・・・プロチョーネです。夜遅くにようやく全ての作業を終えてブログを書いてます。今週もまた頭から捕獲が続いてブログを書く暇もありませんでした。まあいいや、連休前だし水曜休みだったし。
というわけで今週の波乱をお伝えします。
ともかく数がすごかった。
もういちいち細かい違いを扱う気も失せるほどです。月曜5頭、火曜2頭、水曜挟んで木曜また5頭。今月の傾向であるハクビシン成分多めなのは引き継がれてアライグマハクビシン半分ずつくらいの配分で捕まる捕まる。どれも体重もアライグマが4~5kg、ハクビシンも1歳程度のや幼獣、大人も3㎏程度と普通な感じでしたがとにかくあちこちでまんべんなく捕まり続けた印象です。
そして金曜日はそんなに捕まらないだろうと思えば、数ヶ月連絡が無かった人たちのところで3頭捕獲・・・。
いかに何カ月も捕獲が無いからといって永遠に彼らが来ないわけではないことを思い知らせてくれます。
で・・・この状況の上にやってきたのが、例年家の中にアライグマから子供を産み付けられる家から「1ヵ月くらい前から泣き声がする」という依頼・・・。
いつもは1階の天井裏、押入れなんかで幼獣と親が捕まっていたのですが、今年は2階の天井裏とのこと。
早速糞がありますね。しかし鳴き声は聞こえても姿は見えません。どうやら隅の方から聞こえてきたのでそちらを照らしてみると・・・
屋根の先端部分の隙間に何かいるようです・・・。
いました。あんな狭い所で寝ているらしい幼獣が・・・何頭も。
おいおい・・・さらに横には大きなアライグマ、明らかに母親がいます・・・。
この状況を家主の方に伝えると、過去に何度も入られているためか捕まえることに乗り気で「その棒みたいなので捕まえられるんじゃないの?」と僕が去年幼獣を捕まえた時などに使った道具(https://ameblo.jp/ids-gaichu-h/entry-12480286982.html)を見て言ってくるので捕まえることにしました・・・(^_^;)。いや、正直ね、こんな近くに親がいる状況で子供に手を出したら襲われるじゃないかと恐ろしかったのは確かです(笑)。それにかなり狭いすき間にいたので届くかも分かりませんでした。
でもこうしていざ突っ込んでみればうまく入り、ワイヤーを幼獣の体に引っ掛けることに成功。
罠に放り込みます。まだ生後1ヵ月程度では目も開いておらずまともに動く事もできないので逃げられることもありません。
※一旦下に逃げてからこちらの様子をうかがう母親。別に吠えたり威嚇する事もなくそのうちいなくなりました。おそらく寝ていた横で幼獣がいなくなっていたので何が起こったかよく分かってなかったのかもしれません。
そして無事全部・・・・5頭を捕まえることに成功・・・!大した数です。彼らが育ちきっていたらまた大変なことになっていたでしょう。
しかしこれで終わりません。家主の方は3年前にヴェスパさんが同じくこの家で捕まえた幼獣を囮に母親を捕まえたことを覚えていたので、それをやってほしいとのこと。
これも正直、目の前で子供全部捕まるのを目の当たりにした母親がわざわざ戻ってくるか・・・?(3年前は幼獣の捕獲は目撃されてないはず)と思いましたが、一応やってみることにしました。
かわいそうですが1頭をネットで包んで罠に吊るして天井裏に設置。本来休みなんですけど日曜日まで様子を見ることにして、親が捕まらなくても日曜日に幼獣を回収するということにしました。その間に親が捕まらないなら、おそらくもう逃げてるでしょう。
いやー、朝から晩まで走り回ったり天井裏を這いつくばったりしてさすがに疲れました。まあいいですよ、連休前だし。少なくとももう1回休み中に県北に行かなければなりませんけど
追記(5月3日)
で、日曜にまた県北はるばる行ってきましたけど・・・
子供の姿は無く、罠も作動しておりませんでした・・・
理由は簡単で、幼獣が暴れて何度か罠が閉まって家の人が設置し直した際に間違ったやり方でセットしてしまったからです。
本来はもっと後ろにこの棒が引っかかってるんですが、ずいぶん手前に引っ掛けてしまったみたいです。仕掛け方なら伝えていたのですが棒を外すとは思ってなかったので不意を突かれた結果になってしまいました
どうやら幼獣を囮にした後も天井裏で足音が続いていたということなので、僕の予想とは違ってアライグマの母親はずっと子供を助けるすきを窺い、助けたみたいですね。
ハクビシンなんかだとあっさりと逃げ出した現場を見たので見くびっていましたが、アライグマの子供に対する保護意識の強さを思い知りました。