こんにちはガリッポです。

ラーセンの新しいチェロ弦の情報です。まだ詳しいことはよくわかりませんが、代理店からの宣伝で耐久性も改善しているようです。

お値段はこちらの定価が460ユーロでイルカノーネの432ユーロを超えます。
いろいろな楽器の仕事に取り掛かったところですがなにしろ音が出るのはいつも最後の段階です。
これ以上何も伝えることがありません。
音の不思議な話です。
演奏はおろか音楽をゆっくり聴く時間さえありません。作業しながら音楽をかけていても初めしか聞いていません。気が付くと終わっています。
音楽を聴くメディアの環境が様々に変化してきましたが、私はCDを買って聞くことをしています。CDは音源の種類が多く若い頃には入手できなかったものでもネットで購入ができます。
配信に比べるとデータの圧縮がありません。
配信で試聴し希望のCDを探して購入しディスクをプレイヤーにセットして聞くという一連の行為によって音楽を大事に思うことができます。昔はお小遣いで買ったCDを何度も何度も聞いたものです。
それでも不満点があって私のオーディオシステムから出る音がゴリゴリと硬質でカシャカシャと耳障りなところです。とても心が休まるものではありません。
様々な工夫によってだいぶましにはなってきました。CDによっては全く不満がありませんが、CDによってはひどく耳障りで不自然です。
これは録音の問題でもあります。録音する人や機材によって音が全然違うというわけです。録音スタジオのモニタースピーカーで調整した音を聞いて音を決めているのでしょうけども、こうもCDによってバラバラだと困ります。
基本的にオーディオ機器は録音された内容をより忠実に再生できることを高性能と言うでしょう。こうなると、変わった音で録音されたものはより変わった音に聞こえるのが優れたオーディオ製品という事になってしまいます。このため高級オーディオほど音に不満が生じ、チープなものの方が気にならなくて済むわけです。
クラシックなら同じ曲を多くの演奏家が録音しているのでいくつも買って好きな音のものを聞けば良く、自分にとっての「名盤」というわけです。
しかしマイナーな作品になるとそうも行きません。そのCDが世界で唯一の録音だったりします。
特にひどいのは古楽専門レーベルです。古楽器による録音は1990年頃から増えていきます。私は目の前でバロック楽器の音を聞くこともありますし、由緒ある古い教会や建物で聞いたこともあります。これがCDで聞くものと全く違うのです。
一つは古楽器は音が小さく、マイクで収録するのが難しいからというのが理由かもしれません。マイクから遠ざかると雑音が多くなるため、マイクを近づけると歴史的な建物の優雅な響きが記録されません。
チェンバロの音でも実際には軽やかに響くのに対して録音ではガチャガチャと金属的な音になっています。
ところが同じ古楽専門レーベルでモダン楽器の演奏を録音したCDでも同じような音になっています。
こうなると耳で聞いて敢えてそのような音にしていることになります。
録音エンジニアと私の耳では全く違うように聞こえているわけです。音とはこのようなものです。人によって聞こえ方が全然違うのです。
一つには「古楽器による演奏」を実感できるように通常のレーベルとは音を変えたという事も考えられます。普通なら古楽のCDは販売数もわずかですから、商業的にも功績をあげた(私の耳には変な音)の録音技術者が出世して、師弟関係のように尊敬されたのでしょうか。職人の世界がこのような感じですからそこから想像したまでで、実際は分かりません。
この時かつてのバロック音楽のイメージを一新し、ヴィヴァルディの四季ではかつてのイ・ムジチのような優雅で上品なものから、イル・ジャルディーノ・アルモニコのように激しくダイナミックなものに変わったのです。日本語ならビバルディと表記していたころとヴィヴァルディになった時代の違いです。
音も硬質でゴリゴリとした金属のような音ですが、実際にはそんな音ではありません。
確かに裸のガット弦は金属巻やナイロン弦に比べると刺激的な音が多く含まれています、しかし古い教会などの後ろの席で聞けばそんなことはありませんし、バロック楽器でも上等なものはモダン仕様の楽器とバランスが変わりません。
特に難しいのは楽器の数が多くなった時でオーケストラの合奏のケースです。ソロ演奏であれば一つの楽器に集中して楽器の持っている様々な音を豊かな情報量で記録できますがオーケストラとなると、一つ一つの楽器は細い線のような音になります。高音であれば耳に突き刺さります。
このような問題にオーディオ業界は無関心でしょう、人々が聞く音楽ジャンルは様々で、ポップミュージックが現在では主流になっているからです。
このようなジャンルではノリが良く躍動感が求められます。つまりオーディオ製品は躍動的なほど優れているという事になり、古楽の録音では「too much(過剰)」になってしまいます。
また他の製品と比べて相対的に高音質という概念も、よりくっきりはっきり聞こえるほうが優れていることになります。実際の音に近いのではなく、他の機器よりも優れた音というものです。
ヴァイオリンのオールドの名器であれば、ホール全体に音が響き渡り、音がどこから聞こえて来るかもわからなくなります。一方チープなものは細い音ではるかかなたのステージ上から聞こえます。
これがオーディオになるとチープな楽器のような音の方が高音質となってしまうのです。当然オーディオマニアがヴァイオリンの名器の音なんて知りませんから。
実際にホールで聞けばそれぞれの楽器の音はぐちゃぐちゃに混ざり溶けあって分厚いハーモニーとなります。それに対してオーディオ的には一つ一つ音が肉を失い骨だけになってバラバラに聞こえるのをS/N比が良いとか高解像度とか定位が良いと言って評価します。
そもそも多くのマニアは自分の理想とする音などは無く高いものを買ったり、理屈を信じて変化した音を「良い音」と評価するようです。
このためオーディオマニアの間で評判の機材やグッズ、音質改善の手法はあてにならないのです。
一方市場ではJBLやタンノイと言った名門ブランドの「名器」を音を聞かずに買う人が多くいます。ビンテージ市場も値上がりしていますが、粗大ごみのステレオのような音がするかもしれません。
このようなオーディオの用語は録音の世界でも使われます。今ではコンピュータを使って作曲者が自分で録音することもできます。どこの世界にもいる理解してないのに知識をひけらかす人に気をつけましょう。
ヴァイオリンなど弦楽器の方がオーディオ界よりも人口が少なく音についての記述や専門用語などの共通理解や情報が不足していますが、音というのがどういうものなのかいくらかわかったでしょうか?
ノイズという言葉があります。
ノイズとは日本語にすると騒音のことです。騒音ですから、やかましいとか不快に感じるものがノイズです。例えば小鳥のさえずりが心地良いと思う人にとってはノイズではありませんが不快に思う人にとってはノイズです。
電車の音も普通は騒音ですが、鉄道マニアが喜んで聞いていますし、昔はオーディオマニアが機関車の音を録音したものです。
ヴァイオリンなら不要と思う音がノイズになります。これだと人によって違いますね。音量がある安い楽器の音はノイズで、自分がひいきにしている楽器の音はノイズが少ないので優れいてると都合の良いように解釈できます。しかし楽器である以上音程とは関係ない音をノイズと考えるのが妥当でしょう。
録音であれば、音楽の音以外の音がノイズとなります。マイクの性能上余計な音がどうしても入ってしまうのです。それを減らすためにはマイクを楽器に接近させる必要があります、そうなるとホールや教会で聞く音とは違ってしまうのです。
FMラジオやカセットテープではあからさまにシーとかザーといった雑音が聞こえました。
それがデジタルになるとあからさまには聞こえなくなりました。それでノイズの問題は無くなったのでしょうか?
それに対して録音された音波の波形に乱れが起きればそれがノイズだというわけです。様々な要因によって未だにノイズたっぷりの音楽を聴いているのが現実です。
そのノイズは再生機器から生じるのではなくそもそもオーディオ機器に送られてくる電力に起因しているという考えがあります。家庭にもたらされる交流電流は50や60Hzの波でプラスとマイナスが入れ替わるものです。この波形に乱れが生じているとノイズが発生しているという事になります。
このようなノイズは精密機器や測定機器の誤作動や誤差を生み出すものと考えられています。
いよいよ普通の思考では理解できない世界になってきました。もし電気の専門教育を受けた人ならそんなことがオーディオの音に影響するわけがないと考えるかもしれません。こんなことはオカルトであるという意見もあります。
試しにやってみることができます。
オーディオで音楽を再生中に家じゅうの他の電気製品のコンセントを抜いてみることです。これによって音が良くなったと感じられたのならそれがノイズの発生源です。
私がやってみたところ最も効果が大きかったのはインターネットのモデムとw-lanルーターが一体になったもののコンセントを抜いた時です。意外にも冷蔵庫は違いが判りませんでした。
ルーターやパソコンを接続しているコンセントは、同じ部屋でもオーディオとは別の壁についているコンセントから取っています。同じコンセントから取ればさらに影響が強いでしょう。
したがってオーディオ以外の電気製品のコンセントを抜けば音が良くなるというわけです、しかしそれでは生活が不便です。
そこでこんな製品があります。

これはアメリカのGreen Waveというメーカーの電源ノイズフィルターというもので、空いたコンセントに刺すとノイズを除去できるというのです。
日本では正式には発売されていませんが個人輸入して使っている人がいます。これはヨーロッパ仕様で電圧が違います。
Youtubeでも市販の測定器を使ってこの製品の効果を試した動画があります。数値が激減しているのが分かります。何かしら効果があるようですが、疑いだすと測定器の方も疑わしくなってきます。
実際にパソコンやモデムルーターのつながっている壁のコンセントに差し込んでみました。
残響音の方に大きな影響を感じました。響きがクリアーになり、録音の内容をより忠実に再現しているように感じられました。音量がわずかに小さく感じ躍動感がややおとなしくなり古楽レーベルのひどく耳障りな金属音がマイルドにもなりました。
録音内容を忠実に再生するという事は高音質ではありますが、ヘンテコな録音ではよりヘンテコに聞こえます。
躍動感は私の機器の場合にはありすぎたので問題ありません。耳障りな音がマイルドになったのは私にとって素晴らしい成果です。
したがって抱えていた問題によっては音が悪くなったと感じる人もいるでしょう。
もしこれが電源ノイズ削減による効果だとしたら、人やCDによってはノイズがあった方が望ましく、無い方が望ましいことも起き得てしまいます。
しかしオーディオマニアという人たちはノイズを悪だと信じている宗教なので客観的に受け止めることは難しいでしょう。自分にとって都合の良いような解釈をしてしまいます。
ただし、私にとっては
電源ノイズが耳障りな音の原因だという仮説を着想しました。これは面白い視点です。弦楽器でも何かのヒントです。つまり音波の波形の乱れがおきること、音楽とは関係の無い音が原因ではないかと考えられます。逆に言うとヴァイオリン職人はこんなこともわかっていませんから、自由自在に柔らかい音や鋭い音の楽器を作り分けることができないという事です。
ちなみにこの製品はオーディオ用に作られているわけではありません。他に家庭で必要性が生じることは無いでしょう。性能の優れた機器だとしても売る相手がいません。
そこで目をつけられたのが何か電磁波を嫌う思想の人たちです。頭にアルミホイルを巻くような人たちのことで、実際に電磁波を遮断する帽子などが販売されています。そのようなところでこの機器も販売されているようです。
これを使っていますが健康状態が良くなったことは確認できません。
そのようなオカルトめいた業者によって販売されているので怪しげな製品という印象を受けます。

さらに別のものも試してみました。
これも同じように空いたコンセントに刺すものですが、こちらはifiオーディオというイギリスのメーカーのiPurifier ACというもので現在ではサイレントパワーというブランドで販売されています。
もともとはDACやヘッドフォンアンプなど同社製品のアクセサリーグッズとして販売されていたものを広く一般に販売するためでしょう。
ヨーロッパでは電圧は同じでも国によってプラグの形が異なります。イギリスではヨーロッパ大陸のプラグにアダプターを付けて使用します。このためこれはメーカー本国向けの製品となります。
日本でも2017年に発売され評判になった後、異常な高温に発熱するとか、測定しても数値が減らないまたは悪化すると動画が拡散されました。
一方でメーカーは測定法の問題を指摘したり、より専門的な機関によっては効果が計測されたとの情報もあります。
どちらが正しいのかわかりません。
メーカー(代理店)側の説明については次のリンクを参照してください。
https://ifi-audio.jp/acc/ipurifier_ac.html読んでも私はさっぱり意味がわかりません。もし言ってることが理にかなってるとしても、それが本当なのか嘘なのかもわかりません。全部信じていたら財産を失ってしまいます。

自作の電源ボックスに装着してみました。オーディオ機器は右から真空管プリアンプ、真空管パワーアンプ、CDプレーヤーの順でこちらの電源ケーブルも電線とプラグを買って作った自作です。電線はスープラというスウェーデンのメーカーです。
プラグや電源ボックスのコンセントは中国製のもので日本製品のコピー商品です。日本製品はこちらでは高すぎますし、日本製のキッチリカッチリした音よりもアバウトな音を期待して中国製にしました。それでも完成品のケーブルや電源タップを買うよりもプラグやコンセントのグレードが高くなります。市販品はアルミニウムの筐体になっていますが、自作ボックスはシナの無垢材を使っています。
緑色のランプが二つ付いています。一つはコンセントの向きが間違っているとオレンジに点灯します。その場合は半回転させてコンセントに差し込みます。もう一つはアースが接続されているかどうかです。ヨーロッパのコンセントはアースが来ていますので緑色です。電圧が220Ⅴ以上あるので標準装備です。緑のランプがついている時に正常に作動しているとのことです。
発熱はわずかに暖かくなっているくらいで、携帯電話の充電器以下です。
音についてはつけてすぐはゴリゴリと金属的な音がしました。翌日には感じなくなり2週間くらいすると劇的に音が柔らかくなったように感じました。
アコースティックの楽器やスピーカーでは使い込むことで音が良くなるという事は理解できますが、電気機器でも同様のことが起きるとされています。原因はわかりません。
効果を早めるために、音楽を聴かない時間は冷蔵庫の差し込まれているコンセントに取り付けていました。
今、付けたり外したりしてテストすると、外しても音がひどく悪いという事はありません。Green Waveが効いていることもあります。
しかしiPurifier ACを装着してよくよく聞き続けていると、余韻(残響)が長くそれでいてクリアーです。まさにコンサートホールのような音の響き方です。空気は暖かくリラックスしてウトウトと居眠りさえできます。私のスピーカーは躍動感がありすぎて実際にコンサートに行くと退屈な演奏にがっかりしたものでした。
金属的な音は豊かな響きの奥に隠れ一つの音の要素になっています。音のアタックと残響のタイミングがうまく合うようになりました。これも不思議です。
ゴリゴリした金属音は減少し古楽レーベルの録音でも音楽に専念できるようになりました。
古いスチール弦じゃないかと思うような古楽器によるタルティーニのヴァイオリンコンチェルトも音楽を楽しめるようになりました。大変美しい曲なので今度はコンチェルトの全曲を買おうかと思います。
この製品では本当にノイズが除去されているのかはわかりません。オーディオ用に作られているものの多くは同様でユーザーの測定結果には効果が表れずオカルトと考える人もいます。
一方で聴感で音をチューニングしてあると考えられます。センスの問題もありますが、私にとってはピッタリのものでした。
真逆の好みや悩みを抱えている人がいてもおかしくありません、人によって評価は正反対になるかもしれません。
それでも音声信号ではないのでサラウンドやエフェクターのように音を人工的に加工することはできるとは思えません。なぜかわからないけども「結果としての音」という事になるでしょう。
感性が合うメーカーはお気に入りとなります。評判で決まるわけではありません。
自作電源タップやケーブルとの組み合わせでより完成されたとも言えます。そのほか環境によって効果には差があると思われます。
ちなみに他のオーディオ機器のコンセントを刺す順番を変えると音が変わります。パワーアンプを一番右側にすると最もダイナミックで荒々しい音になります。一番左にすると穏やかになりますが完全に金属的な音が無くなるわけではないので真ん中にしています。
そもそもがDACやヘッドフォンアンプ用に作られているので大きな電力のアンプやスピーカーで聞くのは用途が違うかもしれません。
音楽ジャンルやCDによっては必要がないのでスイッチを付けようかと思っています。
このような効果はオーディオ機器だけでなく録音機器でも同様のようです、録音したときも電源由来のノイズも一緒に記録されてしまうそうです。
デジタルでもそうなの?ってなると理屈では理解できませんね。
録音機器やPAや楽器用の音響機器、電子楽器用など楽器業界でもノイズフィルター内臓の電源タップがあります。
音というのはこんなもので理屈なんてものははるかに超えています。初心者のマニアはマニュアルを経典のように信じ信仰を持ってしまいます。
弦楽器に関するグッズはこれらに比べるとはるかに市場規模が小さく投資額も少ないものです、研究設備すらなく「カーボン製は軽いから音が良い」くらいのレベルです。
高度になればなるほどケースバイケースとなることでしょう。
ちなみにこのようなオーディオのグッズは日本の方が盛んで音にこだわりが強くヨーロッパではそれほどではありません。ヨーロッパの人は見た目に高級感があると良いものを買ったと満足する人が多いようで、音について細かく分析するような人は少ないようです。気にすればするほど気になりますから。
同じようなことがヨーロッパの弦楽器職人やユーザーの考え方として理解してもらいたいものです。
こんなに難しい世界のなので「音響工学に通じている職人が作っているから音が良い」なんて考えるのは単純すぎます。肩書によるイメージだけの話です。音は実際に耳で聞いてみないとわかりません。
その後二つのノイズフィルターの併用是非を比較してみました。
iPurifier ACのみを付ける場合とつけない場合で試すとつけたほうが上記のように望ましい結果が得られます。
iPurifier ACとGreenwaveの両方つけるとiPurifier ACのみに比べると響きが少なく引き締まってタイトな音になりました。これがCDによって合う場合と合わない場合があります。
そこでスイッチを取り付けてCDによって切り替えられるようにしようと思います。
こうなるとノイズがあるかないかではなく、単になぜかわからないが音が変わりケースによって合う合わないということになります。
もはやノイズ云々の理屈は関係ありません。
録音の良いCDであればiPurifier ACのみの使用で最もコンサートホールのような豊かな響きが得られます。この場合測定機による結果の悪かったiPurifier ACが機能し、良い測定結果が得られたGreenwaveが劣ることになります。
これが音というものです。