PCやスマホでクラシック音楽鑑賞?① 〈概要編〉 | ヴァイオリン技術者の弦楽器研究ノート

ヴァイオリン技術者の弦楽器研究ノート

クラシックの本場ヨーロッパで職人として働いている技術者の視点で弦楽器をこっそり解明していきます。

(2021年現在の記事です)


こんにちはヴァイオリン職人のガリッポです。

私もいわば「音楽業界」で働いている業界人ですね。そんな意識はほとんど忘れていますが憧れの職業の部類に入るでしょう。うちのお店にも楽器メーカーの営業の人が来ます。営業の人でもスーツなんて着ている人はおらず、革ジャンなどを着ていたりします。弦楽器やクラシック専門の人ではなく、会社の中で弦楽器の部署に回されただけだったりもします。演奏家でも普段からタキシードを着ている人なんていません。ジーンズをはいている人が多いのでチェロの縁に色がついていることも多いです。
しかし、日本では営業マンはスーツを着るのが常識なようでそんな話を聞くと特殊な業界にいるのかと思います。しかし街でもほとんどスーツを着た人を見ることは無く銀行員くらいでしょう。うちに営業で来ていた保険会社の女性の方はチェックのネルシャツにジーンズとブーツで馬で来たんじゃないかと思うようなカウボーイスタイルでした。好きな格好をしています。

ヴァイオリン職人は珍しいようでこちらではお客さんや観光客に「美しい職業」だと言われます。中にいる人は美しいだけじゃないということを知っていますが、美しい職業だということは間違っていません。そうでなければ働いている意味もないでしょう。

私自身はそんな音楽業界の人間でありながら、現在の音楽事情には全く疎いというのですからひどいものです。30代の頃は楽器製作に夢中になっていて他のことに意識を向ける余裕もなかったものです。それがコロナの流行もあって趣味のようなことも考えるようになりました。お客さんには趣味で音楽を楽しんでいる方が多いのにこちらは堅物の仕事人間で趣味の一つもないというのでは価値観が合いません。

現代の産業は効率化が進んでいるのに、ヴァイオリン職人は昔のままの手作業の職業であるばかりか、お客さんを直接相手にしなくてはいけないので様々な業務があって何から何までやらないといけません。こんなに時間が足りないということを職人になる前は想像もつきませんでした。会社といっても人数は最低限で役割の分担もできません。量産工場なら自分の担当する作業だけをすればいいでしょうがそうもいきません。研究開発だけで食っていけるはずもなく自分の人生の目的として勤務以外の時間にすることになります。そんなことをしているのは私くらいで職人の中でもキチガイの部類です。

映画やサッカーの試合を見るなんてことも2時間もまとまった時間が無かったのでできないことでした。ネットで映画を配信するサービスが人気があるようでそんな時間があることがうらやましいほどです。それでも音楽くらいは聞けるようにしたいと思います。


去年から取り組んできましたが、CDを買って聞くというのが最良であるという結論に達していました。アマゾンなどで販売されるようになりCDの値段はとても安くて1枚1000円もしません。中古なら送料のほうが高いくらいです。MP3のダウンロード販売に比べてもわずかに高いだけでほぼ変わらず、自宅の郵便受けに即時送られてくるのでレコード屋に行くよりも早いかもしれません。私の住んでいるところは地方なのでレコード屋も限られています。しかし意外とクラシックの本場だからかもしれませんが、有名どころの新譜くらいは雑貨屋のマルチメディアコーナーで買うことができます。今でもCDを音源にしている人は根強くいるようです。

東京にいたころは友達と渋谷のタワーレコードに行ってお宝のCDを探したものです。今でも待ち合わせはタワーレコードの一番上、クラシックフロアだったりします。銀座の山野楽器や秋葉原の石丸電気のCD店に行っていたのもなつかしいです。


それに対してもっと日常的に音楽を流すような聞き方をする方法を考えていきます。わりとヨーロッパではモーツァルトの時代から音楽はパーティーのBGMで参加者はおしゃべりばかりして音楽は聞いていないというのが普通だったようです。これはこちらで生活しているとよくわかります。日本人とは集中力が全く違っておしゃべりばかりしています。
日本でなら怪物級と思われるくらい社交的でおしゃべりな人が次々とやってきます。数人集まるとどこでもパーティー会場です。コロナ感染が拡大している要因でもあるでしょう。
日本でクラシック音楽鑑賞と言えば神様のような作曲家の作品を有り難く聞かせていただくというものですから全く違います。ミュージシャンが日本公演で来日すると日本のファンが敬意をもって集中して聞いてくれることに喜んでいます。逆に言うと欧米の人たちはコンサートなどはお客さんが自分たちを主役で楽しむためのものだと考えています。

クラシックに限らず一日中音楽を鳴らして生活する人が多くいます。一つはテレビがつまらないということもあります。日本でもテレビがつまらないと考えている人がいるかもしれませんが、それがこちらではもっとひどいです。面白い番組が始まったと思っても5週間くらいするとまた一回目の再放送に戻ってしまいます。番組を放送期日に間に合うように制作していないのです。テレビは再放送ばかりで、ドラマや映画はアメリカのものばかりです。それも何十年も前から同じものばかり放送しているので世代間のギャップがありません。毎日新しい番組が放送されているなんて日本人がいかに働き者かというわけです。クリスマスの祝日になると朝から晩まで毎年同じクリスマスにちなんだ映画を垂れ流しにします。休みたいのでテレビ局で働いている人数を最小にするためでしょう。いつも以上の予算をかけて、大みそかから正月に特別番組を競い合う日本とは全く違います。

そんなこともあって、音楽やラジオを聴きながら食事や家族で会話したり、新聞や雑誌を読むなんて過ごし方が一般的だったでしょう。それがインターネットに変わって来ただけです。

このため昔からラジオが日本とは違います。日本のように「ラジオ番組」というよりはずっと音楽を流しています。世代や音楽ジャンルごとに専門のチャンネルに分かれていて公共放送でも最新の流行音楽の若者向けや懐かしのロックポップスなどに分かれています。その一つにクラシックがあり、皆さんも知っている「放送楽団」も属しています。一つの局にいくつもあるラジオチャンネルの一つがクラシックでそれのオーケストラということです。そんなオーケストラに入れれば受信料収入で裕福な安定生活です。
民放でも音楽ジャンルごとに数多くのチャンネルがあります。それがテレビのデジタル化と同様にラジオもデジタル化されました。日本ではラジオのデジタル化は行われずインターネットでの配信になりました。それだけラジオへの投資額が違うということです。

デジタルラジオだけでなくインターネットでも配信されるようになり「インターネットラジオ局」が世界中に山ほどあります。しかしずっと聞いているにはどれも難点があります。良い曲を流している局があるとそのうちうっとうしいCMが入るようになります。CMも無いとやっていけないわけですが、音楽よりも音が大きいとびっくりします。クラシックではCMのやかましさとギャップがひどいものです。
もう一つはほとんどがポップミュージックの手法を応用したもので一曲が5分くらいのものを流すものです。クラシックでは曲の一部だけを切り取って流すことになります。

その点公共放送局のネット配信なら長編で交響曲などを聞くことができます。ただし複数の人がいると音楽の好みが分かれてしまい、公共放送の性質上まんべんなく曲を選ぶ必要があり嫌いな人が出てきていしまいます。クラシックの中でジャンルが絞れないのです。

クラシックに限らずに「嫌いな人がいる曲を流さない」という条件で探すと今度は同じ曲ばかりを繰り返す局になってしまいます。3日も聞いていると一巡したのが分かります。曲数が限られているのです。

そんなことで優良なインターネットラジオ局は本当に少なくてそれに代わるものを求めているわけです。


音楽を聴く方法


何かいい方法が無いかというわけですが、私は全く疎い物でした。それで調べてみました。皆さんは知っていることでしょうけども私はこんなことも知らなかったという話です。間違っていることもあるでしょう。

ラジオの放送が始まって家庭に普及するとメディアの中心にあったことでしょう。その中では音楽は重要なコンテンツだったはずです。テレビ放送が始めると単に音楽だけでなくパフォーマンスや容姿などが重要になってきてアイドルの文化もできてきました。
いずれにしてもラジオやテレビから流れてくる曲を聞いて気に入った曲があればレコードやCDを買って繰り返して聞いたものです。シングルレコードは裏表があってA面B面に2曲入っていました。CDでもシングルCDは直径が8cmと小さく数曲が入っていました。最新のヒット曲だけを聞きたいというライトなユーザーの多くはこれらを買っていたようです。特定のミュージシャンのファンになると10曲くらい入ったアルバムを買います。

それに対してクラシックでドボルザークの新世界を聴こうと思ったらシングルでは到底入りません。「アルバム」なんて言い方をしなくてもクラシックではレコードやCDと言えばアルバムのことです。またいくつかの楽章が集まって一つの曲になっているので一曲だけを買ってもしょうがないです。オペラやオラトリオなどでは物語の順番も決まっています。ラジオの曲紹介で「ブラームスのニューアルバムから」なんて聞くとブラームスが生きているようで違和感があります。

若い人が最新の流行の音楽を聴くというのが世間の主流でラジオやテレビの番組ではベスト10形式などでヒットチャートが紹介されてきました。30代になると新しい音楽を受け入れられなくなるという研究もあります。それ以上の年代の人は懐かしのヒット曲を聴き続けるというわけです。

2000年を過ぎると音楽をCDで買うかわりにインターネットで配信されるようなりました。当初はアメリカでインターネットが早く普及してパソコンとともに使われていました。日本ではまだ家庭にパソコンが普及しておらず自分で買えない若い世代も多かったはずです。それに対して携帯電話の方が先に普及して独自の進化を遂げていました。私は日本を離れて知らない世界になりますが「着うた」というものがあって携帯電話に40秒間曲をダウンロードして保存できるというものです。主に着信音として使うためのものでした。携帯電話の着信音はシンプルなものから徐々に進化していきました。私はその10年くらい前に中学生の頃パソコンで音楽をプログラムして遊んでいましたから珍しくもなく全く興味がありませんでした。携帯電話は買った時のそのままです。
当時の通信技術や通信量では40秒が限界とみなされたようです。それが通信規格の進歩で一曲丸々ダウンロードできるようになり「着うたフル」というのが盛んだったそうです。それでもクラシックファンからすれば使い物になりません。流行曲や懐かしの曲を聞くことができたのが画期的だったのでしょう。最盛期でも若者の一か月あたりのダウンロード曲数は平均するとせいぜい2~3曲でお小遣いの範囲内でそんなものです。アジアではカラオケも人気がありますので誰もが知っている流行歌を自分が歌えるようになるほど聞き込むというニーズに合っています。


その後iPodの大流行が来ます。私は持っていませんでしたが音楽業界ということもあって周りはみな持っていました。これは記憶装置のハードディスクが内蔵された携帯音楽プレイヤーでした。パソコンでダウンロードして購入したり、CDから取りこんだりしてパソコンに音楽を保存するということと同時に流行しました。たくさんの曲をコレクションすることに熱中した人もいたでしょう。それを持ち出せるのがiPodというものです。独特な操作感とため込んだ音楽をシャッフルして聞くという聞き方がヒットしたようです。それまではマニアや専門職向けだったアップル社の製品が一般大衆に使われるようになった最初でもあります。

その後スマートフォンが出てくるとiPodを持つことが面倒になります。あれだけ人気を誇ったiPodが今では過去のものです。


今伸びているのがSpotify(スポッティファイ)などのストリーム配信です。広告の入る無料のバージョンや月額料金を払う有料のバージョンがあり、コンピュータやスマホに音楽を記憶させなくても、インターネットに接続してリアルタイムで聞くことができます。かぞえ切れないほど多くの曲をいくらでも聞くことができます。とくにSpotifyの特徴は自分で曲を選ぶこともできますが、自動的に好きな音楽が集まるということです。iPodではせっせと自分でやっていたことが自動的になるわけです。また人が集めたものを利用することもできるます。私は使っていないのでイメージだけで言っています。

これはスウェーデンの会社でヨーロッパから出てきたのは理由がありそうです。つまりはじめの話のように一日中音楽を流し続けるような聞き方に適したものです。専門ラジオチャンネルでは好みが絞り切れないのに対してより好みに近い「プレイリスト」が作れるのです。心理学的には音楽の「方向性」で自己が表現されるというようなことでしょう。
欧米では利用者も多く、懐かしの曲を集めるだけでなく最新の流行がSpotifyから生まれるような時代になっていくのかもしれません。シングルを買ったり着うたを聞いていた時からすると洪水のように音楽が溢れます。食べ放題の店に初めて行った時のような驚きです。


もう一つ画期的だったのはYoutubeです。
実は現在日本で音楽の入手先として最も多いのがYoutubeだそうです。他の国でも同様でしょう。Youtubeはもともと無料で動画を視聴できるものでしたが、広告で収益を得るシステムになりました。それでユーチューバーなんて人が出てきて話題になりました。
動画配信ですから音声も配信できます。これを利用して音楽を配信することも行われてきました。当初は権利者に無断で勝手に配信する違法配信が多くあったようです。
広告収入が得られるとなれば、視聴者の数が世界で圧倒的に多いYoutubeなら許可するという権利者も増えてきました。

皆さんもYoutubeで曲名を入れて検索して聞いた経験があるかもしれません。

ただし「こんなことができるんだ」と思っても音楽鑑賞まで発展させる人は限られています。パソコンやスマホに内蔵されているスピーカーが貧弱でとてもじゃないけどもクラシック音楽を聴けるレベルではないのです。曲を検索してもわけのわからない動画もたくさん出てきてしまって探すのも面倒です。

良い音でパソコンの音楽を聴く方法


パソコンやスマホの音がひどいということで外付けのスピーカーやヘッドフォンが使われるようになりました。

現在主流なのはBluetoothスピーカーやワイヤレスイヤホンというものです。
いずれもBluetooth(ブルートゥース)という無線規格で音声を送信するもので、音声以外にもキーボードやマウスなどの規格もあります。

仕組みとしてはパソコンやスマホの側でデジタル音声データを圧縮して容量を減らし電波で送り、受信側で復元してデジタル音声のデータとなるものです。

復元されたデジタル音声はDAコンバーターを通してアナログ音声に変換します。
アンプによって電流(音量)を増幅しスピーカーの振動版を振動させます。
空気の振動が音になって耳に届くわけです。

これがスピーカーならより大きな音、イヤホンなら耳に近いので小さな音でも良いということになります。

若い人たちはこのような方法でスマホで音楽を聴いているそうです。


新しい技術は優れていると思われるかもしれません。しかし「音の良さ」という意味では何十年も前のステレオやオーディオ機器にもかないません。なぜかといえば最終的に空気を振動させて音にしなくてはいけないからです。CDでもデジタル音声をアナログに変換する必要があり無線で通信する以外は新しいことは何もありません。無線も電線でつなぐことより音質が優れているはずもありません。

もともとそのような機器を持っている人はそれを使い続けるほうがコストパフォーマンスが良いです。

Blutoothスピーカーなどはパソコンやスマホの音が悪すぎるので音が良く感じるだけでしょう。確かに1万円くらいの値段ならポップミュージックに特化して分かりやすい音を作り出してビックリするようなものがあります。


iPhoneなどアップル社の製品にはBluetooth以外にAirPlayという方式があります。これはワイヤレスLANを使うもので別の規格です。WindowsやAndroidには無く、同様の規格はあっても普及していません。Bluetoothのほうが簡単だと思います。


パソコンの音を高音質でステレオに出力する方法は今年の初めに紹介しました。
https://ameblo.jp/idealtone/entry-12647683891.html?frm=theme

USBケーブルでパソコンから「DAコンバーター」という機械に接続します。USBからデジタル音声信号が出力されています。DAコンバーターでアナログ信号に変換した後アンプに接続するとスピーカーから音が出るわけです。80年代以降のライン入力端子がついているものなら何でも使えます。最近のプリメインアンプにはDAコンバーターが内蔵されていてUSBケーブルを差すだけで使えるものが多くあります。

メーカーがシステムオーディオと呼ぶミニコンポのようなものは年代ごとに対応する機能が刻一刻と変わっていきます。5年も経つと音楽の聴き方が変わっていて対応しないということもあります。しかし根本的な部分は同じなのでその都度買い替える必要はありません。ライン入力がついていれば5年前の「古い製品」でも80年代のステレオと同じように使えます。


もっと簡単なのはヘッドフォンの出力からオーディオのライン入力につなぐことです。パソコンやスマホにもDAコンバーターが内蔵されていてヘッドフォンの端子からアナログ音声が出力されるのです。私のWindowsのパソコンではそんなに音はひどくはありませんが、スマホやタブレットではかなり悲惨なものです。音量も十分ではなくアンプの音量を無理やり上げるのは恐ろしいです。音響機器として設計されているものに比べると粗末なDAコンバーターやアナログ音声回路がついているからです。
またコストパフォーマンスが一番よい他の方法も次回考えていきます。


実は現在音楽を聴くのに使われている機材のトップがパソコンだそうです。当ブログの閲覧者数はスマホのほうが多いので意外でした。音楽ストリーミング配信でも曲やアルバムを探したりするのは画面が大きい方がやりやすいのは確かです。

それでも若い世代ではスマホで聞く人が多いはずで増えていくでしょう。
スマホの場合にはオーディオシステムで使うのにUSBケーブルで接続できるDAコンバーターはほとんどありません。
接続はできてもソフトウエアが対応していないのでアプリを立ち上げるごとにリセットが必要になったりします。
据置型のDAコンバーターはスマホには対応していないと考えた方が良いです。

ヘッドフォン用には中継アダプタにDAコンバーターが内蔵されたものがあります。モバイル用途に特化したものがスマホ用と考えたほうがいでしょう。


このためスマホやタブレットなどの場合にオーディオシステムから音を出すにはBluetoothで接続する必要があります。これだけでもお腹いっぱいの内容です。詳しい話は次回ということになります。



さらに最近のものでは「スマートスピーカー」というものがあります。Spotifyとともに使えばBGMとして音楽を流し続けるのも容易でしょう。しかしクラシックファンの音楽鑑賞となると音はあまりにも貧弱すぎます。もちろん特別クラシックファンでない人が日常生活にクラシック音楽を流すのには最適でしょうけども。

選択肢が増えて簡単ではない


私のような技術者のタイプでも理解するのはとても難しいです。それを年配の人や技術に疎い人が理解するのはとても難しいでしょう。

パソコンやスマホは古いオーディオシステムでも音楽を再生することができます。この手の情報が不足しています。メーカーは新しい製品を売りたいので古い製品が今でも通用するという事実は知られて欲しくないでしょう。大手メーカーは中継機器を売っていません。

一方マニア向けのような情報はあります。
オーディオマニア向けの製品は値段もめちゃくちゃ高いですし、音楽を聴くよりも「音を聞く」という意味合いが強くなります。音楽ファンにはオーバースペックなのです。特に最近オーディオに興味を持ち始めた人たちはオーディオの神髄が分かっていません。まだスペックに気を取られている年頃です。
また老舗オーディオメーカーのネットワークオーディオは複雑すぎる上にスマホより自由度がありません。Youtubeの音をFMラジオよりましな音でオーディオから出せればいいだけです。


スマホのようなモバイル機器の場合には場所に制限されないので、昔のようにステレオの前に座ってリモコンのようにスマホを操作すれば音楽を聴くことができます。タブレットならもう少し大きくて見やすく操作もしやすいでしょう。
パソコンの場合には設置している場所とステレオの設置場所が離れていると操作がしにくくなります。部屋の模様替えなどを考えないといけません。しかし無線でも接続できるのでコードの長さなどは考えなくても良いです。

本格的に聞きたいならCDがベストだと思います。
次回はもう少し詳しく見ていきましょう。