遊星出版。
原稿書きもレイアウトも組み版も装丁もひとりでやってます。
作品によっては図や絵も描くことがあります。図はともかく、絵を描くことはちょいと苦手……というのは、「昔話するなんて(こちら→)」でお話したとおりです。
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ご存じのとおり、最近はAIが台頭していまして、AIアシスタントというだけあって、スタッフ的な役割をお願いすることもできます。
AI利用にあたっては、自分なりにルールを設けているつもりなんですが(「夢とAI(こちら→)」)、おさらいしておきます。
1:丸投げしない
2:鵜呑みにしない
3:分限を明確にする
著作権なども絡んできますが、何かいわれても「秘書がやりました」(最近はこれもダメ)、「記憶にございません」(もっとダメ。古すぎ)というわけにもいきません。
作品が商業ベースに乗っているか否かに関係なく、頒布するとなると、特に3をはっきりさせておくことが重要なわけですが、こんな場合はどうなのでしょう。
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【虚空蔵尊線画】
ウマイ・ヘタはおいときまして、15年以上前に描いた、いわゆる「過去絵」でして、オリジナルはふつうの画用紙にミリペンで描いた線画です。

【カラー虚空蔵尊】
これにクリスタでデジタル彩色して、虚空蔵尊さまには拙作「まほかみ」にご登場いただきました。イベントで配る名刺の裏にもご登場いただこうと、このままでもいいんですが、ためしにAIにブラッシュアップをお願いしてみました。

【カラー虚空蔵尊(Google Gemini修正版)】
そうしてできたのが上の絵で、AIのやることですから、顔などもシンメトリカルで持物(じもつ)もゴージャスになっています。
なかなかいいなと思いました。なにもコメントしないで自分の絵として出したくなるのは……人情なんですが、それではルールの3に抵触してしまいます。元は自分が描いた絵なので1.2.は大丈夫だと思います。
これが書籍であれば、何がAIによるもので何がそうでないか、巻末か奥付に明確に書くことができますが、名刺の裏ではスペースが限られているし捨てるのも忍びない。
さてどうしようか。
まあ結局、それもAIにきいちゃえとやってみたら、たとえばこんなコメントを書いておけば絶対安全とはいわないけど、まあまあいいんじゃないかといわれました。
最後は自分で判断して、カードの下に以下の文言を入れることにしました。
「線画・構成:白橋 升
顔貌・ディティール仕上げ:AI(Google Gemini)」
ちょっとしたクレジットですね。
慎重になりすぎなんじゃないか、と思われる向きもあるかもしれませんが、AIはヘルプにはなりますが、人間ではないので最終的な責任を取ることはできません。よく考えておくことが必要です。
最近は、なんでもAIにブン投げる問題に関する記事もみかけますが、クルマが便利だからといって、50m先のコンビニにいくのにいつもクルマを使っていたら足腰が萎えるのは当前で、同じ様に、なんでもかんでも無考えにAIにやらせていたら、創造力や、考える力もやがて萎えていくのではまあ……必定でしょうね。
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