今回、ようやく『ホンウォン洞事件』のひとつの山場と言えるスヒョンに関する事件が出てきます。
畳みかけるように、いろいろ起こるので、視聴時間の体感は(個人的な感覚ですが)短いです。
こちらの筋追いは、気になったドラマを、世に出回る商業翻訳ではなく、ドラマ好き有志の英訳・もしくは配信サイトの英訳をもとに、(英語ができないくせに)果敢に訳した「なんちゃって訳」となっており、多少、ストーリー展開は訳者の願望に寄ってます。視聴しながら生じた疑問の考察やら、内容を把握しながら、突っ込んだり、賞賛したりしたいという、ドラマ好きの発露です。
ラストまでの完全ネタバレです。
いつものごとく、本格的なネタバレ&上記のご注意をご理解いただき、OKの方のみ、おすすみください。
シグナル 시그널 英題:Signal
(tvN Jan 22, 2016 - Mar 12, 2016 1時間15分×全16話)
対象:15歳以上
脚本:Kim Eun Hee
演出:Kim Won Suk
※このドラマは、犯罪を扱うという特性上、登場人物がエピソード毎にたくさん出てくること、1話完結ではないこと、現在・過去の描写が頻繁に入れ替わる、など、通常の筋追いでは、わかりにくい部分もあるため、補足も兼ねて、びびの独断で、人名や、人間関係など、ドラマよりも先に、リマインドしたり、説明をする場合があります。
極力、ドラマ上、「なるほど!! この人がこういう立ち位置だったのね」という謎解き部分の醍醐味が損なわれることのないように工夫したいとは思いますが、なにぶん、整合性を取り切れない箇所もでてきそうな気がします。
余計、わかりにくくなったりしたら、ほんと、申し訳ないです。
前記事をお読みでない方は、さきに、こちらからお読みください。
【Episode 9-4】
過去 1997年
~ホンウォン洞の路地~
居眠りしていたジェハンのデスクから、彼が個人的に動いている事件の資料を目にしたスヒョン。
仕事は目で盗め、とはいいますが、スヒョンの場合は、それ以上に、まだ、捜査のいろはを教えてもらえない中にあって、敬愛するジェハンから、ちょっとしたおこぼれを預かるしかないんですよね(苦笑)
資料や地図を片手に、実際に、事件に関係した箇所を歩き回るスヒョン。
90年代の終わり頃、ダッフルコートとか流行ってたのかな?
スヒョン:被害者たちの行動の重なる部分を見つけ出せたら、(解決までの道のりの)半分まで来たってことよね。
被害者と同じように、イヤホンを付け、寂しい音楽を聴きながら、注意深く路地を歩いていくスヒョン。
往年の大女優の、若い頃の可愛らしさを強調する、“レトロ”感漂うブロマイドみたいな雰囲気でしょ
いわゆる、被害者に同化し、追体験をしてみる戦法です(苦笑)
経験がないぶん、自分の身体も使います。← まさに、新人の発想っぽいです。
すっかり陽も落ちてしまいました。
聴いている音楽のせいで、どんどん気分が沈み込み、足取りも遅くなる(笑)
脚も痛くなってきた頃、目の前に、コンビニが見える。
疲労困憊で、店に立ち寄ったスヒョン。
だまって、温かい飲み物をとり、
生気の無い顔で、支払いをするスヒョンを気にする店員。
ターゲットロックオン!
イヤホンをしたまま、目も合わせず、イートインスペースで、ため息をつきながら、飲み物を飲む姿は、まんま、被害者たちと同じです。
その後、暗い道を歩くスヒョンのあとを尾けるように歩く男性の姿が。
歩くスピードを速めた男性が、追いついたスヒョンの肩に手をかける。
ひゃ~と、驚きながら振り返るスヒョン。
ジェハンでした。
スヒョン「はぁ~~~、先輩ニム・・・」
慌てて、音楽を止めるスヒョン。
ジェハン「こんなところで何してる?」← 雰囲気的には、(怒)を付けたい(笑)
スヒョン「あ・・・その・・・」
ジェハン「お前、俺のホンウォン洞の捜査資料を見たのか? それで、ここで、被害者の通勤路を調べようとしてたのか?」
スヒョン「・・・・・・」
ジェハン「こいつ・・・資格もないのに、そんなことしたらだめだろうが!戻って、自分の仕事をやれ」
韓国が、日本と同じシステムかどうかわかりませんが、たしか配属されただけではだめで、『刑事講習』とか、『部内試験』みたいなものを受けるんじゃなかったかな?
スヒョン「でも・・・」
ジェハン「おい! 俺は戻るように言ったからな! わかったか?」
スヒョン「先輩ニムは、死んだ被害者のこと、わかりますか? 私、彼女たちに申し訳なく感じるんです」
必殺上目遣いで、ジェハンをうるうる見るスヒョン。
ジェハン「ああ、まったく!」
スヒョン「私、彼女たちが歩いたかもしれない道を、歩き回ってみました。路上にあるのは、ゴミと、怪しげなビジネスのチラシばっかり・・。目に映るのは、冷たいコンクリートと鉄だけでした。」
ジェハン「・・・・・・」
スヒョン「道の上には、美しいものとか、生き生きしてるものなんて、ひとつもありませんでした。誰も自分の言葉なんて聞いてくれる人なんていないし、このままでは生きてるのだって辛くなります。もし、彼女たちが見ていたものが、とても暗くて陰惨なものだらけだったとしたら、私だって鬱になりそうです」
おそらく、同じことをジェハンも、昼間、感じていたはずです。
被害者の身になって考える・・・これは、ジェハンの捜査姿勢も同じだからです。
ジェハン「・・・・・・」
ただ、日ごろのスヒョンを見ていても、性格的に男勝りだとか、なんとしてでも刑事になりたい、とアピールしまくるわけでもない。だからと言って、やる気がないわけじゃない。
地道にコツコツといった裏方仕事も厭わない。
ジェハンからしてみれば、不思議な存在なのかもしれません。
(それに、宝石探しの時、スヒョンを引き入れたことで、ちょっと責任も感じてるんでしょう)
ジェハン「だから、すぐに戻れと言ってるんだ。マスコットならマスコットらしくしてればいいだろうが。課長に気づかれる前に、署に戻って仕事しろ。おお?」
まったく・・と言いながら、その場を離れるジェハン。
これだけいえば、さすがに、スヒョンも一人で帰るだろう、と思ったのかな。
一人残され、大きくため息をつくスヒョン。
あ~あ、と面白くなさそうですが仕方ありません。(笑)
引き返しはじめた時、なぜか、背後の路地に気配を感じ、振り返るも、そこには誰もいませんでした。
現在 2015年
~会議室~
アン・チスに直談判するつもりで、呼び出したヘヨン。
アン・チス「なんだ?」
資料を見せながら、説明しはじめるヘヨン。
ヘヨン「これは、1997年から2015年にかけて、ホンウォン洞で行方不明となった人間のリストです。先ほどの被害者同様、うつ病を患っていた人も3人ほどいます」
アン・チス「なんの話だ?」
ヘヨン「昨日見つかったソ・ヨンジンさんは、最後の一人ではないかもしれません。さらに、多くの遺体を見つけるためにも、トンイ山の捜索を許可してください」
また、めんどくさいことを言ってきやがった・・と、眉をひそめるアン・チス。
(ボムジュの件が絡まないと、この人は、いたって普通の上司なんだよね)
ヘヨン「更に、犠牲者が増える可能性もあるんです」
真剣なヘヨンを見て、視線を隣のスヒョンに移すアン・チス。
スヒョンも、真剣な眼差しで同調しています。
アン・チス「・・・・・・・・」
~トンイ山~
アン・チス、根負けしたんですね(笑)
山での捜索は、人海戦術です。
「1メートル間隔で、徹底的に探せ」
ケチョルも捜索の列に参加しています。
ケチョル「アン係長は、パク・ヘヨンのこと、嫌ってたんじゃないのか?」
ホンギ「私もそう思ってましたよ。絶対、ノーって言うと思ってました」
ケチョル「だよな? 俺の考えもまったくもってそのとおりだったよ。ここに、もっと遺体があるだって? 」
半信半疑かつ、下世話なケチョルたちの会話など、耳に入らないように、緊張しているスヒョン。
口許に指をあてるのは、不安な証だそうです。
ヘヨン「ここは、去年から、ハイキングコースになったばかりそうです。CCTVは、最近、設置されたものしかありません。管理人さえいなかった。以前は、この周囲は、ほとんど誰も近寄らなかった場所です。しかも、ここまで、徒歩で来るのに一番近い場所は、1997年に殺人があったホンウォン洞です。ここまで来る時間を考えると、ここは遺体を処理するのに最適な場所だといえますし、犯人が慎重に選んだ場所でもあります」
ヘヨンの言葉を聞きながら、だんだん、口数が減り、表情も変わっていくケチョルとホンギ。
ヘヨン「もし、どこかに遺体が埋められているとしたら、それは、ここのはずです」
どことなく、落ち着きのないスヒョンを見るヘヨン。
ヘヨン「チャ・スヒョン刑事さん、あなたは、この事件について、もっとなにかご存じなんですね?」
ずっとスヒョンを観察してきたヘヨンの結論です。
ヘヨン「1997年の、二つの殺人について、犯人は、あたかも展示品であるかのように、公共の場所に遺体を遺棄しています。ですが、2001年、彼は、遺体を埋め始めた。パターンが変わったんです。・・・その理由はなんですか?なにか、ご存じじゃないですか?」
スヒョンがその理由を知っているに違いない・・と、ヘヨンは確信しています。
ケチョルも、ホンギも、視線はスヒョンに向けてます。
とうとう、口を開くスヒョン。
スヒョン「1997年、事件の際、殺害された被害者のほかに、もう一人被害者がいたの」
皆の顔に、一様に、疑問が浮かぶ。
初めて聞く話です。
ヘヨン「それって、どういうことですか?」
思い出すのも辛い過去に向き合おうとするスヒョン。
過去
~強力班~
ホンウォン洞の現場から、署に戻ってきたジェハン。
すぐさま、スヒョンのデスクを確認しますが、空席です。
キョロキョロと見回すジェハン。
うたた寝していたジョンジェを起こし、「チョモ(半人前)、戻ったか?」と訊ねます。
ジョンジェ「いや、見てないぞ」
こともなげに答えるジョンジェ。
ジェハン、嫌な予感しかしません。
宿直室にも行ってみましたが、誰もいません。
今度は、自宅へ電話です。
ジェハン「もしもし、ああ、こんばんは。私、チャ・スヒョン巡警の先輩なんですが・・ええ、チャ・スヒョン巡警に至急、聞きたいことがありまして・・・・」
ん?と目を見開くジェハン。
ジェハン「ああ、まだ、家に戻ってませんか?ああ、いえいえ、大丈夫です。わかりました。はい、それでは・・」
受話器を置いたジェハンの顔に、緊張が走っています。
たしかに無鉄砲なところはあるけれど、自分の命令を無視するようなスヒョンではない、とわかっているからです。
~ホンウォン洞 路地~
ジェハンに帰れ、と言われ、そのまま、路地を歩いていると、どうにも、背後から誰かに尾けられているような気がして、何度も何度も振り返るスヒョン。
イヤホン自体を外すと、どこからか、子犬の鳴き声が聞こえてくる。
なんとなく、気になって、その声のするほうに足を進めると、小さな白い子犬が繋がれているのに気づく。
スヒョン「どうしたの?・・・ケガしてるの?」
子犬の前にしゃがみ込んだスヒョンの頭に、なにか、黒いものが被せられる。
子犬を囮(おとり)に使うなんて・・・コンビニ帰りに襲われた女性と、ほぼ同じ手口です。
~路地~
当然、ホンウォン洞に戻り、スヒョンを探しにきたジェハン。
こういう時の胸騒ぎは、デジャブすぎます。
ジェハン「あいつ・・・一体、どこ行きやがった!」
路地へ路地へと進みながら、自然と足早になっていきます。
~犯人宅 風呂場~
浴槽の付近におかれた、黒いビニールやら段ボール、ビニールひもなどなど。。。
用意周到、準備万端って感じです。
頭に、黒いレジ袋をかぶせられ、気を失っていたスヒョン。
気がついたときには、風呂場のタイルの上に座らされており、ビニール越しに電灯のような明かりを感じる。
フラッシュバックの時の、映像は、このときのものでした。
後ろ手に縛られているとわかったものの、被せられた袋と極度の緊張のせいで、呼吸が荒くなるスヒョン。
~路地~
ジェハン「チャ・スヒョン!! ジョモ(半人前)!! あのバカ・・・」
スヒョンの名前を大声で呼びながら、いつのまにか、完全に坂道を走り出してるジェハン。
~風呂場~
スヒョンが気づいたと知った犯人の足音が近づいてくる。
誰かの気配を感じ、恐怖心でいっぱいになり、悲鳴をあげるスヒョン。
犯人「生きるのって、本当に辛いよね?」
恐怖で、一層、呼吸が荒くなるスヒョン。
犯人「し~~~」
静かにさせようと、両手で、スヒョンの首元に手を当てる犯人。
犯人「外せないよ。そうなると、困ったことになるからね。」
一応、犯人を刺激しないよう、おとなしくするスヒョン。
犯人「ちょっとだけ待ってて。すぐ、楽にしてあげるから・・」
なぜか、その場を離れるような犯人の足跡が聞こえ、外に出て行ったような扉の音も聞こえました。
手首は固く縛られていたものの、足までは縛られていなかったのが功を奏し、壁に身体を押し当て、立ち上がることに成功。
見えないなかで、戸や壁にぶつかりながら、少しずつ、少しずつ、家の中を進み、とうとう、玄関から転がり出る。
縛られて、目も見えず、方向感覚がよくわからないぶん、焦りもあって、立ち上がってもすぐ転んでしまう。
それでも、諦めず、立ち上がり、路地に点々と灯る電灯を頼りに、路地を走り続けるスヒョン。
その時、誰かとぶつかり、突き飛ばされるスヒョン。
一方、路地という路地を探し回っていたジェハン。
家の前の駐車スペースに、人の足のようなものが見え、
倒れているスヒョンに気づき、慌てて、声をかける。
ジェハン「おい、チャ・スヒョン!! おい! おい!」
すぐさま、レジ袋を破き、呼吸を確保させるジェハン。
ジェハン「おい、気をしっかり!! おい、こいつ!! チャ・スヒョン・・」
口も、なにかを詰められ、ビニールテープでおおわれているのに気づき、それも取り除く。
ジェハン「おい、しっかりしろ!! しっかりするんだ! 目をあけろ!!」
グッタリしているスヒョンの後ろ手に縛られた紐も解くと、「チャ・スヒョン、俺を見ろ! おい、俺を見るんだ! チャ・スヒョン、おい、起きろ!!」と怒鳴り続けるジェハン。
その声に、目を開けるスヒョン。
それを見たジェハンが、はぁ・・と、一息ついたのも束の間、今度は、目の焦点が合わないまま、半狂乱になって、暴れまくるスヒョン。
ここね、声も出さずに、狂ったように、手を動かして、犯人を押しのけようとしてるのが、真に迫っていて、怖いくらいです。
ジェハン「お、おい! チャ・スヒョン!! 」
声にならない叫び声をあげながら、今まさに、自分が殺される・・・という恐怖で、暴れまくるスヒョン。
ここで、思い出すのは、オ・ユンソ先生の言葉です。
ユンソ<舌骨が破壊されてるところを見て、首に相当な力を加えられて亡くなったのね。>
恐怖心で、完全に正気を失っています。
ジェハン「おい、チャ・スヒョン!」
そんなスヒョンの名前を呼びながら、ぎゅっと抱きしめるジェハン。
キェ~~~という絶叫のまま、狂ったように暴れまくるスヒョン。
柔道で国家代表選手だったジェハンだからこそ、押さえつけることが出来てるんだろう、とおもわせるレベルの暴れっぷりです。
ジェハンに、「大丈夫だ・・・大丈夫だ・・・遅くなって悪かった。よくやった・・・本当によくやったぞ」と言い続けながら、押さえつけられているうちに、だんだん、静かになっていく。
ジェハン「よくやった。もう、全部大丈夫だからな。大丈夫だ」
ジェハンの大きな体にしがみつきながら、だんだん、絶叫が、泣き声に代わってくるスヒョン。
ジェハン「オレが遅くなった。。悪かった」
力がぬけてきたのか、だらりとたれた手首の、縛られたあとが痛々しすぎる。。
ようやく、目をつぶることができたスヒョン。
現在
スヒョンから、当時の、あまりにも生々しい、悲惨な極限状態だったことを聞き、言葉を失うヘヨンたち。
スヒョン「本当に・・・もう終わった、と思ってた。だって、あのあと・・・被害者は誰も出てこなかったから」
ヘヨンがなにかを言いかけた時・・・
「見つけました!!」という捜査員の叫び声が響き渡る。
捜査員「ここになにかあります!!」
急いで、駆け付けるスヒョンたち。
斜面を駆け上ると、なにかに包まれたようなものが土から見えていました。
早速、写真を撮るホンギ。
予測に基づいてはいたものの、とうとう、出てしまった、というショックで、誰も言葉がありません。
その時、別の捜査員が駆け付けてきました。
捜査員「すみません。あっちのほうにも、なにか変なものがあるんです」
その時、「おお、これ、なんだ?」という声が、そこかしこから聞こえ始めます。
なにか、とんでもないことが置きそうな予感がします。
しばらくして、アン・チス到着。
アン・チス「被害者が見つかっただと?」
スヒョン「ええ、(行方不明リストで絞った)3件だけじゃありません。」
アン・チスが視線を向けた、山腹には、掘り出された複数の遺体を取り囲む警察官や鑑識官たちの輪が、そこら中にできていました。
アン・チス「一体、これは何事だ?!」
スヒョン「昨日発見された遺体を含め、全部で、9体あります」
9体・・・と聞いた、アン・チスのひきつりまくった顔!!
ヘヨン「同じ殺人犯が、全員をここに埋めた可能性が極めて高いです。そして、容疑者は、1997年のホンウォン洞殺人事件と同一犯である可能性も高いです」
~回想~
ジェハンの手で救い出された様子を民家の奥に隠れ、陰から、見ている犯人。
スヒョンに止めをさそうとしたところに、ジェハンの声と足跡が聞こえたために、慌てて、民家の裏に隠れ、結果的に、未遂になったってことでしょうか。
ヘヨン「犯人は、殺人を止めたわけではなかったんです」
~回想~
そっと、その場から立ち去る犯人。
スヒョンの殺害を失敗したことが、事件を闇化させた・・と思うと、それはそれで、キツすぎる。。
実際の事件(新亭洞連続誘拐殺人事件、別名、猟奇うさぎ<엽기토끼)では、一般人ではありましたが、3番目の人は自力で脱出し、生還しているので、その任を、スヒョンに充当したんだと思われます。
※2005年6月、ソウル陽川区新亭洞で米袋に入っている20代の女性の遺体が発見され、6ヶ月後、11月に再び近くでビニールマットで覆った40代の女性の遺体が発見された事件である。その翌年、一件は、拉致されたものの、自力で脱出し、未遂となった。「猟奇ウサギ事件」という別名は、当時の脱出した女性が犯人の目を避けて隠れていた下駄箱の後ろから猟奇ウサギステッカーを見たことが広まったことによる。この後、犯行は行われることはなく、犯人も捕まってはいない。
しかし、ジェハンが間に合わなかったら・・・と思うと、身震いしてしまいます。
ジェハン、まじで、命の恩人。。。
そして、ジェハンのすごいところは、こんなもんじゃありません。
ですが、9話は、一旦、ここで終わります。
★『シグナル』EP.9-4 雑感★
完璧に、猟奇的殺人っぽくなってきました。。
前記事で、ボムジュが言った「連続殺人事件など、誰も望まない」という言葉・・そりゃ誰だってそうでしょう的な当然論はさておき、警察官がいう場合のこれは、少し意味合いが違う気がします。
なにしろ、動機が読めない猟奇的な連続殺人事件となれば、かの有名な古今東西の名探偵たちだって、基本、かなりの人数が殺されないと、真相にはいきつかないんです。(苦笑)
早期解決はむつかしいにも関わらず、解決して当然。長引けば長引くほど、世間の耳目を集めるだけ集め、社会不安をあおり、通常の捜査セオリーが通じず、警察の失態がことさら強調され、誰かが責任を取らされ・・・と、負の連鎖しかない。。
(韓国の映画やドラマは、そういった猟奇的な殺人事件を扱うものには、警察の失態に触れているものも多かったりするので、なかなか、複雑な気分になりますね。)
このドラマでは、視聴者には、すでに、犯人は明かされているので、ここからは、犯人に行きつく過程ならびに、その動機探しに絞られるでしょう。
動機探しといっても、到底、納得のいくものが得られるはずもなく、単なる犯人の事情が明らかになるくらいのものですよね。
そして、リアタイで、見ていた人にとっては、ジェハンとスヒョンの関係性が、半分、時系列とは言えども、小出し小出しにされるので、なかなか、二人の間の20数年の重みというものを感じにくいかもしれないです。
それこそ、わかりやすいピンクな泡泡は漂っていませんし(苦笑)、単なる、職場の先輩後輩の間の恋愛とは一線を画してる感じは否めません。
ちょこまか見てると、ニマニマっとしちゃう部分はありますけどね。
ただ、この二人の場合、それよりももっと、どこか、上っ面じゃない部分で繋がりはじめているという気がします。
スヒョンが20年、いや、それ以上の歳月を一途に待つことが出来たのは、それ相応の理由があります。
スヒョンを探して、路地を走り回るジェハンは、刑事の勘というだけでなく、無意識にせよ、ウォンギョンの時のことを、身体が覚えていたでしょう。
そして、恐怖で一杯だったスヒョンが最後、かろうじて、意識を保ち、身体を預けることができたのはジェハンだったから・・・と思うと、それはそれで、見ながら、肩入れしたくなってしまいます。
当時も現代も、スヒョンの前に立ちはだかる壁。。
10話も息詰まる展開です。