ヤッホ、一葉ですヾ(@^▽^@)ノ
つい先日、お出かけ時のメモに使用する妄想ノートを整理していましたら、ちびぞう様からお与かりした記念リクのおまけを発掘いたしました…のでお届けいたします。 ←忘れていたのかよ…
本編は現代パラレル蓮キョでしたけれど、おまけ話だけを読むとまんま成立後蓮キョに思えなくもない不思議(笑)
そうなのよ。こちらは現代パラレル蓮キョなのですよ。
お楽しみいただけたら幸いです![]()
本編はこちら⇒それが世界の終わりでも【1 ・2 ・3 ・4 ・5 ・6 ・7・8 】
それが世界の終わりでも・おまけ
■ 愛しき誇り ■
世界80か国を対象に公募を受け付けたアルマンディの新ブランド、男性向けブライダルシリーズ。
私の恋人、敦賀蓮さんがそのイメージモデルに選抜されてから彼は毎日大忙しだった。
盛大な結婚式を挙げたあと世界一周ハネムーンを済ませ、構えた新居は恐ろしいほど立派なマンション。
贅沢にもワンフロアに一軒しか存在しないそこが新居だと言われた時、私はたぶん5分間ほどフリーズしたままだったと思う。
そして、新婚生活を始めた私たちは毎日毎日、いちゃいちゃベタベタ(笑)
毎日とても仲良くしていた。
――――――― 今日は何時に帰って来るかな…。
見晴らしのいい窓から外を眺め、眠らない街、東京を見下ろす。
蓮からのカエルコールが待ち遠しくて、私は携帯片手にソワソワしていた。
「 あっ♡ 」
振動を感知したと同時に流れる音楽。
画面を見ると非通知設定。
もしかしたらまた携帯失くしちゃったのかしら?…なんて思いながら私は笑顔で電話を受けた。
「 はい、もしもし、蓮? 」
ところが誰の声も聞こえてこない。
もう一度、今度は声を静めて蓮?と聞くと、確かに聞こえた低い声。
「 ……うん、そう。俺 」
「 なんだ、びっくりさせないで。間違えて切っちゃったかと思ったじゃない 」
「 ごめん。聞こえてるよ 」
その時、あれ?と思った。
いつもと声が違う気がする。
もう一度、慎重に蓮?と尋ねた私の耳に届いた声はもう明らかに蓮の声じゃなかった。
「 そうだよ。俺、蓮だよ 」
うそ!!!絶対違うわ。
なに、これ、間違い電話?
いえ、違う。これはあれ?いま流行りのオレオレ詐欺ってやつ?
それともなりすましのいたずら電話かしら。
どちらにしても赦せない!!
一体誰よ!だいたいまだ一度も私の名前を呼んでくれていないじゃない。
蓮だったら開口一番こう言うわ。
キョーコ。今日は俺、何時までに帰るからねって。
「 ……そう。あなた蓮なの? 」
そのとき私は予想外の不快さを受け、意地悪な気分でこの男の嘘を暴いてやりたくなってしまった。
違うと言ったところで否定されるのは目に見えているし、問答無用で電話を切ったとしても再び電話をかけてくる可能性は否めない。こういう輩はぎゃふんと言わせないとダメなのよ。
偽物の蓮は何が面白かったのか、電話の向こうでクスリと笑った。
「 そうだよ、俺、蓮だよ 」
嘘言わないで!!
私は蓮からの電話を待っているのよ。
それを邪魔するやつなんて、絶対に容赦してやらないから!!!
更に冷ややかな気分になった私は新月より鋭く目を細めた。
「 判ったわ。じゃあ、あなたのフルネームを教えて? 」
しばしの沈黙が拡がったことに私はニヤリとほくそ笑む。なんで?と聞こえた声は少し怯んだようだった。
「 ……なんで?俺の名前、忘れちゃった? 」
「 やぁだ、忘れたりしないわ。だって私が愛した人は蓮だけだもの。このまえ教会で愛を誓い合ったばかりじゃない。ね?だからあなたの名前を教えて? 」
「 ……蓮だって言ってるのに… 」
更に思考が鋭く冷める。
逆に私のはらわたは静かに煮えたぎり始めていた。
いいから言いなさいよ!ほら、蓮!!蓮よ!
嫌だもう、どうしてピンと来ないの!?
いまや蓮と云えば敦賀蓮だと連想してもおかしくないぐらい私の蓮は有名人だっていうのに!
「 もう!早く言ってよ。言えるでしょう?あなたの名字を!
それとも最上になった私のことが気に食わないわけ? 」
そこからおよそ7秒程度の間が開き
受話器の向こうからしたたかな笑みが聞こえた。
「 良かった。忘れていなかったんだね、安心した。
そう、俺。最上蓮だよ 」
言われた瞬間、ぐはぁっ!!!と盛大に鼻血を出しそうになった。
敦賀キョーコになった時は照れたけど
けど蓮が最上蓮と名乗るのも結構いい♡…なんて思う私はおかしな女なのでしょうか。
「 もしもし? 」
「 はい、もしもし?ごめんね、ちょっと自分の世界に入っちゃったわ。そしてよぉぉぉぉく判ったわ。
あなたが偽物だってことはねっ 」
「 ……っ!! 」
ブツン!!!と軽快に通話が切れて、私は痛快に肩を揺らした。
「 …フッ……ふっふっふ…… 」
いい気味よ。
あなたの顔なんて見たくもないけど
絶対、蓮の足元にも及ばないに違いないわ。
だって私の蓮は世界80か国の頂点に立った人よ。
蓮以上に素敵な人なんてこの世に居るわけないものね♡
ふっふっふ…となおも笑い続けていると不意に玄関のドアが開いた音が聞こえた。
「 えっ? 」
ここはとてもセキュリティの厳しいマンションなのだ。誰でも気軽に入って来られるような場所じゃない。
しかも家の中にいる私の許可なくこのフロアに降りられる人は極端に限られていた。
慌てて踵を返して玄関に向かった。
待ち望んだ人の姿を認めて私は両手を広げて駆けた。
「 蓮!!お帰りなさい♡ 」
「 ただいまキョーコ。ごめんね、驚かそうと思って連絡せずに帰って来ちゃった 」
「 うん、驚いた。でも嬉しい!!今日は早かったのね? 」
「 そう。久しぶりにね、キョーコと外で食事したいと思って急いで戻って来ちゃったんだ 」
「 え?外で?お家じゃダメなの? 」
「 え?キョーコ、もう作っちゃった? 」
「 ううん。蓮から帰るコール来てから作ろうと思っていたから 」
「 ……なんだ。じゃあ外に行こうよ。一緒に買い物もしたりして…。俺、久しぶりに君を見せびらかしに行きたい。
俺の可愛い奥さんを♡ 」
「 なぁに、それ。誰も羨ましがらないわよ。私の方が自慢しちゃうわ。
世界一素敵な旦那様を♡ 」
蓮の首元に腕を絡めて抱き上げられながらキスを受ける。
間違いない。
やっぱりあなたが一番素敵。
だから誇りに思っているの。
一生涯の伴侶として
あなたの名字を名乗れる自分を。
E N D
そういえば誰にも聞かれなかったから放置しておりましたが、蓮くんがエントリーしたそれの対象国を80か国としたのは、現在行われているミス・ユニバースの対象国が80か国だからでした。
その頂点に輝く人は本当に凄いですよね!!
ちなみに「あなたのフルネームを言って?」…は、過去、実際に一葉が口にしたものです(笑)
いたずら電話が流行っていた頃…って言っていいのかな。もう何年前かも分かりませんが、そう聞いた途端、ガチャン!と切れた爽快感を今でもはっきりと覚えております。
ふっふっふ…( ̄ー ̄) おヌシもワルよのぉ…
このお話、さらなる後日談をいま思いついてしまったのだが書いてもいいだろうか。いいや、書いちゃえ♡
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※このお話はおまけ2に続きます
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