ハピネス 해피니스
【Episode 7】4/4
~軍の医療救護車~
ジスから採血を受けようとしているセボム。
すでに、顔の血はきれいに拭かれてます。
セボム「あなたのことが気に入ってるから、こうしてるわけじゃないのよ。治療法を見つける手助けになるって言ったから、こうしてるんだからね」
ジス「・・・・ありがとうございます」
言葉少ないながらも、お礼を言うジス。
これは、ジス本人というよりは、テソクに代わってという意味合いもあるし、感染者や予備軍やなんなら人類を代表して・・・って感じでもあるよね。。
セボム「あ、ちょっと待って。居住者のために、お弁当かなにか準備できる? それから、私、あなたが、キム・スンボムさんの遺体を持ち去ったって聞いたわ。 手続き上、そうしなきゃならないってことはわかるけど、(彼が亡くなったことは)ご家族に知らせてあげてほしい」
いろいろ、一気に頼むセボム。
ジス「外の状況は良くないので、連絡を取るのに時間がかかります」
テソクの言葉は、裏があるように思っても、ジスが言うなら、そうなのかも・・・って思えるのか、納得して小さく頷くセボム。
セボム「それと、うちの母が・・・」
ジス「お母様は、施設で無事にしておられます。中佐様が気にかけていらっしゃいますから、心配しないでください」
それを聞いて、一安心するセボム。
セボムが採血を受けている医療車から少し離れたところで、 話しをするイヒョンとテソク。
ここ、たぶん、セボムが見えない場所にいるのを断固、拒否したであろうイヒョンってことでしょうね。
イヒョン「なぜ、キム・スンボムさんの脳を切り取らせたんですか。抗体を探すためですか?」
テソク「狂人病は、脳に影響すると言ったと思うが・・・感染者の血液を調べたところ、時々、抗体を見つけることがある。しかしながら、脳の自己防御システムを通過することはできない。身体の中に抗体があるのに、脳を通過できないというのが、問題なんですよ」
イヒョン「それで、感染者の脳を切り取ったと? そこに、抗体があるかどうかを見るために? セボムについてはどうなんです?まさか、彼女の脳を切り取るつもりですか?」
また、興奮値が上がって来たイヒョンを見て、溜息をつくテソク。
テソク「しませんよ。私は、血液のサンプルが必要だったんだ。彼女の血液さえあれば、テストすることができますからね」
だったら、こんなだまし討ちみたいなことをせずに、最初から、そう言えよって感じですが、そう出来なかった理由があるらしい。
医療車にいるセボムのほうをちらりと見るイヒョン。
イヒョン「セボムの血で、(狂人病の)治療が可能になるんですか?」
同じように、採血中のセボムを遠目に見るテソク。
テソク「ユン・セボムさんの血液のなかに、新たなモノクローナル(単一クローン性)の抗体が見つかった。もっとテストする必要があるものの、脳に到達させる可能性が出て来たということだ。」
イヒョン「つまり、セボムは、国家にとって、重要だという意味ですか?」
テソク「そうともいえる」
イヒョン「だったら、私に、もっと武器を渡してもらえますか?そうすれば、セボムを守れます」
テソク「君は、それで、大丈夫なのか?」
イヒョン「どういう意味ですか?」
テソク「我々は、まだ、抗体について、なにも確信できているわけではない。ユン・セボムさんは、いつでも、発症を示す可能性があるということだ」
イヒョン「だから、自分の側にいさせなければならないんですよ、それでこそ、セボムを守れるんですから。俺のすぐそばで!」
一切の迷いがないイヒョン。
テソク「・・・・・・」
圧倒されたように絶句してますが、ま、奥さんをああやって、特別室で看病しているテソクも、その気持ちは同じでしょ?
その時、
セボム「イヒョナ~~~~! ねぇ、終わったよぉ~!」
屈託ない口調で、大声で叫ぶセボムに、手で合図するイヒョン。
同時に、ジスからも無線で連絡が入る。
ジス「採血を完了しました」
テソク「行きましょう。君の要望通り、全て取り計らおう・・・」
イヒョン「ところで、あなた方が、こんな面倒な方法をとる理由はなんですか?あなた方は、うちのマンションに簡単に、忍び込めるじゃないですか。感染した人を救うとか、そんなバカげた任務を俺にやらせないでくれませんか」
しばらく、言葉を選ぶテソク。
テソク「金のせいだ。裕福で、有力な人間たちもたくさん、この病気に感染している。だから、すべて秘密裏にやるしかないんだ。もし、噂が広まれば、彼らは自分自身を救うための治療法を見つけようと、彼女の体のすべての血を取ることを躊躇しないだろう。そんなことになれば、本当に儲かる薬の製造が遅れてしまうからね」
いかにも、製薬会社の重役が言いそうな発言をしてますが、この人は、本当のことを、そう簡単に他人に明かしたりしないんです。
でも、セボムの命を救おうとしてやっていることだけは、ちゃんと伝えておかないとね。
これ以上、イヒョンから誤解を受けるのは、得策ではないでしょ。
イヒョン「つまり、あんたにとって、それは金なんだな。俺にとっては、セボムだ。二度と、俺達を襲おうとしないでくれ。これが済んだら、あんたが何をしたのか、俺が明らかにしますから・・・首を洗って待っててください」
頷くテソク。
おそらく、イヒョンが言うまでもなく、この人は、責任を痛感しているはず。。。
でも、その前に、やらなきゃならないことが、山のようにあるの。
テソク「是非とも、そうしてくれ。自分がしたことは償うつもりだ」
イヒョンがテソクに抱いているのは、本当の意味での敵意ではないから、テソクの言葉に、何かを感じ取ったはず。。
というか、お願いだから、感じ取って!
~地下駐車場の出入り口~
床に座り込んでいるジョングク。
なんか、この雰囲気も含めて、心配だわ。。。
煙草を取り出し、火をつけたところで、コンコンコンとガラスをノックする音が聞こえる。
慌てて、ドアの外を確認するジョングク。
イヒョンとセボムが戻ってきたところでした。
ジョングク「おお・・・」
セボム「おじさん、ここ禁煙よ。中に入れてよ」
セボムが、ジョングクのことを、いつまでも、高校生の時に知り合った刑事さんって感じで接するのが、ちょっと面白い。。。
この二人にも、12年の歴史あり。(笑)
ああ、と急いで、鍵を開けるジョングク。
なんか、デカいクーラーボックスに、一杯、荷物持って戻ってきたふたり。
セボムの後ろ姿を怯えたように見ているジョングク。
イヒョン「ヒョン、大丈夫か?」
ジョングク「ああ・・・、さっき、セボム、顔に血がついてただろ。」
イヒョン「セボムの血じゃなかったんだよ。なんだよ、心配するなってば、ヒョン。まったく・・・」
鍵を閉め、イヒョンの後を小走りに追うジョングク。
ジョングク「イヒョナ・・・、俺の銃」
手を差し出すグク兄。
イヒョンは、テソクから、別途、武器を受け取ってきたんだよね?なんか、いろいろ、荷物を持ち込んでる。。。
防寒着っぽいものもあるみたいです。
イヒョン「ああ!助かったよ・・・」
すぐさま、ジョングクに返すイヒョン。
受け取ったあとの、ジョングクの、この反応。。。
どうしたんだろ、ホントに心配だよ。
やっぱり、あの廊下で、感染者に引っかかれたとか?
~1201号室 ヨンオク&ウチャンの部屋~
弁当を2つ持って、配りにきたイヒョン。
ヨンオク「ジムで大きな事件があったとききましたけど?5階の女性の方は、大丈夫でしたか?」
セボムのことを言ってます。
イヒョン「助けが必要であれば、すぐに来ますよ」
そう言って、2人ぶんのお弁当を渡そうとすると、おかずを確認するヨンオク。
すぐさま、足元のクーラーボックスの中まで、確認する徹底ぶり。
自分の好きなおかずをちゃっかり取ると、「これで十分です」だって。
~601号室 ジュヒョンの部屋~
ヨンオクと同じように、クーラーボックスの中の弁当をあさるジュヒョン。
イヒョン「与えられたものを食べればいいじゃないですか」
ほんと、ジュヒョンとは、口をきくのもうんざりって感じよね。
ジュヒョン「消費期限を確認してるんですよ」
~401号室 ヒョンギョンの部屋~
クーラーボックスを背負ってきたのは、セボム。
インターフォンを押そうとして、ちょっと躊躇ってしまう。
そっとドアの横に、弁当と水を置くセボム。
立ち上がり、もう一度しゃがむと、それぞれ、水と弁当をひとつづつ追加しておく。
ヒョンギョンの気持ちを思えば、そうだよね。。。
こういう描き方は、特別扱いでもなんでもないと思うけどなぁ。
~屋上~
屋上に上がって来たイヒョンとセボム。
もう一つの階段室のドア(鍵が壊された方)が、再び、木の棒で押さえられている。
セボム「彼(テソク)、あの人(警備員)を殺す気なのかと思ったんだけど・・・」
振り返るイヒョン。
セボム「でも、肩を狙って撃って、そこで止めたわ。(さすがに)私が噛まれるまで、待ったりしなかったよ」
~再現~
狙いを定めたテソクに気づいたセボムが「撃つな」とストップをかけると、イさんの肩を撃ち抜いたテソク。
見事、セボムから離れたイさんが、正気に戻り、本気で痛がり始める。
自ら、階段室に逃げ込むイさんを見ているセボムの首筋に、睡眠剤を打ち込むテソク。
※ ホントかどうかはわかりませんが、テソク曰く、象一頭、眠らせることが出来る量らしいですけど。。。
イさんが、のたうちまわった時の血で汚れた屋上の床を見つめるセボム。
そう、状況を説明されても、まだ、怒りが収まってないイヒョン。
イヒョン「(だからと言って)あいつが依然として、どうかしてるのは確かだ」
新しく鍵を取り憑けるイヒョン。
セボム「それはわかってるけど、あの人もなんだか切実そうだった・・・」
そう言って、空を見上げるセボム。
そう、同じことをイヒョンも、さっきのテソクとの会話で、感じたんじゃないのかな。
同じように、空を見上げるイヒョン。
屋上のシーンは、閉塞感いっぱいの視聴者にとっても、大事です!
~1201号室 棟代表ヨンオクと牧師のウチャンの部屋~
テーブルの上には、懐中電灯や、コード類などが雑然と置かれている。
充電できるものを全て、充電してるって感じ?
停電に備えて、準備万端です。
配られた弁当を食べているヨンオクとウチャン。
ヨンオク「4日間。何としてでも、生き延びなきゃならない。そうすれば、全部、元通りさ」
なぜ、テソクのいうことをそのまま、鵜呑みにするんだ、この人は?
一番、疑いそうなのに・・・。
エセ牧師、焼酎をがぶ飲み。
ウチャン「6階の変人。あの男に協力させる気か?」
ヨンオク「何言ってんだ。あの男は、本物のイカれた奴だよ。他の奴が必要だね。アタシらの言うとおりに動く、力のある誰か・・・がね」
ウチャン「そんな奴いないだろ」
その時、チャイムがなり、モニターに映し出されるのは、ジョングク。
何の用か、不審に思いながら、応答すると、「牧師様は中にいらっしゃいますか?」と訊ねるジョングク。
ジョングク「命を助けていただいたお礼が言いたいんです。一緒にお祈りをしてもらえませんか」
すぐさま、玄関を開け、「いらっしゃい。さ、どうぞ、お入りください」と招き入れたヨンオクが、ちらりと、ジョングクの腰元の、ガンホルダーに目を止める。
飛んで火にいる夏の虫。
~601号室 弁護士夫婦の部屋~
4日間の籠城に備え、あわただしく、準備しているソユンと、寝ころんでネットでドラマを見ているだけのヘソン。
ソユン「ねぇ、ただ、ドラマを見てるだけなの?」
ヘソン「ここで、他に何ができるんだよ?」
ソユン「ごみくらい捨ててきてよ。あなたが、匂いが気にいらないって言ったんでしょ」
ヘソン「ああ、まったく・・・・」
そう言いつつ、起き上がると、カーディガンを羽織り、ごみを受け取るヘソン。
怪しいな。
ヘソン「あ~、俺は、世界で一番できた亭主だ」
やはり、素直に出て行ったヘソンを、おかしく思っているソユン。
共有廊下に出て来たヘソン、やっぱり、サンヒと示し合わせてた?
いや、なんとなく、時間を合わせてただけ?
サンヒ「こんばんは、先生」
同じように、ごみを持っているサンヒ。
ヘソン「ああ、こんばんは。あなたも、ごみを捨てに行かれるんですか?」
わざとらしい。
ヘソン「あなたは、オ・ジュヒョンさんのところにいるが、彼は、お客さんに仕事をさせるんですか?ああ、私が持ちましょう」
サンヒ「え・・でも・・・」
ゴミを受け取り、階段室に入る二人。
上下を気にすると、階段の脇にゴミ袋を置くヘソン。
このモラルのなさ!
ヘソン「閉鎖の間は、(ゴミ置き場に持っていっても)ちゃんと捨てられないですよ」
振り向くと、ドアにもたれて、俯き加減のサンヒ。
ヘソン「どうかしましたか?これ、他の階に捨ててきましょうか?」
サンヒ「私・・とっても怖いんです」
そう言うと、いきなり、ヘソンに抱き着くサンヒ。
ヘソン「え・・・どうしたんですか?もしかして、オさんがひどい目に?」
サンヒ「助けてくれますか?」
更に抱き着き、同情を誘うサンヒ。
ヘソン「あの・・・」
~601号室~
戻って来たヘソン。
ソユン「生ごみは、どこに置いておけばいいのかしら? 冷凍庫かな?」
電気停まるけどね。🙊
ソユンの、独り言のような言葉に反応することなく、指の匂いや服の香りを確認するヘソン。
学習したか・・・。ちっ! ← かと思いきや、そうじゃなかったの!Σ(゚Д゚)
キッチンに立つソユンを見て、溜息をつくヘソン。
ヘソン「冷蔵庫は、ゴミ箱じゃないぞ。俺に貸してみろ」
ソユン「どこに捨てるか、知ってるの?」
キッチン側のインナーテラスの戸を開けると、ぽ~んと、下(地面)に目掛けて、放り投げるヘソン。
ソユン「なにしてんの!」
悲鳴のような声をあげるソユン。
ヘソン「こっちは、ちゃんと管理費を払ってるんだぞ」
(;゚Д゚)
唖然とするソユン。
一人、カウチベッドに寝ころぶと、さきほどのサンヒとのことを思い出すヘソン。
~回想~
ヘソンから離れたサンヒ。
サンヒ「オ・ジュヒョンが奥さんを殺したんです」
ヘソン「本当ですか?」
サンヒ「ええ、私に言いました。もし、あなたが助けてくださらなければ、私も殺されてしまいます
ここをでられれば、安全だと思ってたのに、今、戒厳令下でしょう。」
さも絶望したといわんばかりに、頭をおさえるサンヒ。
ヘソン「当然、私があなたを助けますよ。あなたを守りますよ、サンヒさん」
再び、抱き着くサンヒ。
サンヒ「私の事、見捨てたりしないって、わかってました」
抱きしめ返すヘソン。
はい、恒例ですが・・(笑)
サンヒ:チョロろい男・・・
びび:チョロろい男・・・
(回想終わり)
目を閉じ、サンヒの残り香を嗅ぎながら、余韻にふけるヘソン。
ホント、バカだろ、こいつ! ← はっ、また、汚い言葉を使ってしまったわ(笑)
ヘソン「(独り言) ええ、大丈夫ですよ」
ヘソンの側を通り過ぎようとして、ふと足を止めるソユン。
カーディガンに、口紅のあとが・・・。
ソユン「・・・・・・・・」
こうして、疑惑は、固まっていくのね。
証拠は、時系列にして、きちんととっておくことをお勧めします。 ←、弁護士の秘書さんに、釈迦に説法でしたね(笑)
~601号室 ジュヒョンの部屋~
もしかして、この人、“NEXT”から、直接、薬の成分を注射器に移し変えてる?
絶対、なにか、変なことを企んでる。。。
ペットボトルの水に注射器で投入したけど、それって、そういうこと?
具体的に、ターゲットを決めてるの?
それとも、無差別?
サンヒが戻って来た気配を感じ、あわてて、片付けるジュヒョン。
ジュヒョン「一体、なにしてたんだ?」
サンヒ「ごみを捨てに行ってたのよ」
ジュヒョン「そんなにおしゃれしてか?」
サンヒ「いつもの服でしょ。おくさんの服なんか着れないじゃない」
テーブルの上の、大量のペットボトルを見て、「喉が渇いたの?」と、警戒するサンヒ。
ジュヒョン「心配するな。俺は感染などしてない」
サンヒが部屋に戻ってしまうと、薬を注入したペットボトルを冷蔵庫にしまうジュヒョン。
振り返り、イヒョンから受け取った弁当に目を向ける。
~軍 中央司令部~
感染者の収容部屋の前の廊下を歩くテソクとジス。
床の血をモップ掛けしたり、徹底清掃と消毒が行われている。
ジス「ユン・セボムさんの血液サンプルをどうすべきでしょうか?」
テソク「レベル3のバイオセーフティのラボでのみ実行しろ。彼女は、精神安定剤を注射されたあと、目を覚ました。」
ジス「でも、あの量の精神安定剤で、眠らない人間などいません」
本気で驚くジス。
テソク「ウイルスが彼女の脳に侵入した可能性がある。迅速に回復できることは、感染者に共通しているからな。」
ジス「ですが、テスト結果は、クリアです。」
テソク「彼女の体の中には、実際に効いている抗体がある可能性がある。慎重に事に当たれ。そうすれば、高官はこの件に気づかんだろう。我々が、治療法を開発する前に、誰も彼女を追わせるわけにはいかない。いいな?」
ジス「了解しました」
セボム、象よりも強いっていう訳じゃなかったみたいです。(笑)
でも、このウィルス、意思をもった生命体って感じだよね。
さきほどから、立ち止まったままのテソク。
テソク「パク・ソユンの両親の様子は?」
ジス「父親の症状は進行しています。母親は、軽度の症状しか示していません。」
B-11と書かれた部屋を開けると、ベッドに座っていた女性が、狂ったように、ドアに目掛けて走り寄ってくる。
バタンとドアを閉めるテソク。
今のが、ソユンのママなのね。
ソユンのママも感染してたんだ。。。
これで、軽度?
中から、ドンドンと扉を叩く音が聞こえている。
内ポケットから、ソユンが書いた手紙を取り出すテソク。
テソク「落ち着いているときに、これを渡してやってくれ」
受け取ったジスが、宛名を見る。
オンマ、アッパへ・・と、女の子らしく可愛く飾りたててある、ピンクの封筒を見つめるジス。
テソク「少しは役にたつだろう」 ← 人間らしくいようとする気力を保つのに・・・っていう意味かな。
~502号室 ソユンの自宅~
キッチンを整理しているセボムと、ソユン。
最初、冷蔵庫が大写しになった時、501号室かと思って、ずいぶん、生活感が出てきたな、って思ったけど、ソユンの自宅だったのね。(笑)
備蓄した食料やら、全部、501号室に運ぶつもりなのかな?
壁に、無造作に貼られた家族写真を見るソユン。
ここに残ることを選択したソユンだけど、決して、オンマやアッパを嫌いでしたことではないからね。
その様子を見たセボム、「ソユナ・・・」と声をかけると、1枚だけ掴み、「今いきます」と答えるソユン。
こんな健気な姿を見せられると、ウルウルしちゃうじゃん。
電気を消すソユン。
~302号室 ハクジェ一家の部屋~
冷蔵庫をあけ、中身をみて、不思議そうな顔をするハクジェ。
ハクジェ「おい・・これは 食べられるのか?」
包を開けながら、ソンシルに訊ねるハクジェ。
ソンシル「本当に、電気を止める気かしら?」
ハクジェ「そりゃ、やるだろうよ、まったく・・・」
ああ、口に入れて食べてるところを見ると、海苔かな?
ハクジェ「なんだこれは。お前、神社のお供えみたいに、冷蔵庫にしまい込んで・・・。こんなにたくさんの食料、食べきれないだろう。なぁ、ベランダでテンジャンを作ってもかまわんだろ?」
ソンシル「自分で作ってくださいよ。スーパーで買ったもののほうがおいしいのに」
嬉しそうに、海苔を一枚取り、残りを冷蔵庫にしまうハクジェ。
ドンヒョンの部屋から、ボラムが出て来たのを見て、立ち上がるソンシル。
ソンシル「あら・・」
ボラム「おじさん、おばさん、私、失礼します」
ソンシル「え? どうして? ドンヒョンは見送らないの?」
そういう関係じゃないんでね(笑)
ソンシル「ところで、あなた、行く場所はあるの?」
ボラム「・・・2階に行くべきですよね」
当然、乗り気しないボラム。
ソンシル「あそこで、揉め事を起こしたって聞いたわよ。そこで、歓迎されるのかしら?」
あなたがたの息子のせいだけどね!
そう聞かれると、困ってしまうボラム。
セギュから何を言われるか、と考えるだけで、気が重くなるわ。。。
ソンシルとボラムの視線は、冷蔵庫チェック中のハクジェに向けられる。
あえて、無視してるな、このハラボジ(じいさん)。
ボラム「・・・・お気を付けください。」
頭を下げて、出ていこうとするボラム。
どうすることもできず、見送るしかないソンシル。
ソンシル「まったく、なんて、酷い人なんだろうねぇ。ドンヒョンは、あなたにそっくりね」
夫に文句を言うソンシル。
共有廊下に出て来たボラムを、ハクジェがドアをあけて、呼び止める。
ハクジェ「お嬢さん・・・うちに空き部屋があるんだがね・・・、もしよければ、そこを使うかい?」
ボラム「本当ですか? ありがとうございます。本当にありがとうございます」
お礼を言いながら、玄関に飛び込むボラム。
ジロリと、ソンシルを睨んでるハクジェ。(笑)
~401号室 ヒョンギョンの部屋~
いままでずっと、寝室で休んでいたのか、リビングに出て来たヒョンギョン。
インターホンが鳴り、見ると、首から血を流しているスミンの姿が。。。
地下駐車場にいる様子。
ヒョンギョン「オッパ、オッパ!!」
言葉にならないヒョンギョン。
スミン「おお、ヒョンギョンか。。。あ、俺なら平気だぞ。それだけ、お前に知らせたくってな・・・」
ヒョンギョン「どこか、寝るところはあるの?」
スミン「俺は・・・ちょっとだけ怖いだけだ。でも、そこには行けないからな・・・」
その言葉を聞き、涙ぐむヒョンギョン。
スミン「お前に、なにするかわからないからさ・・・」
ヒョンギョン「オッパ・・・、ごめんなさい」
スミン「バカだな。そんなこと言うなよ。なんで、お前が謝るんだよ。俺が悪かったんだ。ヒョンギョン・・・一つだけ頼みがあるんだ。もし、俺が・・・もし、俺になにかあったら、俺の家族の面倒をみてやってくれないか」
ヒョンギョン「オッパ・・・、オッパは絶対大丈夫よ。軍の人が、もうすぐ治療できるようになるって言ってたもん。」
その時、一斉に、電気が切れる。
ヒョンギョン「オッパ・・・え? どうなったの?」
停電の時間です。
マンション一帯の電気が徐々に消えていき、ついに真っ暗に・・・。
~屋上~
屋上で一人、各棟の灯りが消えていく様子を、その場で実感するジョングク。
ポケットから携帯を取り出すと、奥さんとの最後のやり取りを見る。
奥さん:早くもどってきて。病院から、連絡をもらったの。でも、一人じゃ怖くて・・・。
ジョングク:待ってろ。すぐに戻るから
ジョングク「ちょっとだけ待っててくれ。 もう少しだけ時間をくれ」
つぶやくジョングク。
奥さん、病気だったんだよね。。。たしか。。
こんなやり取りをしてたら、一刻も早くここを出たいよね。
~501号室 警警ハウス~
ルームキャンドルの灯りを頼りに、(セフンにもらった)軍の非常食を食べている、イヒョン、セボム、ソユン。
たぶん、お湯とか、水を入れるだけで、戻るタイプの保存食よね。
いわゆる「ミリメシ」(笑)
筒状になったパッケージのまま、スプーンで食べられるタイプです。
ソユン「本当においしい」
イヒョン「ホントか? じゃ、俺も食べてみようかな? (一口食べて、意外そうに)ん? ホントに上手いじゃん」
セボム「だから、言ったでしょ。もらったとき、これが一番だと思ったのよ」
薄明りの中、自分の傷を見ているセボムに気づくイヒョン。
そっと、セボムの左手を握り、優しく微笑むと、黙って、ちいさく頷くと、同じように、笑顔を返すセボム。
イヒョン「注意しろよ。まだ、熱いぞ。もっとガンガン、食べろ」
これを見て、非常食だけじゃなく、おしゃれなキャンドルもたくさん用意しておこうと思いました。
気分が違うもん。
~地下駐車場?~
真っ暗な中、膝をかかえて座っているスミン。
懐中電灯の光に照らされ、まぶしげに目を開けようとする。
灯りの方に近づいていくと、ドアが開けられ、その顔を見たスミンが驚きの表情を見せる。
★『ハピネス』7話4/4 雑感★
当初の閉鎖した状況だけで1週間を描くのはどうかと思っていましたが、停電・水無しという、もう一段階、厳しい措置で、居住者の行動に制限を加えてきましたね。
警察・警特夫婦、さらに、任務が激務になってきました。
公務員って大変。。。
コロナのもたらした功罪はいろいろあれど、こんな風に、家で隔離生活を送るということに、耐性ができたのか、みんな、それぞれの家に戻ると、そこまで悲惨な感じなく、備蓄品とともに、生活できるっていうのが、パニックものとしての、迫力をそいでるのかしら。。。
とは言え、少しずつ、関係性が変化してきた感じが、そこここに見られるので、多少、類型的ではありますが、人間観察という点では、面白いです。
とりあえず、7話かけて、居住者の関係性については、すでに、ある程度把握してきたというおかげですね。
ここから先は、おそらく、「生存」をかけてのサバイバルという意味合いもありますが、よく知る人たちの感染した姿を現実に直視しなければならないという辛さもでてくるでしょうね。
ふふふ、まだ、最終回まで先はみてません(笑)
他に、見るものがいっぱいあって・・・・。
時間が足りない、足りない。
裏で暗躍する「誰もが心の内に持ち合わせている人間の業」を刺激する人たちのことも、要注意です。