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チーム作り

プロジェクトを進める際に、目標の明確化・共有化、スケジュール作成、進捗管理、予算獲得などとともに重要なのが、チーム編成です。必要な人材を集めるたいへんさは、どのプロジェクトリーダーも経験します。その上に、チームメンバーの組み合わせに注意を払うことも必要になります。


スキルだけでなく、相性も大切です。


そんな時に、人それぞれが持つIFTO(INPUT→FEEL→THINK→OUTPUT)の特徴をご覧になるとヒントがあります。研究熱心、つまり情報収集や思索、INPUTTHINKの部分が得意な人、感受性豊かなFEELの得意な人、説得やプレゼンテーションが上手な、OUTPUTの得意な人というように、プロジェクトメンバーの特性を、IFTOの各プロセスで考えてみて下さい。そして、各プロセスを補完しあうメンバー構成になるようにすると、チーム運営がうまくいくのではないでしょうか。


まわりで上手に運営をしているチームがあったら、そのメンバーの特徴をちょっと観察してみて下さい。




孔子

昨日は、中国語の授業が終わった後に、少しだけ、中国語の先生と雑談をしました。

文化大革命の時に、孔子の考えも徹底的に弾圧されていたのが、北京オリンピックへ向けてマナーを良くしようということからかも知れませんが、中国では孔子を見直そうという方向にあるということでした。

時代が変わっても多くの人が何らかの参考にしようと考えるのは、やはり本質的なものが備わっているからだと思います。


中国語の先生との雑談(INPUT)から、なるほどと感嘆(FEEL)し、孔子の言葉を参考にしようと考えて(THINK)、次のようなことを書いて(OUTPUT)みました。


子曰く 「思うて学ばざれば、すなわち暗し、学びて思わざればすなわち、危うし」。

学ぶということは、自分の中に情報をINPUTしていくことになります。INPUTTHINKの両方が必要であることを言った言葉です。この孔子の言葉を、IFTO的にもじってみますと「感じて思わざれば、すなわち弱し、思いて動かざれば、すなわち遠し」とでもなるでしょうか。自分がFEELした際に、何故そう感じたのかや感じたことをやる気に切り替えることがないと、思いや行動に力強さが不足します。また考えただけで行動しなければ、何かを実現するのは遠い先になります。

先人の言葉に触れる機会を作り、触れるだけで終わらせない工夫(IFTOを意識する)をされてはいかがでしょうか。


先人に学ぶことはたくさんあると思います。論語に関する書籍を読んでみようと思っています。




習慣化のために、より具体的な計画とイメージ

多くの人は、食事をする、睡眠をとる、仕事をする、学校で勉強するなどを毎日、繰り返しています。

食事や睡眠は、生きるために必要なことなので、生きる本能のようなものですから、自然と習慣化しています。

仕事をすることや学校で勉強することは、本能とは違うかも知れませんが、生きていくためとか、将来のために当然のように習慣になっています。


食事や睡眠とは違って、本能とは違うことで、何かをするということでひとつの壁があります。

それが好きなことならば、その壁は低くなります。好きでないことでもやらなければいけない時に、いかに壁を低くするかで、誰もがいろんな工夫をしています。

好きではないけれども、好きになる方法を考えている人も思います。

仕事が今は興味のない分野(本当に嫌いなぐらい興味がない場合は、また別な議論になりますが・・・・)だとしても、より効率よくする工夫をするなどして仕事を面白くして仕事を好きにしようという考えもあります。そしてやっている内に、奥深いことを知って、本当に好きになっていくこともあります。

とにかく、エイやと取り組んでしまう方法もあります。エイやが長続きさせるかどうかですが、始めないよりはよいと思います。

このように、やらなければいけないことを習慣化することで、誰もがそれなりの工夫をしています。


ちょっとIFTO(INPUT→FEEL→THINK→OUTPUT)の流れで考えみましょう。やらなければいけないことは決まり、それが自分の中にINPUTされます。「わあ、嫌だなあ」と感じたら、それを成し遂げた自分を想像して、その結果をFEELして下さい。多分、嫌なことでもきちんとやる自分を考えたら、少し前向きになると思います。そうなると、じゃどうやって成し遂げるかを考え(THINK)計画するのですが、ここで更にひと工夫します。できるだけ具体的な行動計画にすることです。いつまでに(締め切り)どこでどんなことをするかまで考えて、その結果をイメージしてしまうことです。


この流れを、小さな身近なことでもいいですから、是非、始めてみて下さい。

IFTO(INPUT→FEEL→THINK→OUTPUT)の流れを意識することが自然と習慣化され、実行力も自然とついてきます。



結果の分かる化、できたらビジュアル化

何かに取り組んでいる時に、その結果が直ぐに分かるものばかりではありません。


語学を学ばれた方は経験されたことがあるかも知れませんが、なかなか上達しないであきらめてしまいそうになったり、あきらめてしまったことはありませんか。また、コツコツと続けていた語学学習によって、ある時、急に上手になったと実感を持たれた方もいらっしゃると思います。

語学がそこそこ使えるようになるには累計時間が2,000時間必要ということを読んだことがあります。例えば、毎日1時間語学の学習をしたとして、2,000日(約5年半)掛かる計算です。中学の3年間と高校の3年間で、毎日コツコツと英語を勉強していれば、そこそこになる計算になります。この「毎日コツコツ」というのが意外とたいへんなわけですね。


結果が直ぐに分からないものに取り組む時には、毎日のコツコツを分かる化、できたらビジュアル化していく方法があります。

例えば、中国語をマスターしようと決めたならば、それ専用のカレンダーを作って、そこに勉強した時間を記録する方法があります。記録の仕方は、その日の時間と今までの累計を書いていきます。1ヶ月ぐらい続けていると、中国語の学習が生活の一部になるのと、後、どれぐらいで2,000時間になるのかが分かって学習意欲が湧いてきます。2,000時間があまりにも先だと感じたら、まずは、10時間、30時間、50時間・・・・と目標を分割しておく手もあります。グラフとかにするともっていいかも知れません。


今年の目標を達成するためにも、目標への進捗を、分かる形、できたらビジュアル化してみてはいかがでしょうか。

それによって、IFTO(INPUT→FEEL→THINK→OUTPUT)がひとつの流れになることを体感できます




気持ちのありよう

花を見て、「美しい」と感じて、爽やかな気持ちになって、その一日が、いい気持ちで過ごせたりした経験はありませんか。いい気持ちの時には、道に迷っている方がいたら、進んで教えるなど、気持ちのありようというのは、考えや行動に影響します。


仕事で、今やろうとしていた時に、上司から「あれ、終わった?」と言われて、やる気がそがれたりしたこともあるのではないでしょうか。本当に、今やろうとしていた時もあるかも知れませんが、それを自分への言い訳にしている部分もあります。


花を見るのも、上司からの言葉も、INPUTです。それにどう感じるか(FEEL)に、人はそれぞれの「癖」があります。もちろんINPUTにもよりますが、前向きに捉える「癖」の人もいれば、どうも後ろ向きに捉える「癖」の人もいます。

その「癖」を知ることが大切だと思います。

前向きが良くて、後ろ向きが悪いということではありません。後ろ向きと捕らえがちなことも、実はリスクを回避するための防衛本能からくる場合もあります。

自分のFEELの「癖」がどういう考え(THINK)や行動(OUTPUT)につながっているか、もしくはつながっていないかを見ることが必要です。

IFTO(INPUT→FEEL→THINK→OUTPUT)の流れの中で、自分が良いと思うOUTPUTにつながらないFEELがあるならば、そのFEELに流されないように意識することは必要です。

例えばですが、後ろ向きに捉えがちで、その結果として実行に結びつかないならば、一度、外から自分自身を見てみるといいと思います。「ああ後ろ向きに捉えてしまったなあ」と感じたら、前向きな面を探してみましょう。よく言われる例ですが、電車が長い時間止まってしまった時に、「本を読む時間ができた。ラッキー」と捉えることができれば、気持ちのありようも違いますし、同じ時間をイライラして待つよりも、時間も有効に使えます。


何でも前向きに捉えがちですと、すぐに騙されるということもあります。もし、よく騙されるなあという人は、前向きに捉えがち過ぎないか、ご自身を振り返ってみられてはいかがでしょうか。

IFTO(INPUT→FEEL→THINK→OUTPUT)の流れを意識し、その中でFEELの「癖」を知り、その結果のOUTPUTがどうかを考え、必要以上にFEELに流されない工夫も必要です。