集の経験、様々なことに感動した経験、それらの経験を踏まえて自分なりのロジックで考えたりまとめたりした経験が、プレゼンやスピーチにつながっています。
周りで、ご自身も含めてプレゼンやスピーチの上手な人を思い出して下さい。
みなさん、話す内容が自分のものになっているのではないでしょうか。もちろん、プレゼンやスピーチの場数の経験も大切です。
情報収集(INPUT)、感動(FEEL)、考えまとめる(THINK)、場数(OUTPUT)を繰り返していくことで、プレゼンやスピーチの内容や方法が、自分自身のものに成長していきます。プレゼンやスピーチを行った(OUTPUT)際に、それらを自分へのINPUTと考え、自分なりの感想(FEEL)を持って、振り返って(THINK)、次の機会(OUTPUT)につなげるサイクルを持つことで、プレゼンやスピーチは確実に上手になっていきます。
一度、プレゼンやスピーチの上手な方に、どうやって上手になったのかを聞いてみるのもいいことです。そこにまた新しい発見があると思います。
PS:ハカセさん、コメントありがとうございます。
これからも、よろしくお願いいたします。
謹賀新年
明けましておめでとうございます。
新年を迎えるのは、やはりいいものです。
気分を一新して、いろんなことに挑戦していこうという方も多いと思います。
とは言いながらも、お正月ぐらいはのんびりもいいですね。
のんびりすることで、エネルギーが貯まり、次の行動が力強くなります。
今年が、皆様にとって、良い一年になりますように!
抱き合わせ
映画作品の取引の際に、お客さんがたくさん集まることが期待できる映画とあまり期待できない映画を、一緒に買っていただくことがあるそうです。いわゆる「抱き合わせ」での取引です。
テレビ番組などでも、同じ事務所に属するタレントで、人気のある方と若手でこれからの方を一緒に出していただく場合があるという話も聞いたことがあります。
これと同じことを、何かを続けたいときに使うことができます。
あまり気乗りしないけれどもやらなければならないことと、好きなこともしくはするのに抵抗の少ないことを組みあせることです。
英語の勉強は嫌だけれども、歌が好きなら、英語の歌を覚えるのもいい方法です。歌は得意ではないからという方は、英語の映画をひたすら観るというのもあるかも知れません。 NHKの英語講座で一部料理をテーマにしたコースがありました。料理は好きだけど、英語はちょっとなあという方には、いい番組だったのではないでしょうか。
英語以外にも覚えたい言葉と好きなテーマの組み合わせは無数にあると思います。
中国語の太極拳、ドイツ語のサッカーの本、無数にあるので、試されてはいかがでしょうか。
語学以外の例は、どんなことがあるでしょうか。
私は、俳句をひねり出すために、好きな散歩をしています。散歩は季節の変化を楽しむことができ、しかも季語が必須の俳句にはちょうどいい組み合わせです。
掃除は嫌いだけれど、写真が好きな方は、毎日、デジカメで部屋を撮ってみて下さい。一日目だけは、ちょっと掃除も抵抗があるかも知れませんが、毎日、きれいになっていく部屋の写真を見たら、掃除も続くようになります。(もちろん個人差はあります)
なかなか早く床に着けない人は、目覚まし時計ではなく、就寝時計をセットしてみて下さい。就寝時計というのは、寝る時間になったらその時間を教えてくれる時計です。もちろん普通の目覚まし時計を併用できます。夜更かしする方は、朝、起きることができずに目覚まし時計をセットするのは得意なはずですので、是非、早く寝たいと思ったら就寝時計を使ってみましょう。
他にもいろんな組み合わせがあると思います。是非、「抱き合わせ」を試されて、結果を教えて下さい。