有名私立校教師から見た私立受験の裏側と必勝法と失敗の理由 | 人生を夫婦で楽しむ方法

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食べることが大好きで、一食一食を大切にしております。人生は一度限り、後悔無く暮らしたいです。その為のヒントになるブログにしていきたいです。

昨日は、自作した明太子のカラスミ風が美味しかった記事を書きました。
 

 

想像以上に(本物のカラスミより)簡単にできるので、やってみて下さいませ。

記事の中に友人の子育てが凄いなあと思った事も書いてあります。


さて、受験を考えている小学6年生(中学3年生)の皆さんは、ついに追い込みになってきましたね。

正月も受験勉強を頑張ることでしょう。

そんな皆さんには、

大変な勉強が楽にいつまでもできるようになる方法の記事も書いています。

 

 

記事に書いた脳のリミッターを外す方法は参考になるかもしれません。


3年半前まで、某有名私立学校の教師をやっていましたので、

1年の締めくくりとして、今日は、受験の裏側、教師として思っていた事を書きます。

1.試験問題作り

とても慎重に作りますので、
 

私の教科では夏休み前から初めて、半年がかりで作っていました。

私立は転勤が基本ないため、
 

問題作成の教師がほぼ同じなので、どうしても出し方が似てきてしまいます。

特に、担当教科の理科は、出す範囲も限られているので、

過去問題の問題集が扱う5年以上前の内容なら、

出し方は違いますが、聞いている事は同じような問題が出題されていました。

2.採点で思う事

採点に間違いがあってはならないので、複数の教師で同じ答案の採点をやって、

チェックをかけていました。

その中で思うのは、ケアレスミスが多い事。

これで受験生の運命が変わるかと思うと、切ない気分になります。

慌ててしまうことが原因ですので、

試験開始の前に目をつぶり、深呼吸をして、

落ちついて解こうと自分に言い聞かせて下さい。

そして、試験開始の合図で、ゆっくり問題文を開きましょう。


それができれば、落ちついている証拠です。

慌てて問題文を広げる周りの受験生を感じられたら更に落ちついている証拠です。(笑)

3.合否判断について

倍率が高い学校でしたので、受験生の度数分布で、人数が多い点数の部分で合否が決まります。

つまり、同じ点数に十何人もの受験生がいる部分で合否が決まっていました。

よく補欠で入った生徒は劣等感を持つ事がありますが、その必要はまったく無いです。

だって、合計点で1点から3点くらいしか違わず、実力差はありません。

また、入学順位とその後の順位に相関関係はほとんど無く、トップクラスで入った生徒でも

不本意入学だと思っている生徒の成績は伸びません。

入学できた学校が、

運命の学校だと思って、その学校が最良だと考えると良いです。


4.合格最低点について

多くの学校が、合格最低点が60%前後になるように出題しています。

つまり、合否の判断するときは、標準分布になるほうが正しい判断ができるので、

60%位がちょうど良いのです。

なので、難しい問題は捨てて、できる問題を確実に解答すると合格に近づきます。

極端な話、40%できなくても合格する可能性があると言うことです。

 

5.受験校選びについて

学校選びでは、私立、公立、付属校、受験校、男子校、女子高、共学校の中で

選ぶ事になりますが、私立の場合は、それぞれの学校に個性があり、

ミスマッチで入学したため、辞めていく生徒が一定割合います。

受験生が行きたいと思う学校を受験して欲しいです。

つまり、受験校を偏差値で選ぶのではなく、自分に合う学校を選んで下さい。


進学塾では、 
チャレンジ校、本命校、滑り止め校を偏差値で決めてしまう事が多いと思います。

チャレンジ校に受かり、大喜びしたけど、付いていけず、自主退学になる。

滑り止め校しか受からず、不本意入学になり、学力が伸びなくなる。

等、悲しい事例が数多くあります。

受験は、目的ではなく手段であり、

大切なのは、

 

合格した学校で受験生が真の実力を発揮できるか。

滑り止めの学校だったけど、

その学校でトップスラスの成績を取り、部活動や生徒会で活躍し、

指定校推薦で、上位の大学に進学する生徒も大勢います。

私立受験を考えるなら、

 

それぞれの学校の個性をしっかり見極めて、受験校を決めて下さい。


6.合格必勝法

(1)過去問について

1.で述べたように私立学校は少ない人数、それも同じ教師が作る事が多いので、

傾向が似ています。なので、過去問をやるのは大切です。

ただし、早期に行うのはお薦めしません。だって、中学校受験も高校受験も

直前まで学力が伸びる(既習範囲が増える)ので、

これから徹底的に行うのが良いタイミングに感じます。

きちんと時間を守り、受験本番の雰囲気で取り組んで欲しいです。

手に入るのなら、6年前や7年前の問題もやってみると良いかも。

ただし、社会科は時事問題があるので、6年前の古い時事問題は出題されません。(笑)

(2)模擬試験を徹底的に

1月も模擬試験が有ると思うので、なるべく多く受けて下さい。

上記にリンクした「勉強がいくらでもできるようになる方法」 にも書きましたが、

模擬試験の緊張感にエンドルフィンが分泌され、点数が良ければドーパミンが分泌され、

受験勉強が嫌ではなくなる(勉強が好きになる)可能性があります。

また、模擬試験の基本、標準問題でできなかった問題は必ず出来るように復習する。

出来るようになると、ドーパミンが分泌され、ちょっと嬉しい気持ちになります。

こんな繰り返しで、勉強が好きになり、これからも学力は大きく伸びる事でしょう。

合格最低点は、60%。

基本、標準問題をしっかり押さえ、取りこぼしがありませんように。

先ほども書いたように応用問題ができなくても合格の可能性は充分にあるのです。


7.その他

最後に書きたいのは、勉強嫌いになっていませんか? ということ。

嫌々勉強していると、

受験が終わった瞬間からもう勉強したくないと思ってしまう受験生が沢山います。

そういう生徒って入学してきても学力が伸びないのですよね。

リンクした脳のリミッターを外す方法にも書いたエンドルフィン、ドーパミン、オキシトシン

等の脳内物質の分泌を意識して、勉強って楽しいものかもって感覚は持って欲しいです。


話は違いますが、
個別指導の塾に通って合格した生徒の自主退学率が高かった気がします。

マンツーマン教育で、学力を伸ばすことができても、集団教育(教室)での

勉強はついていけない可能性があるのです。

実力以上の学校に合格してしまう可能性も考えられます。

私の学校にも、何でこの子が入学できた? って思い調べてみると、

個別指導塾の出身だと言うことが多々ありました。

どうか、偏差値の高い学校を目指すのではなく、

実力にあった学校に進まれることをお勧めします。

受験本番まで後1ヶ月ちょっと、

受験生の皆さんの実力が発揮できる事を祈っています。

合格した学校が天命だと思って進学して欲しいと願います。


 

いちろうのもう一言

普段は、旅行系、食べ物系の記事を書いておりますが、

教師が天職だと思い36年間勤務してきましたので、

今年最後の記事は、教師目線の記事にしました。

教師目線の過去の記事は、テーマ「心の持ち方」 ↓ に入れている事が多いです。

 

 

上記をクリックして頂ければ、過去記事のリンクが見られます。

また、教師を60歳の年度末に、何故、辞めたかは、こちらに詳しく書きました。

 

 

退職後の経済問題についてもリアルに書いておりますので、読んで頂ければ、

参考になる部分があるかもしれません。

最 後 に

受験勉強は、脳が糖を大量消費しますので、

油の入らない甘い物を受験勉強のおやつに食べることをお勧めします。

と考えると、和菓子が一番ですよ。

羊羹(小豆の食物繊維もグッド)と渋いお茶(カフェインもグッド)

が好きになれば、受験勉強が捗るかも。(笑)

脳の栄養は、糖だけですよ。油はいりません。(笑)

油は、消化が大変なので血液が消化器官に行き、脳に行きません。

だから、油の少ないスイーツが、受験勉強のおやつにはピッタリです。

受験生を持つ多くのご家庭の皆さんが、


この記事を読んで頂けたら幸せです。

1年間、私のブログを読んで頂き、本当にありがとうございました。

来年もよろしくお願い致します。