明日、瀬戸市で行うセミナーは、‘クラス会議’というアドラー心理学の理論に基づいた学級づくりのひとつの手法です。
今回参加するのは、先生たちと、普段この ‘クラス会議’を中心とした学習会をしているお母さんたちです。
この母親学習会のひとつの柱になっている本が、
‘クラス会議で子どもが変わる’ と言う本です。
翻訳した本なので、ところどころ読みにくいところもありますが(翻訳された会沢先生も大変だったそうです。)、それでも丁寧に読んでいくと、とても多くの得るものがあります。
少し本の内容の紹介を。
コミュニケーションスキルを伸ばすための基本要素のひとつとして、異なった現実を学ぶという部分の一節です。
「多くの大人は、罰に代わる唯一の選択肢は許容しかないということを恐れています。許容することは、子どもにとっても、大人にとっても、自由のために必要な秩序にとっても、非常に尊敬の念を欠いています。」
課題に向き合う時、つい二者択一的(やるかやらないかなど)といったことになって、子どもが、向き合う課題から向き合わないときに、罰するということが尊敬の念に欠いているというだけではなく、向き合わないということを許容した場合も、尊敬の念に欠いているということになる。
課題を克服する力を本人が持っているということを信じていないということで、尊敬の念に欠いているということになるのだと思う。
本人にとって必要であるから、その困難がやってくる、乗り越えられるからこそ、その困難がやってきたのだとすれば、向き合わないことを許容するのは、やはりその本人の力に対しての敬意がないと言えるということなのだと考えた。