H30年度技術士二次試験(選択科目)の予想問題を作成しました。
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以下は、Q11(管路:既設管内布設工法)の解答例です。
【問題】
既設管内布設工法により管路整備を行う設計責任者として、次の内容について記述せよ。
①導入による効果
②導入に当たって調査すべき内容
③業務を進める手順及び留意事項
(1200字)
【解答作成に必要な情報】
1 既設管内布設工法の概要
・既設管内挿入工法
(油圧ジャッキによって挿入。口径400mm以上で適用可能)
・既設管内巻込工法
(縮径した巻込鋼板を管内に引込み、拡張・溶接。口径800mm以上は必要)
2 導入による効果
・軌道、幹線道路等の地下部の掘削回避
・他の埋設物件への影響回避
・掘削量の削減
・工事公害問題の低減
3 導入に当たって調査するべきこと
①既設管路状況の確認
・劣化程度、管種、管径、占用位置、屈曲程度、土被り
・異形管部及び付属設備の設置位置
・給水管の分岐位置
・管網状況
②現場条件の確認
・既設管周囲のガス管等、他の埋設物件の有無
・交通状況
・埋設地盤及び舗装経過年数
・断水時間の制限又は仮配管の必要性
4 業務を進める手順及び留意事項
・計画水量の決定(人口変動を考慮した水需要予測の実施が必要)
・管径の決定(既設管内挿入工法は口径の減少量が大きいので十分な検討が必要。口径減少できない場合、更新や既設管路更生工法を検討)
・布設工法の決定(管種、継手、材料、施工の実現性、耐震性、コスト等の比較検討)
・立坑位置及び箇所数の決定
・施工中の給水方法に関する検討(既設管内に布設・更生する間は給水ができなくなるため、バックアップ配管、二重管又は仮設管の存在が不可欠になる)
・施工方法の確認(既設管の適切なクリーニングの徹底、既設管内挿入工法の場合はグラウト充填の徹底)
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