一○奏-ichienso- のブログ
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婚約指輪 - 廃墟に咲く花 -



↑左からエメラルド、ダイアモンド、ルビーの入った婚約指輪。
しかし当初の目的では、このデザインで制作するつもりは全くなかった。
経緯を話していきます。
当初はこのデザインだった↑
多彩な色が輝く石を使って欲しいとのお客さんの希望により、オーストラリアンオパールの原石を選んだ。
この時点では金属は真鍮。
そこから8金に鋳造、
初めて鋳造に出した。
ゴム型とシリコン型があり、真鍮からだとゴム型の場合、完成後約6%縮む。
シリコン型だと約3%縮むらしい。
頭の中ではシリコン型(3%)分を想定して原型を真鍮で制作した。

たまたまドイツ人の友達が働いている鋳造屋に原型を持参して見てもらったら、石を入れる余白が十分あるのでゴム型が良さそうとアドバイスをもらった。
↑鋳造後の8kの指輪
たしかに縮んでる事がわかったが細部まで原型通り忠実に再現されていて満足!
石を嵌める爪の長さ厚さも十分だ!
↑そこから微調整し削ったり磨いたり、最後に丁寧に慎重にオパールを包んでいき、完成?
↑だが実は裏側の穴からよーく見ると、小さなクラックを見つけてしまった(涙)。。
1個しかないオパールの原石。
もう頭の中は真っ白。。
しかもいつ、ヒビが入ったか分からなかった。
元々オパールは割れやすい。
と知っていて、十二分に集中して制作していたのに。。
↑表面からはクラックは全く見えないのに、なんだか石が白っちゃけていて、輝きも鈍く見えた。
(しかも爪を閉じたらデザインも悪く見えた)

その後、僕はなんとか修正出来ないか、頭をフル回転したが答えは見つからなかった。

翌日、手元にあるエチオピアンオパールで代用できないか考えた。
でも石の形も大きさも全然違う。

昔、作品制作でガラスをダイアモンドビットで削った事を思い出した。
これで削れないか?

まずエチオピアンオパールを水に濡らし削るとスルスル削れる!
よし、これはイケるかも!?
と思ったのも束の間。
エチオピアンオパールは水をスポンジのように吸う。
そしてすぐに石は白くなった。。
これは全然ダメだ。。
↑オーストラリアンオパールと水を吸ったエチオピアンオパール。

また落ち込み、完全に途方に暮れる。
脳裏にアクリル樹脂でクラックを補修?も考えたが、婚約指輪だぞ?
そんなの絶対にダメだ。
しかもお客さんに何て説明するんだ??

オーストラリアンオパールはエチオピアンオパールのように水を吸わないが、やはり衝撃に弱い為、お風呂やシャワー、手洗い時も極力外した方が無難な事が後の調べで分かった。
それでは婚約指輪として日常使いは出来ない気がしてきて、ここで完全にオパールを使うのを諦める。

そこで今、自分が持ってる多彩な色に輝く天然石が無いか探したところ、唯一出て来たのが小さなダイアモンド(0.05カラット)
もうコレしかない!

ダイアモンドだけでは味気無いので、ルビーとエメラルドも追加
そして完成した作品がコチラ

何度撮ってもダイアモンドの微かな輝きが撮れない。
動画でほんの少し輝きを捕らえた
箱も完成
お客さんからの要望は1色ではなく多彩な色に光る石がで、植物や花などの自然モチーフのデザインが希望だった。
が、完成した作品はその要望とは明らかに別物になった。

鋳造直後の長い石留め爪は短く削り、先を丸く整え、まるで廃墟の様に見えた。

その中に輝く小さなダイアモンドと宝石達

まだお客さんには伝えてない

そのお客さんはWeddingmarkt(ウェディングマルクト)と言うベルリンで定期的に開催されてるアートマーケットに来てくれる常連のドイツ人のお客さんで、言わば顔見知り。

でもこのブログに書いたストーリーを全て話す。
既にマテリアル代を頂いてるが、この作品で了承頂けなかったら勿論全額返金する。

史上最悪の事態からの挑戦が終わり、
今はちょっと気持ちも軽くなった。

洗練されたICHIENSOリュックサック


大変遅くなりましたが、新年あけましておめでとうございます!
2026年もよろしくお願いします😊
去年からコチラのリュックを制作しており、時間掛かりましたがついに仕上がりました!
↑去年ヌメ革と呼ばれるナチュラルな本革をオーダーされたサイズにカット、
ここからクリスマスマーケットシーズンに入り、なかなか作業が進まなかった。。
以前はシンプルなデザインが苦手だったけど、今回はとても上品に仕上がった!✨️
製作工程の一部、
一つ一つ革を裁断。
全てのパーツに手染めでグラデーション加工を施す。
真鍮バックルなどの金具もサイズに合わせて作成した
シンプルでミニマルな中にオリジナリティを込めたバッグ
中には内ポケとファスナーポケット
背中側に依頼主様のご希望により、もう1つファスナーポケットを設置
このポケットも初めて制作したこともあり、時間を費やした
鍵を入れたいとの事で、丈夫なファスナーをチョイス。
ポケットの内側には薄手の革を張り、水で濡らして革を伸ばして乾かし、鍵を入れてもかさばらないように工夫
↑ハンドルは持ちやすい様に革を丸く形成
年齢を重ねてもずっと使いたい。
との要望で飽きがこないシンプルなデザインにしたが、遊び心も忘れたくない。と依頼主様自身のアイデアを参考にアンブレラホルダーを具現化
バックル調整で水筒も入ります
また一つ傑作が完成!
更に使い込むほど味わいが増していきます


クリスマスマーケットとモバイルバッテリートラブル


先週末の12/6.7(土日)は
Oberschöner weihnachtsmarkt
(オバーシューナーヴァインナハツマルクト)
と言う去年から初参加しているクリスマスマーケットに出展してきた。
動画で少しでも雰囲気が伝われば
個人的には1番好きなクリスマスマーケット
旧AEGのデカい工場が会場になってる。
そして翌週の12/13(日)は
Weihnachsrodeoに出展してきた。
このクリスマスマーケットは大体毎年恒例で出展しているのだが、今年の売れ行きに関しては過去最低で悪かったです😇
周りの出展者方々もかなり暇そうで。
お客さんはまぁまぁ入ってる感じでしたが、絶対にいつも売れるはずのフードブースで働いてる方も今日は良くないと言っていたので、全体的に景気悪かった模様。
この週末はクリスマスマーケットとしてはベストの週末だと思ってたけど拍子抜け。
何故だかは謎のまま終了。
そして更に悪い事は続くもので。。
翌日の12/14(日)はベルリンからミュンヘンへ飛行機で行きマーケット出展する予定でした。
朝7時の便だったので、5時過ぎに空港に到着。
スーツケースをチェックイン済ませ、ほっと一息。 
しかしセキュリティチェックで手荷物で持ってたモバイルバッテリーが引っ掛かった。
2年前にも飛行機でミュンヘンに行った時にも手荷物で持ってたが、深くは追求されなかった。
今回はこのバッテリーを持っていくならルフトハンザのカウンターで許可書をもらって来てくださいと言われ、カウンターへ戻された。
事情を説明すると、このモバイルバッテリーのワット数はいくつか調べられたが、全く詳細が本体に書いてなく、自分の方で調べたら155wだった。
どうやら手荷物で持っていける最大ワット数がMax160wが2つまでで、このバッテリーはセーフ。
Approved(承認済)のラベルをもらい、急いでセキュリティチェックも抜ける。
僕等の便は7時だったが、ギリギリ6:50に出発ゲートに到着すると、そこには誰1人居ない電気も消えた暗い空間が広がっていた。
ゲートも合ってるのになぜ!?
どうやらそのゲートから更にシャトルバスに乗り、飛行機の元に行かなければならなくて、そのシャトルバスに乗るには6:45までにゲートにたどりつかなければならなかった。。
しかし、預けたスーツケースは既にミュンヘンへ行ってしまった。
急いでまたルフトハンザのカウンターに戻り、事情を説明。
そうすると1人350ユーロ(約¥63000)を払って新しい航空券を買ってくださいと言われた。
あまりにも高過ぎる価格に唖然としながら交渉を続けた結果、2人で50ユーロまで下がったw(詳しい内容は省略)
しかし、次の便は満席で4時間後の便が最速でそれに乗る他なかった。
イベントは勿論進行中で、もどかしい気持ちのまま空港でひたすら待つ。
4時間後、飛行機に乗り込み無事にミュンヘンの空港へ到着。
そこからイベント会場まで約1時間。
4時間遅れで会場に到着。
とにかく急いで出店を初めたが3時間しかイベントには参加出来ず、勿論売上げも通常の半減以下。。
ガッカリだけど、まあ少しでも参加出来た事だけでも良しとするしかない!
不完全燃焼のままイベントは終了。
ろくに飯も食って無かったのでレストランを探すとお洒落過ぎるドーム状になってるイタリアンレストランを発見!
しかしここは完全予約制で入れなかった。
その後歩いて他を探していると美味しそうなステーキ🥩店を発見!
トラブルで全然売上げ伸びなかったけど、ヤケクソで美味いモノ食べるしかない!w
翌日はやっと一息。
落ち着いて客としてクリスマスマーケットを巡る
「中世のクリスマスマーケット」で古い手紙などに封をするスタンプ屋を発見!
僕は12星座のスタンプを購入。
今度使った時に見せたい!
窯で焼いたベーコンチーズと玉ねぎのパン美味かった
あとクリスマスマーケットに欠かせないのはグリューワイン!
でもこのグリューワイン、飲み口の横に角砂糖を置くスペースがあり、それの上にラム酒をかけてバーナーで炙って溶かされたモノがグリューワインと混ざる。
Pfandと言うデポジットを予め払うことで、それが帰って来なくても良い人はこのグラスももらえる。
勿論僕は頂くw
豚の丸焼き
言葉では有名だが初めてみた!!
最後は荘厳な市庁舎前のクリスマスマーケット🎄
ライトアップされたバルコニーで何やら合唱を謳っており、聖なる雰囲気に拍車がかかる。
お土産も色々買って、大満足!
今年のアドベント期間は毎週目まぐるしく忙しく色んな事があったけど、それもまたきっと人生の経験と思い出になって行くんだろう。





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