底知れない生息域 | IDSアライグマ・ハクビシン・スズメバチ駆除日記

IDSアライグマ・ハクビシン・スズメバチ駆除日記

ハチ・有害獣駆除担当のヴェスパ1号、アライグマ駆除担当の変人プロチョーネ1号、太ったネズミ駆除担当ムスムスクルスムスクルス初代 そして、ハクビシンのツヨシとヨワシの日常の奮闘ブログです♪
最近はツイッター中心
ツイッター https://twitter.com/cZkS6rKHLmEb5Be

 プロチョーネです。このところ気温が急上昇したとたんに捕獲が途絶えたかと思えば、今週はあちこちで幼獣と親が捕獲、目撃されてめまぐるしい展開でした。おまけにとんでもないことを思い知らされました・・・。

 木曜には一気に3箇所から連絡があり、いずれもアライグマの家族がらみでした。

 

 

1件目 玄関脇にアライグマの子供らしき動物がいる。

 駆け付けてみると見覚えのある光景が。幼獣が一匹うずくまっていました。顔を見ればやはり・・・

 目が見えないようです。去年のまさに今頃も全く同じような幼獣を同じく玄関先で捕獲したものでした(https://ameblo.jp/ids-gaichu-h/entry-12465312832.html)。体も小さかったので栄養が足りないために起こる症状なのか、たまにこうして目が発達しない個体がいるのか、分かりませんが既にある程度動けるようになっている生後1ヵ月半~2ヶ月ですから家族についていけずに置いて行かれた可能性が高いでしょう。このような置き去りも、まだまだアライグマの生態について知らない領域があることを知らしめてくれます・・・。

(これもまだ1か月半程度の、発育もあまりしていない個体でした)

 

 

2件目 例年親子が住み着く家から今年も音がするという連絡

 ここは毎年このくらいの時期にアライグマの親子に生息される場所で、過去2年は結局何も捕まらずじまいでした。ここは家ではなく物置代わりに使われている2階建ての建物で、この2階部分の天井裏への侵入口があるため、毎年そこに入り込まれています。

 中はこのようにアライグマが走り回って天井板は歪み、画面下奥の押入れには当然のように子供がいたりしました。去年はまさに押入れの中から子供の鳴き声がしていたんですが、親に噛み付かれるのでは・・・と当時はまだ恐ろしかったために罠だけ仕掛けて退散していたんですよぼけー

 しかし、この前親がいる前で子供を捕まえた経験(https://ameblo.jp/ids-gaichu-h/entry-12593894343.html)をしたことで、もはや直接捕獲を恐れることもなくなったプロチョーネには格好の捕獲機会としか見えなく

なっています炎

 というわけでガラッ

 いました。

(もう少し近くで撮っておけばよかった・・・)

 3頭獲りました。

(それなりに発育具合もよく、2~3ヵ月はいってる大きな幼獣たちでした) 

親を警戒しながらの捕獲でしたが親は天井裏にいたようで、バタバタとうろついているだけでした。おそらく柔らかいものがある押入れに一時入れておいて遊ばせるか昼寝でもさせておいたのでしょう。まさか突然ニンゲンが襲ってくるとも思わなかったでしょう。まあ、ニンゲンもアライグマに家に侵入されて子育てされるとは思ってなかったでしょうから不意打ちはお互い様ではあります(この家の人にとっては恒例ですが)ぶー

 ともかくこれでやっとこの家でアライグマを捕獲することはできましたけど、おそらく母親は別の所に逃げ出してしまってまた子供を産む可能性もあります。こんな機会を考えると、やはり成獣も直接捕獲できるようになりたいとは思います。そんな道具もあるようなので、10万円給付されたら買おうかなうーん。埼玉県での給付はまだまだ先のようですが・・・。

 ※一応建物の外周に罠も仕掛けておきました。

 

 

 

3件目 長年近隣の空家から変な鳴き声、足音がする

 で、ここが色々な意味ですごかったんですよ。見るからに7,80年代に大量に建築された古い住宅地の一角なんですが、昼間だというのに普通に幼獣の鳴き声が家の中から聞こえてきました。さすがにここまであからさまに気配を見せてくる現場は経験ないです。

 あのように、屋根部分が完全に破損し、1階部分も同様に破れています。典型的すぎる壊され方である上、何年もアライグマに使い古され、踏み荒らされたことが一目でわかる状態です・・・。

 おまけに住宅地のそばには鬱蒼とした林、というか森が。

 いや・・樹海と言ってもいいか?えーん一応ここは町の外郭ではなくある程度中心部の川に近い地区なんですけど・・・果てが見えない森が拡がっています。そりゃ、動物たちなんて縦横無尽に利用できますわな。

で、翌日もここから連絡があったようで、幼獣が一頭近隣にうずくまっていたところを役場の職員が捕まえてくれました。どうやら空き家に住む家族からはぐれてしまったようです。

 ↑ 既に物を強くつかめる程度に発達している前足(手)

 ↑人間よりも指も長く器用そうな後ろ足

 

 この日に行った際にも空き家からは鳴き声がしており、いかに長年アライグマたちが我が物顔でここを利用していたかが分かります(全部同じ個体ではないでしょうが、多くの個体が利用してきたと思います)。

※もちろん家の周囲に罠を設置しましたが今のところ親は捕まっていません・・・。

 

 

 しかも何がショックかって、この場所のほんの近所に何年も罠を設置し続けて30頭以上捕獲してきた場所があるんですよね・・・。そこも最近は捕獲がなくなってきて、「この自治体内でアライグマが繁殖できそうなところなんて、依頼がある度に潰してきたし、従事者の人たちが各地で目を光らせてるからほぼないのでは・・・?」などと思っていた自分の甘さを思い知らされますゲラゲラ。ハハハ・・・

 うん、ただ僕と行政側が知らないだけで、まだまだ放置された空家、、水路やけもの道、餌場など、アライグマが利用したり繁殖するような場所はこの自治体だけでも無数にあるんでしょうね。これだけ熱心に駆除をしている自治体ですらこうなら、他の自治体なんていったいどれほど把握し切れていない動物の生息域があるのだろうと思うと・・

 

 アライグマもハクビシンも減るわけないですよね。

真顔