技術士合格法(解答【Q11既設管内布設工法】) | 技術士を目指す人の会

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2008年に技術士合格後、「技術士を目指す人の会」を立ち上げ、多数の技術士を輩出。自身も勉学ノウハウを活かして行政書士、世界史検定2級、電験三種に合格。

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以下は、Q11(管路:既設管内布設工法)の解答例です。

 

【問題】

既設管内布設工法により管路整備を行う設計責任者として、次の内容について記述せよ。

①導入による効果

②導入に当たって調査すべき内容

③業務を進める手順及び留意事項

(1200字)

 

 

【解答作成に必要な情報】

1 既設管内布設工法の概要

 ・既設管内挿入工法

(油圧ジャッキによって挿入。口径400mm以上で適用可能)

・既設管内巻込工法

(縮径した巻込鋼板を管内に引込み、拡張・溶接。口径800mm以上は必要)

 

2 導入による効果

・軌道、幹線道路等の地下部の掘削回避

・他の埋設物件への影響回避

・掘削量の削減

・工事公害問題の低減

 

3 導入に当たって調査するべきこと

①既設管路状況の確認

 ・劣化程度、管種、管径、占用位置、屈曲程度、土被り

 ・異形管部及び付属設備の設置位置

 ・給水管の分岐位置

 ・管網状況

②現場条件の確認

・既設管周囲のガス管等、他の埋設物件の有無

・交通状況

・埋設地盤及び舗装経過年数

・断水時間の制限又は仮配管の必要性

 

4 業務を進める手順及び留意事項

 ・計画水量の決定(人口変動を考慮した水需要予測の実施が必要

・管径の決定(既設管内挿入工法は口径の減少量が大きいので十分な検討が必要。口径減少できない場合、更新や既設管路更生工法を検討)

 ・布設工法の決定(管種、継手、材料、施工の実現性、耐震性、コスト等の比較検討)

 ・立坑位置及び箇所数の決定

・施工中の給水方法に関する検討(既設管内に布設・更生する間は給水ができなくなるため、バックアップ配管、二重管又は仮設管の存在が不可欠になる)

・施工方法の確認(既設管の適切なクリーニングの徹底、既設管内挿入工法の場合はグラウト充填の徹底)

 

 

 

 

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