愛車との思い出 | WALKING SHADOW

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全ての旅は一度きり。

 

2022年4月5日。

8年半運命を共にした自転車を手放しました。

CENTURION CROSSLINE 30Rです。 

少しだけ愛車との思い出を振り返ります。

 

速く快適に移動できるクロスバイクに憧れ、割引価格に引っ張られて購入。

しかし別れはあまりにも早すぎました。

「30分ならいいだろう。」 鍵を掛けずに下宿でウダウダしていたところ、その30分の間に見事に盗まれました。

仕方なくママチャリを買い、筆者のクロスバイクライフは僅か数ヶ月でその幕を閉じました。

 

半年後のとある土曜日。鳴る電話。

「はいもしもし、~です。」

「京都府警~です」

 

心臓が止まりました。警察に呼ばれるようなことしたっけ。

「黒い自転車。出てきましたよ。放置されてました。~暑まで取りにきてください」

 

驚きでいっぱいでしたね。警察暑に行くといよいよ実感が沸いてきました。防犯登録って大事ですね!

必要書類にサインし、お巡りさんと会話していると。

「放置されてたので撤去しました。○○大学」という紙がくくりつけられていました。

○○大の近くの筆者の下宿から盗まれた自転車が○○大の駐輪場で見つかったので、当時○○大に在籍していた学生で窃盗罪を働いた人物がいたことはほぼ確実といえます。

返ってきたので筆者としてはオーケーですし、その意味合いも込めて大学名は伏せました。

あなたのちょっとした行動で多くの人が傷つき、○○大の名前に傷がつきうるのだと、決して会うことのない○○大卒の盗人さんには分かって頂きたいです。お天道様は見ています。

 

そして一度失った命ならぬ自転車。

様々な場面で相棒になりましたね。(ちなみに代打のママチャリくんは先に旅立ちました)

 

当ブログで紹介したエクスカージョンもこの自転車が大活躍してくれました。

 

 

記事でも触れましたが、このようなお山のてっぺんとかも連れて行ってくれました。

 

一度は壊れてピンチになったこともありましたね。酷使しまくって本当にごめん。

京都から大阪まで行こうという無茶な計画をし、一般道を早朝の雨の中飛ばし、自転車に相当な負担がかかっていました。

途中の枚方市の中心部で変速に失敗し、チェーンが変速機に巻き込まれてメチャメチャに。身動きできなくなりました。

結局枚方公園駅の駐輪場に停め、修理屋も空いていなかったのでそのまま電車で旅を続けるという自分は若かったですね。

そして何もなかったように堺を観光したあと、午後に修理屋に電話し、トラックで枚方公園駅まで来て貰うことに。

自転車は拘ると維持費が凄まじいですね。修理費は良いママチャリを一台買える(3台になっちゃう)ぐらいの値段でした。

その後枚方から京都まで漕いで帰ったのが今も鮮明に記憶に残っています。今日はペダルが重いな、と。

 

 

半年ほど前にチェックに持って行ったところ、「保険を更新できないほど劣化している」と余命宣告を受けました。

非常用に新年度まで取っておきましたが、最後の数ヶ月は保険切れ・コロナ禍もあって殆ど乗らなかったですね。

そして別れの日。このブログの写真を撮影し、自転車屋までの最後の乗車(精一杯気をつけました)は本当にあっという間でした。

戦友との最後の時間は店員さんへの「ありがとうございます」で本当に終わりを迎えました。

 

 

 

 

8年半にしては大事に使えたのではないかと思います。

この先誰かの役に立つ形でリサイクルされますように。

お疲れ様でした&ありがとう。