なかったことに | ぼくは占い師じゃない

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易経という中国の古典、ウラナイの書を使いやすく再解釈して私家版・易経をつくろう! というブログ……だったんですが、最近はネタ切れで迷走中。

 ゼンタングルの基本的なオキテでは、タングルを描くとき修正はできません。描くという行為が人生になぞらえられているからです。


今描いているZenPad(くわしくはこちら→)では、やっちゃってる……というのは白状したとおりです(「旅の空」参照→)。

言い訳するわけではありませんが(この後に続くのは、だいたい言い訳)、オキテはオキテですから、やたらに破っていいわけありません(ていうか、破っちゃいけない)。

ほんとうにほんとうに、ど~しようもないときだけ、ちょこ~っとだけ……


やめときましょう。
言い訳です。

   ☆

修正不可。

タングルを描くことが人生なら、たしかにそうかもしれません。

起こったことは修正できません。

起こったことはなくなりません。

だけど、「なかったことにしてくれ」というコトバもあります。
聞かされた方は、やれやれ、とも思いますが、まあそうしてやるか、という寛大な対応もできます(ケースによりますがネ)。

実はゼンタングルにも、「なかったことにする方法」というのがあって、ぼくはワン・オー・ワンしか受けていませんのでわかりませんが、たぶんその先の話で教えてくれるんじゃないかと思います。

   ☆

「なかったことに」の例。

一番カンタンなのは、ブラックアウト。まちがった所を黒く塗りつぶしてしまいます。


【ZenPad #74 Jonqal】

タングルが人生なら、さしずめ、黒歴史ってところですか。

これを、ぼくが独自にひねったのがグレーアウト。

下の例ではグリッドのセルが、白と黒の部分に分かれていますが、配色を右下でまちがえました。

そこで、白いところにグレーを加えて、あたかもそこから新しい配色のパターンが始まったかのように見せかけています。

【ZenPad #73 Eye-wa】

タングルが人生なら、これはなんだろうな~、経歴詐称?

あ、しまった! ってところに、ちっこいBronx cheerを乗っけて描いてしまう、という手もあります。

タングルが人生なら、これは……くさいものにフタ、かな。


【ZenPad #13 Bronx cheer(これは単なるモノタングル。まちがいではありません)】

下の円環状に描かれたグリッドパターンでは、セルの中の白い三角の部分で、方向がちがっているところがあります。

【ZenPad #81 Avreal】

これ、放置しました。

タングルが人生なら、こういうのはまあ、「バックレる」とでもいいますか……

でもね。

上の81番などを見ると、これってほんとうに「まちがい」なのかなあ、と、思ったりもします。

だって、見る人はおそらくほとんどの場合、そんなことは気にしないでしょうし、みんなそれほどヒマじゃない。

一番気にしているのは、結局は描いた当人で、ZenPadの場合は、要は、なんらかのメッセージが浮上すればいいわけで……バックレたところで大勢(たいせい)に影響はありません。

   ☆

ていうか、この話。

最初の書き出しが、そもそも、まちがってました。

「ゼンタングルを描くときは修正してはイケナイ」

のではなく、

「ゼンタングルを一枚描くのは人生と同じ。人生に『まちがい』はない」

でした。

そもそも人生にマチガイはありません(あ~う~……たぶん)。
このブログの書き出しもまちがってはいません。


というわけで、つらくも楽しいZenPadの旅はまだ続きます。