薄暮 | ぼくは占い師じゃない

ぼくは占い師じゃない

易経という中国の古典、ウラナイの書を使いやすく再解釈して私家版・易経をつくろう! というブログ……だったんですが、最近はネタ切れで迷走中。

「成瀬は天下を取りにいく」を読んだ。

 最初の数頁だけ。

 電車で読むからと、かみさんが持ってった。

 でも、なるほどこれはおもしろい、と思った。

 若い人のお話だあ、とも思った。

 うらやましいような、目新しいような。

   ☆

 モダンな住宅街の中に
 朽ち果てそうな湯屋がある。

 散歩で見かけることもあるが
 やっているのを見たことがない。

 まだ暑い頃だったが
 夕方その前を通りかかった。

 歩行器を押す痩せた高齢女性と
 付き添いの女性が歩いていた。

 娘さんかお嫁さんだろう。
 ヘルパーさんではなさそう。

 女性が抱えた洗い桶には
 タオルとシャンプー。

 あたり一面
 空気までが黄昏色。

 煙突からは煙が立ち上り
 入り口には真っ新な暖簾。

 ぼくは、こういう方が好きかな。
 

ZenPad #85 Courant "U ARE NOT ALONE"】