●勉強方法
勉強は、「理解」、「準備」、「記憶」の3段階で行います。
「理解」は、テキストを読み、過去問と解答例を読み、内容をざっくりと理解するものです。
「準備」は、過去問を解きながら、過去問を解くために憶えるべき事柄をピックアップするものです。
「記憶」は、憶えるべき事柄を記憶して、記憶に基づいて問題を解けるようになるまで過去問を繰り返すものです。
というわけで、まずは、「理解」をクリアーします。
「理解」は、以下のような①~④の手順で行います。
①動画を視聴
LECのサイトでテキストに関する無料動画を見ることができます。
以下のサイトです。
2024 宅建士合格のトリセツ 基本テキスト - 宅建士|LEC東京リーガルマインド (lec-jp.com)
テキストは、44の単元で構成されています。
動画は、単元毎に用意されています。
再生時間は10~15分です。
②テキストを読む
動画を視聴して、テキストで単元の内容を理解します。
テキストは、1単元当たり10~15ページの内容になっています。
一方、動画はというと、10~15分の長さです。
1単元の中で特に重要なところ、ページにすると概ね2ページくらいのことを解説するものです。
動画は、単元全体を網羅していないわけです。
このため、動画は勉強する際のきっかけ程度にしかならないです。
テキストの内容は、自分で理解する必要があります。
③過去問を解く
テキストを読んだ後、該当する単元の過去問を解きます。
問題は4肢択一式です。
単に問題を解くのではなく、4つの選択肢の正誤を考えます。
④過去問とテキストの紐づけ
過去問の解説を読みます。
出題された論点が、テキストのどの部分に書かれている確認します。
見つけたら、過去問の方に、テキストのページを書き込みます。
テキストの方には、過去問の番号を書き込みます。
他の参考書を読んだときは、その参考書のページを書き込みます。
これが過去問とテキストの紐づけです。
以下は、左側が過去問の解説で、右側がテキストです。
このQ28の選択肢4番は、手付解除は相手方の履行前に関するものです。
手付解除は相手方の履行前については、テキストのP65で述べられています。
そこで、過去問に「P65」と書き込みます。
テキストに「Q28ー4」と書き込みます。
これで紐づけ完了です。
この作業、結構時間がかかります
しかしながら、このひと手間により、「手付解除は相手方の履行前」という論点は、複数回出題されていることが自明になります。
また、Q28を解いた際、「手付解除は相手方の履行前」について出題された他の問題が気になった時、テキストのP65を見れば確認することができます。
こうした積み重ねにより、個別の知識が全体として結びつく感覚を得られて、「あぁ、そういうことだったのか」という理解に繋がります。
●勉強日誌(4/22(月)~4/28(日))
4/22 80分
動画 1.1意思表示 20min
テキスト P2~P18 30min
過去問 Q1~Q4 30min
4/23 80分
動画 1.2制限行為能力 10min
テキスト P19~P28 30min
過去問 Q5~Q9 40min
4/24 80分
動画 1.3時効 20min
テキスト P29~P38 20min
過去問 Q10~Q12 40min
4/25 40分
動画 1.4代理 10min
テキスト P39~P54 30min
4/26 60分
過去問 Q13~Q20 60min
4/27(土) 130分
動画 1.5債務不履行・弁済 10min
テキスト P55~P70 60min
過去問 Q21~Q26 60min
4/28(日) 80分
動画 1.6契約不適合 15min
テキスト P71~P76 15min
過去問 Q27~Q29 50min
7日間で550分(9時間10分)勉強しました。
動画・テキストを6単元分勉強したので、これを6工程とカウントします。
過去問を29問解いたので、これを29工程とカウントします。
合計で35工程です。
これをこなすのに550分を要しましたので、1工程当たり16分を要するわけです。
LECの動画数と過去問の問題の合計は、375工程でした(これについては見たい方 こちろ をどうぞ)。
1工程16分なら、375工程は6,000分(100時間)です。
今回、7日間で550分勉強したので、375工程6,000分をクリアーするために、11週間かかります。
このペースで勉強すれば、7月7日には「理解」を終えることができそうです。
●感想
宅建士の権利関係は、民法です。
僕は、行政書士を受験した際、民法について勉強したことがあります。
民法の細かいルールや用語の厳密な意味は忘れていますが、用語そのものは全て見知ったものです。
というわけで、宅建士のテキストを読んで、その内容を理解することができます。
ところが、過去問の解説を読んで、テキストを読んでも、「なるほど」とはならないです。
民法は、難しいです。
民法を難しくしている原因は、民法の問題が判例を踏まえたものになっているからです。
1つの問題に対して、いろいろな用語が使われます。
単一のテーマではなく、複数のテーマが混ざり合った問題が多いです。
これは、過去問を読み解くために必要となる情報と論点が、テキストの複数か所に散らばって掲載されていることを意味します。
LECの「宅建士合格のトリセツ基本テキスト」は、とても分かりやすいです。
いろいろなイメージ図を挿入して、極限まで文章をカットしています。
このため、タイトル通り、「トリセツ」としては優秀です。
はじめの一歩としては最適です。
しかしながら、
テキストには、どうしても足りない記述があります。
これを読んだだけで、権利関係をスッキリと理解するのは難しい思います。
というわけで、権利関係をクリアーしたいのであれば、トリセツを軸にするのはいいですが、少し詳しい参考書を追加購入した方が良いと思いましたね。
●宅建士(受験勉強の経過)
一つ前を見たい方は、こちろ をどうぞ。
●技術士試験
テキストを最初から見たい方は、こちら をどうぞ。
●電験三種
受験勉強の経過を見たい方は、こちら をどうぞ(No1~No68を遡って見ることができます)。